攻略開始!
ゲーム風解説第24回
@基本能力と、呪文の重さ
このゲームでの能力値は、基本的に3つです。
1:パワー(強さ・抵抗力)
2:テクニック(適格さ・技術)
3:スピード(素早さ・移動力)
この3つの能力で判断するか
フィジカル・モジュール干渉力・メンタル補正。の3つで判断するかの二種類の見方があります。
P ・T ・S
肉体:体力・器用・敏捷
魔法:魔力・構成・呪速
精神:気力・知恵・起転
三種の能力が二系統の見方があるので、詳細を造るなら9つあると言えます。
キャラクターは能力が成長する時に
この3つ(P・T・Sでも、フィジカル・モジュール・メンタルでもいい)のどれかを1成長させるか
あるいは、9つに細分化したうちの、好きな場所2つを成長させられます。
(魔法戦士だと、器用と魔力が必要とかあるかも?)
ここで重要なのは
呪文に使うモジュールは
最大使用数。構成:(モジュール干渉力またはテクニック)
使用速度。 呪速:(モジュール干渉力またはスピード)
を使用して判定する事に成ります。
能力値+サイコロの数値が足りない場合は、次のターンに分割する事に成ります。
(パソコンで言うと、起動・通信が遅くなる感じ)
「さてと。まずは確証を得ておかないとな」
俺は歩きながら、1つの呪文を作成し始めた。
構成式は簡単な物で、生成呪文で土を造るだけ。
生成コマンを示す光は俺の用意している属性なので、あとは土のモジュールを性質に組み込み、形状を壁型にすればいいだけだ。
「あとは試すだけなんだが…。っとあったあった」
暫く歩いた後で、目的の物を見つける。
『谷』から毒が漂って来る場所で、その辺一帯は獣がうろつかない場所だ…
俺は注意深く危険範囲を調べると、その一角に壁を打ち建てる事にした。
「建て」
俺のコマンドに従い、土が壁状に形成される。
その壁は毒を一時的に遮って、縦横から迂回するように漂うまで、安全地帯を広げてくれた。
「…やっぱりな。毒を無作為に生成してるのと同じ状態か。効果範囲を満たすタイプになって助かったぜ。建て、建て、建て」
三度ほど追加して壁を建てると、毒を遮る領域が広がる。
最初の壁に連結する様な形で唱えた為、越えて来るまでに割りと長い時間が掛かった。
これで実験は終了、あとはもっと根元の方で遮れるように射程を延ばした後で、近寄って何度か唱えればもっと喰い止める事が出来るだろう。
「アマデウスの野郎…。俺を脅すついでに、ヒントを置いて行きやがった。相変わらず喰えねえ野郎だ」
…あいつが獣に乗って来た理由は3つ。
1つ目は伯爵が用意している隠し玉をばらす事、2つめは俺がヘタレてる場合は始末する為。
そして最後の一つが、毒の谷は攻略できると教えるヒントを用意したって訳だ。
空間全体に満たされるとか、壁なんか役に立たない浸透性がある強烈な毒なら、肉体改造しているアマデウスはともかく、獣までが無事な訳はないからだ。
「これまでもきっと、何処かに直通路でも造ってたんだろうな。でないと神出鬼没過ぎる…」
そう言いながら、今後のスケジュールを系統立てて考える事にした。
この方法で向こうまでをショートカットしたり、獣の群れから退避できるのは間違いが無い。
そうなればグっと探索が楽になるし、経過時間を大幅に節約できる。
「…問題なのは、その時間で何をするか、だ」
脅威的なスピードで探索を終えました。画期的な方法があります…だなんて馬鹿正直に行く気は無い。
別に政治に関わる気は無いので、伯爵と功績を立てあっても仕方が無いからだ。
ならば、余裕の出来る時間と体力で、何を目指すのかが今後を分ける要となるだろう。
「やっぱ、あいつがどうなったかの確認だろうな…」
事故当初から、友人であり、現時点の責任者であるドミネーターが行方不明だった。
その癖、俺に対して伝言を残せるのだから…。比較的に近い位置から指示を出したのは間違いが無いだろう。
あいつはあいつでアマデウスとは別の調子で神出鬼没だったので、毒の谷になった場所で死んだなんて、伯爵たちも気がつかなかったと言う辺りだろうか?
その場合はアマデウスは最初から知っていて、答えざるを得ない質疑を避けて居たか、奴自身も知らない場所に埋まってる…?
「考え出すとキリがねえな。止めだ止め。…仮死状態とかいうオチもあるし、現地に行って確認してみるとすっか」
生体反応を検知出来ない状態で死んだ可能性もあるが…。
どちらかと言えば、何らかの遺言を残して死んだ可能性が高いだろう。伯爵がどういう性格かは、流石に把握しているだろうしな。
そう結論付けはしたものの、出来れば仮死状態であって欲しいと見苦しく思う。
友人が死んだと言うってのは、判って居ても、中々割り切れない。増して死体をみてねー上にあやふやな現状だからなおさらだった。
「方針が決まった所で、必要な物を集めつつ、周回を目指してみますかね」
ここまで決まれば、やる事は簡単だ。
突き進みながら獣を借りつつ、周囲の状況を把握するという基本のお仕事をまず片付ける。
そのついでに、さっきの呪文を強化するモジュールを集める事が必要だった。
基本構成はあのままで良いとして、形状をもっと便利に、できれば射程も増やしときたい。
「射撃形状の呪文に上乗せして、壁形状。または壁形状を、そのまま延ばすってとこか。どっちにしても先はなげえな…」
結構な先に壁を建てるか、それとも万里の長城を延ばすかの二択。
前者は高度なモジュールを複数使う必要があり、後者は簡単に手に入る物だが、負担が重いのでフィギア・スタッフの強化が欠かせない。
指を折りながら、俺は必要なモジュールを数え始めた。
探索行を続けながら、たまたま達成した方で…。なんて甘い考えは捨てた方がいいだろう。
となれば、別のドミネーターと交換・協力するか、あるいは新種の獣の巣に首を突っ込むかしか無い。
「死にたくはねえし、あの馬鹿女ともう一度会う事になったら、分けて貰うとすっかね」
問題は…あの女が素直に自分の武器を寄越すか?だろう。
全てを説明すれば、谷に直行するか、伯爵と今直ぐ対決しかねない。
それは避けて置きたいので、何か、調度良い理由が必要だった。
んな馬鹿な事を考えるのもやはり、面倒なきがするなあ…。




