『めんたい事変』
なおちゃんとこずえちゃん(以下なおこず):第四回こずぽえ朗読会がはじまりますよー!
なおちゃん(以下な):ほいっさ、今回はあの伝説のポエムっすよ
こずえちゃん(以下こ):あの伝説ってどの伝説の!?
な:コズポエ伝説のっすよ? まあ、言うまでもないっすよね…
こ:そんな伝説はないからね!
な:うんうん、それはそうっすよね。さすがに伝説なんてのは言い過ぎたっすよ。
こ:あれ、ずいぶんと素直に認めるね?
な:そりゃあ私って正直が売りっすからね
こ:いやいや、なおちゃんって正直を売りさばいてそうではあるけど正直者って感じじゃないよね?
な:正直売りのなおちゃんっすか? 新しいコズポエのタイトルみたいっすね。おら、わくわくがとまらねえぜよ!
こ:いや、書かないけどさ。
な:それは残念だけど…!今回は『めんたい事変』っすよ!おら、わくわくがとまらねえぜよ!
こ:まあ、伝説のコズポエとか言わないなら普通に読むけどね。
な:言わないっすよ! なんてったってまだ四回目っすからね。早すぎたんすよね。コズポエが伝説になるのはこれからなんすよね!
こ:なんすよね!ちゃうわーっ!
な:ぐっはあ!なんていう絶妙な間でのツッコミをするんだろうか… こずえちゃん、恐ろしい子…!
こ:もー、でも『めんたい事変』なんて読んでも伝説には絶対にならないと思うけどなー
な:自分を卑下するのは見苦しいっすよ。自信を持って堂々とするっす。恥じらいだけならどんだけでもして良いっすけどね。見てて面白いし。
こ:いや、自分の作品への素直な評価だからね!とにかく読んじゃうよ!
な:ほいっさ、了解ざまっす!
なおこず:それでは『めんたい事変』をお楽しみ下さい!
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『めんたい事変』
桃山さんってちょっと変
毎日お弁当作ってきてるの
うちの学校給食あるのに
なのに毎日お弁当!
白いご飯と焼きたらこ
白いご飯と焼きたらこ
毎日毎日毎日毎日
おんなじメニューのお弁当!
ちょっと可哀想に思ったから
私のおかずの明太子スパゲティ
桃山さんに少しあげたの
そしたらね
一口食べた桃山さんが
美味しいねって言って
ぼかーん!
爆発しちゃいました!
あれれれれ?
どうしてこうなった!?
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こ:ふう、無事に読み終わったよ。
な:はい、お疲れちゃんしたー!
こ:まあ、今回は普通のできだと思うんだよね。特に言うことないんじゃないかな?
な:なに言ってんすか!? 不思議ちゃんっすか!? こんなはてなマークがいっぱいでどこに突っ込めば良いのか分からない作品は普通じゃないっすよ!奇っ怪っすよ!
こ:ええ? そんなにかな…?
な:そもそも桃山さんって誰なんすか?
こ:えっ!? それは考えたこともなかったよ… うーん、桃山さんっていう生き物じゃないかな?
な:そんな生き物は学校に行かないっす。そもそも、桃山さんはなんで爆発したんすか?
こ:いや、とくに理由はないんだけど…
な:理由もないのに爆発するなんて可哀想過ぎるっす!
こ:あ、理由はないけどね、んっと、よく分からないことにでも理由はあるかもしれないから、適当なお節介は迷惑な場合もありますよっていう感じのことを書きたかったんだよね。
な:あー、これも心の闇を感じる系のコズポエだったんすか… さすがに私も分かんなかったっす…
こ:え、闇ってどんな?
な:ちょっとした優しさを拒絶する系の闇っすね。
こ:うーん、拒絶まではしてないつもりだけど…
な:まあ、ご飯に焼きたらこを食べてる桃山さんなる謎の生き物が、明太子スパゲティを食べたら爆発するかもしれないなんて普段から気遣うのは人類には不可能なレベルなんで、誰にも闇の部分までは伝わらないと思うから安心しても良いっすよ。
こ:でもでも、なおちゃんはなんで『めんたい事変』を四回目に選んだのかな?
な:それは、こういう意味分かんないのはけっこう好きなんすよね。
こ:むう、嬉しくないよー
な:桃山さんの最後の言葉は「美味しかった」って、桃山さんのご両親とか恋人に伝えるのを想像すると泣けてくるっすよね。
こ:ぷう、泣いてないでしょー
な:そりゃあ泣いてないっすけど、ここから先の展開がどうなるのか気になる度では最上位のコズポエじゃないっすかね? この後どうなるんすか?
こ:えっ、そんなの考えてないけど… うーん、桃山さんが爆発したのは実は明太子スパゲティのせいじゃなくて、別の新しい敵のせいで、その敵と戦ったりするのはどうかな?
な:それ、このポエムの部分がまったく関係ないけど!?
こ:あっ、本当だ… じゃあ、爆発するほど美味しい明太子スパゲティを一口食べようとやって来た大量の桃山星人が攻めてくるとかかな…?
な:それ、明太子スパゲティを上げたら相手は爆発して全滅しちゃってすぐに解決しちゃいそうっす。
こ:じゃあ、その爆発に巻き込まれて地球人も全滅するとかどうかな!?
な:くっ、ほぼ明太子スパゲティだけで人類を滅ぼす発想はなかったっす… これは私の完敗っすね…
こ:いや、勝負じゃないけど…
な:まあ、冗談はともかく、このままだとこずえちゃんの闇が溢れて世界を呑み込みかねないっすからね。そろそろ今回は終わっとくっす
こ:もう、なおちゃんって大げさだよね!
な:大げさだけど本気なんすよ!
こ:それじゃあ、次は何にする?
な:こうなったら闇系と謎系は早めに住ませときたいっすね。世界が闇に呑まれても最後に光がふりそそげば良いっすよね。
こ:そんなのあったっけ?
な:あるっすよ。次回は『けむせんそす黙示録』でいくっす。
こ:えー、それって黙示録って言葉が気に入ってとにかく使ってみたくて書いただけなんだよね。
な:もー、こずえちゃんってば読む前にネタばらしは酷いっすよ!
こ:え、そうだね、ちょっと心の闇闇と言われたショックでつい何か言い返したくなってて… ごめんね…
な:それは… こっちも心の闇闇と言い過ぎたっすね。悪かったっす…
こ:うん、良いけど。でもそんなに闇かなあ?
な:それはもう、黙示録って言葉が気に入っちゃう時点で闇ってるすよ!黙示録を書いちゃうんだから闇闇っすよ!
こ:えっ!? そこからなの!?
なおこず:はい、なおこずでした!