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召喚一日目|最弱の出会い

一日目。


森、朝のうちは少し白かった。

霧っていうより、水の薄い膜が浮いてる感じ。


枝の先に雫ついてたけど、

俺は触れられないから落ちる瞬間だけ見てた。


あの日、最初に会ったのがスライムだった。


青かったな。

完全な青じゃなくて、

光の少ない場所だと灰色混ざるやつ。


移動すると中心だけ少し濃くなる。


たぶん考えてた。


「よお」って声かけた時、

一回だけ震え止まったんだよ。


だから会話成立してたと思う。

根拠はないけど。


最初は逃げられてた。


俺、普通に改善案を出してただけなんだけど、

だんだん震えの間隔が短くなっていった。


たぶん処理落ちしてた。


虫を逃した時、

葉っぱの裏で小さい羽音だけ残った。


スライムって、失敗すると少しだけ形崩れるんだよ。

端が uneven になる。


でも岩の隙間を通った後から変わった。


あれ、

「できた」っていうより、

「その形でも進める」って理解した瞬間だったと思う。


動きが急に静かになる。


木の根を越える時も、

前は毎回ぷるって跳ねてたのに、

途中から流れるみたいになってた。


森って、上達すると音減るんだよ。


虫もちゃんと包囲してた。


三方向から寄った時、

一匹だけ逃げる方向なくなって、

葉の先で羽擦れてた。


あれ俺の案なんだよな。


たぶん間接的には俺が食った。


でも、感謝とかは特になかった。


あいつ、

獲物見つけた瞬間だけ世界狭くなるタイプだったし。


草むら入っていく背中見ながら、

「あ、もう俺いらないかも」って少し思った。


なのに自己評価は上がった。


不思議だよな。

普通逆なのに。


最後の方、

ぷるちゃんって名前案だけ残った。


言わなかったけど。


名前って、

呼ぶ前の方が長く漂う時ある。たぶん。

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