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名も無き星の冒険者  作者: 流水斎
ゲームとしての、ルール
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チュートリアル・ミッション前篇

最初のチュートリアル用ショートキャンペーンは、以下の3ミッションで成り立っています。


A:モジュール呪文の授業(功績1p)

B:お使いと、自由行動(功績2p)

C:暴走ゴーレムを退治せよ!その後に転職?(功績3p)


各ミッションごとに功績pが入り、全て終了した時点で転職可能になります。

この回では、Bまでのクリア。次回でCと戦闘、転職に関する事の予定。


A:モジュール呪文の授業

『教師』

「さて、今日は皆さんに呪文を覚えて貰いましょう。

モジュール呪文は、属性・コマンド・投射パターン、最後に強化項目と成ります。この中で最も重要なのはコマンドです」


チュートリアルとして、呪文に関する内容を聞きながら、次のミッションを受け取ります。


「コマンドは、どんな呪文なのか決定する要素であり、極論を言えば他は代用で済ませる事が可能だからです。

属性はエネルギーそのもので済ませ、投射は接触すれば済みます。最初はコマンドに関して覚えましょう。

備品の中から、回復呪文に関するモジュールを選び、それを含めて合計3つ持ってきてください」


ミッション:『回復呪文を作成する為に、モジュールを3つ持ってくる』


 呪文のコマンド一覧を見ながら、回復に使うモジュールを参照すると水です。

自分のアイテムで代用は可能ですが、次にも同様のミッションがあるとして皆で行きましょう。

キャラを立てる為に、自分の優位を確保しつつ、イザとなれば他人に貸す事ができるからです。

また、似たミッションである事を考えると、次は投射パターンか属性の説明になると思い、他2つは水以外にして置きます。


備品の中には、コモンのうち初期に選べる物が全て5つあり、内容は判らないがアンコモンが1つ、魔杖、魔法陣・Ⅰがある物とします。


最初の判定:

何のモジュールか判別する為に、呪文構成か記憶力の高い方で判定します。目標値は5。

・呪文構成(モジュール干渉+テクニカル+呪文構成)

・記憶力(メンタル+テクニカル+記憶力)

このキャラクターは呪文構成が10あるのでサイコロを振らなくとも成功、記憶力でもテクニカル2あるので、ほぼ成功したでしょう。

なお、このゲームでは降ってサイコロを足さずに、致命的な失敗を避ける事も出来ます。

また、先ほどのコマンド表を見ながらと言う場合は、賢明な行動なので時間と引き換えに+2されます。


結果:アンコモンのモジュールは、集合管理の効果を持つ『砂』のモジュールです。

他にも判った人が居ますが、使い難いので持って行かない事を選択しますが

このキャラクターは代用手段があるので、今は思い付かない物の、砂を残り1つとして火と一緒に持っていく事にします。


『教師』

「持ってきましたね?では、初歩の回復呪文として初歩の『手当て』の呪文を作成します。

コマンドに必要なモジュールを設置し、投射は代用の接触ですませてみますね。

既に分かっていると言う人は、射程の有る回復呪文を作って見てください」


ここで指示通り、水をコマンド欄に、投射に火をいれて30m届く回復呪文を作成します。

砂を使っても良いのですが、砂の投射は『集合管理物に触れた時』なので、今の状況では接触と大差ない為に行いません。


コマンド:水(回復)

属性:エネルギー(MP)で代用。

投射:30mの射程

強化:なし

使用MP:(モジュール数+代用数)=3p


という訳で、無事に作成できました。

チュートリアル・クエストは終了ですが、判らない人の為が込待っていれば相談に乗り

委員長プレイをアピールしておきます。


シナリオ終了時に、1pの功績pを得ます。

次回の内容を聞いてからですが、コモンの中から便利な「光」モジュールでも増やす事にします。



B:お使いと、自由行動

『教師』

「全員が無事に出来たかな?それでは校内を巡って、怪我している人を治療して来ましょう。

冒険者が立ちよる事もあるほか、近くの闘技場で戦う人も居ますからね。

終わった後は、コマンドの違う種類の呪文を、最大三つ提示してください。もちろん、見つけた物は使っても構いません」


ミッション2(前半):怪我した人を治療する。

ミッション2(後半):内容の違う呪文を、最大三種用意する。

付記:見つけたアイテムは使用して構わない。


ここで必要なのは、治療可能な人を探す事。第二に、三種の呪文を用意する事です。

備品置き場に魔法陣があったので、アレを使えば簡単に用意できますが、使用順番で競争になり

治療可能な人を探す事もまた、時間がかかりそうです。

このキャラクターは、自前で持っているので学生寮に帰宅する事として、治療可能な人を探す事にします。

(最悪は、火で攻撃呪文を作り、自分を攻撃する事もできますが、それは交渉材料に取って置きます)


判定:素早さか判断力を基準に、達成値が5上昇するごとに変化。


素早さ(肉体+スピード+素早さ)

判断力(メンタル+スピード+判断力)


残念ながら、このキャラクターはスピードがないので、探し出すのは遅くなりそうです。

魔法陣の待ち時間でも負けそうなので、自分の部屋に戻って呪文を作成しつつ、怪我人を探します。

何度か判定した結果、ようやく手がかりに辿り着きます。


得られた情報:

・闘技場の怪我人は治療された

・犬に追いかけられた人が怪我しているそうだ

・暴走したゴーレムと戦闘した人が居る(次回に関わりありと告知)


このうち、意味があるのは下2つ。

犬に追い駆けられた人でも良いのですが、次回に関わるとあってはゴーレムの方に回ります。

もちろん、運動が苦手(足が遅い)なので、出遅れてもこっちなら十分に治療可能だからもあります。


無事に辿り着いて、サイコロ2つ分で回復するわけですが

判定によって、次回に関わる情報を得ます。


記憶力か、呪文構成の-5(フィギア・スタッフの構成から判断する場合)。伝え聞きなので目標値は10。


・記憶力(メンタル+テクニカル+記憶力)

・呪文構成(モジュール干渉+テクニカル+呪文構成)


このキャラクターは、記憶力だと2スタート、呪文構成だと10-5の5スタート。

よって、-5でも呪文構成を選びます。ここでは6の目が出て、11で成功しました。


情報:

暴走したのはアイアンゴーレムで、肉体10・装甲6というかなりの強敵。

ただし、他に能力が無いので、それほど危険ではない。

どうやら教師陣は、一般人を保護した上で、授業の一環で倒すらしいとの事。


なお、初期HPは

20+肉体+体力+HP成長(素材や、功績p使用)

なので

相手のデータは、

HP30、命中10、回避10、装甲6.バリケードなどを突破する判定10スタートとなります。


一般人や普通の生徒は命中0スタートなので当てるのは絶望的ですが、命中が5-6スタートのキャラ数名で倒せるレベル。

このキャラクターの様に、特化型だと10スタート(呪文の命中は呪文構成)で互角に戦えるでしょう。

問題は装甲6で、攻撃呪文のダメージサイコロ2つ分の半分を止めてしまいます。

どう考えても一人では不可能なので、罠を作るなり、他のキャラクターと共同で倒す事になりそうです。


ここで天才系ならば、私が!とか言っても良いのですが、今回は委員長系を目指すので

幾つか提案を持って行く事にしましょう。

賢明な行動の+2、後ろから攻撃+2などを使えば、みんなで戦えそうですし、いかにも委員長ポイので。

(私が!と言って、一人で行かされても困るのもあります)


最後に、作成する三種の呪文ですが

前半終了時に回復呪文は分解したうえで


・コマンドに水(回復)、投射に砂(集合管理した小物)を使って、紙束を指定した、護符呪文。

・コマンドに火(攻撃)、投射に火の代用(30m。登録呪文のカスタム効果使用)を使った炎の玉。

・コマンドの光(生成)、投射は接触を使った、MP生成呪文。


この3つを提示する事にします。

良く考えたら部屋に魔法陣もありますが、面倒なのと、時間で負けたくない!ので、今回は使わないで置きます。


シナリオ終了時に、2pの功績pを得られますが

ゲームマスターから、次回開始時に希望があれば転職にチャレンジしても良い。

その場合は、学生の2pを返却する必要があるので、2pは取って置くのもアリだと告知されました。

せっかくのですので、取って置いてから、転職するか、あるいは適当なモジュールにするかを悩む事にしましょう。


蛇足:

紙束接触の護符呪文のアイデアは、良く漫画で出て来る話ですが

特殊接触として面白いのと、杖で触る場合と似てるので、バリエーションに出来そうです。

ここで先生に提案し、1p~2pの功績pで、投射パターン「紙」というものを提案してみます。

成功するかは別にして、提案が通れば、名実ともに委員長となれるでしょう。


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