表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/29

-Epilogue-

「・・・先輩っ!?」


私は、いきなり先輩に引き寄せられて驚いた。




「ナル・・・あのさ・・・。」




「は、はい・・・?」




「これから、ナルと二人でやっていく前に・・・


 言っておきたいことがあるんだ。」




「はい・・・。」




せ、先輩・・・




もしかして・・・




関白宣言ーーーーーっ!?(by.さだまさし)




「俺達・・・今日、結婚したよな・・・?」




「はい。」


私と先輩の左の薬指には真新しい結婚指輪が光っている。


それがなによりの証拠。




「ナルは俺の奥さんになったワケだろ?」




「はい。」


そして、先輩は私の旦那様。




「そこでだ・・・。」




「はい。」




「・・・なにか・・・気が付かない・・・?」




「へ・・・?」




なにか・・・って・・・?




何・・・?




「いや・・・だから・・・。」




「なん、ですか・・・?」




「あの・・・ほら、俺とナルはもう夫婦なんだから・・・」




「はい。」




「その・・・自分の旦那さんの事を“先輩”って呼ぶのはおかしくね?」




「・・・あ。」




そういえば・・・確かにそれはおかしいかも・・・。




「いつになったら名前で呼んでくれるのかと思ってたら・・・」


「ご、ごめんなさい・・・つい・・・。」


「日高の事はあっさり名前で呼んでたのに・・・。」


「え・・・いや、だって・・・康成さんは


 大学の先輩とかじゃなかったからー・・・」


「じゃ、ナルの中では俺はまだ“大学の先輩”のままなの?」


「今はそれだけじゃないですよー?」


「でも、俺まだ一度もナルに名前で呼んでもらった事ないけど?」


先輩はちょっと拗ねた感じで口を尖らせながら言った。




「先輩・・・もしかして・・・結構、気にしてました?」




「うん・・・まぁ・・・。」




「ご、ごめんなさい・・・。」




「まぁ、付き合い始めた時に言わなかった俺も俺なんだけど・・・。」




「いえ・・・私も付き合い始めた時に名前で呼んだほうがいいのかなと


 思ったんですけど・・・なんか恥ずかしくて・・・タイミングを


 失っちゃって・・・ご、ごめんなさい・・・。」




「じゃあ・・・これからは名前で呼んでね?」




「はい。」






それから・・・私が先輩の事をすんなりと“優二さん”と


呼べるようになったのは約一ヶ月後の事だった・・・。

お陰様で無事完結致しました。

長い間、応援ありがとうございました!


これからも他の作品共々よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ