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こずぽえ  作者: こずえ
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『けむせんそす黙示録』

なおちゃんとこずえちゃん(以下なおこず):いっせーのーでっ! 第五回こずぽえ朗読会がはじまりますよー!

 

なおちゃん(以下()):うっす! うっひょいやっぴゃいぱっきゅーん!


こずえちゃん(以下()):どうしたの?いつにも増して何を言ってるのか分からないけど。


な:今日のこずぽえもこんな感じだっていうのをアピールしてるんす。心の準備ってやつっすよ。


こ:ええっと、さすがにね。そんな何語かも分からないような謎の叫びよりはましじゃないかなって…


な:何言ってんすか!? けむせんそす黙示録っすよ!?


こ:ほら、黙示録って日本語だよね。


な:んじゃあ、けむせんそすってなんなんすか?


こ:そっちも意味はあるんだけど…


な:え? あったんすか? ああ、それは普通に気になるんすけど。


こ:そんな大した意味じゃないんだけどね。


な:そんなの分かってるっすよ。大した意味なんて青春真っ盛りの若者には勿体ないっす。


こ:もう。同い年の若者なのに何様目線でいるのかな?


な:おけら目線っすよ。おけら様が言ってるんす。青春真っ盛りの若者には大した意味なんて勿体ないって。


こ:何その偉そうなおけら!


な:おけらは偉いんすよ?


こ:もしも本当に偉くても人類を舐め過ぎじゃないかな!?


な:おけら様は空も飛べて、水も泳げて、地面も潜れるんすよ。


こ:え、それって本当なの? 凄いよね?


な:だから偉いんす。人類なんて舐められてもしょうがないっす。


こ:だからって、なおちゃんがおけら様の目線で喋らなくても良いんじゃないかな?


な:おけら教徒なんで許されるんすよ。


こ:あはは。おけら様が凄くても信者になっちゃったらちょっと引くって!


な:そうっすね。けむせんそす黙示録への感想が大体そんな感じっす。


こ:ああ、ここで話が繋がるんだ!


な:黙示録が気に入っても実際に作っちゃったら引くっすよね。


こ:むーう。せっかくなおちゃんの話術に感心してたのに…


な:まあ長い付き合いっすからね。話術っていうかお釈迦様と孫悟空的なやつっすよ。


こ:手のひらの上ってこと? もう、本当に何様目線なのやら…


な:おけら様目線っすよ。


こ:おけら教徒恐るべし!


な:それじゃあ、そろそろ読んじゃってよっておけら様が仰せっすよ。


こ:残念だけど、私はおけら教徒じゃないからね。おけら様に何を言われても聞く義理はないよ?


な:じゃあ読まないんすか?


こ:いや、読むんだけど。うーん、あれ…?


な:全てはおけら様の言うとおりなのだー!


こ:いや! そう、最初の予定通りだからね!


な:ほいほい、それじゃあ予定通りに行っちゃうっすよ。


なおこず:それでは『けむせんそす黙示録』をお楽しみ下さい!



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



『けむせんそす黙示録』



 青い目のもみの木が灰色の炎で燃え上がり


 十二本の鎖で編んだ絆が子羊を縛る


 誰もが孤独を知るだろう


 けむせんそすは月を唄う



 白髪の飼い猫は夕闇を求めて銀の箱へと昇る


 二十四の縫い目を探せ


 善と悪は滅びを迎え真理が全てを覆うだろう


 けむせんそすは夢に溺れる



 黄金の海に血が流れ深紅の涙を流すだろう


 三十六の憲章が価値を失い大樹の芽を摘む


 金剛石が嵐を纏い吹き荒れる


 けむせんそすが降臨した



 海は干上がり都市となり


 神は悪魔を畏れて消えた


 人は植木を噛み続ける


 けむせんそすは嗤っている



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



な:うっひゃー!


こ:ええっと、一応だけど感想を聞いとこうかな。


な:がくぶるな内容におけら様がトイレに行けなくなったらどうすんだー!


こ:そこら辺ですれば良いよね?


な:ぎゃー!青春真っ盛りの女学生の台詞じゃないっすよー!?


こ:あ、まあそうだね。


な:もっとも、おけら様なら地水空で出し放題っすよ。


こ:えっと、急におけら様が下品な感じになってるよ。


な:昆虫の限界っすね。所詮はこずえちゃんにそこら辺ですれば良いよね?って言われちゃう奴らっす。


こ:うーん、おけら教徒ごっこに飽きてきたんだね。


な:そういうことっす。そんなことより本題っすよ。


こ:あれ、本題なんてあったっけ?


な:けむせんそすの意味っすよ。気になってトイレに行けないんす。このままじゃこずえちゃんに『そこら辺ですれば良いよね?』って言われちゃうっすよ。


こ:さすがに迷惑なので言いません。


な:ちぇっ、それは残念っす。


こ:残念なの!?


な:言った方が恥ずかしいっからね。言われた方は気にしなかったら良いだけっす。


こ:その恥ずかしい台詞をさっき言っちゃったんですけどー?


な:しかも音声録音中にね!


こ:うわー! 最悪だよー!


な:まあまあ、私の『地水空で出し放題』に免じて気を取り直すと良いっすよ。


こ:うーん、なんでこんなに今回は下品な会話になってしまったんだろう。


な:反省して今後に活かすと良いっすよ。


こ:うん、頑張る。


な:前向き上等っすね。それで、けむせんそすの意味ってなんなんすか?


こ:ええっとね。確かけむせんそすをローマ字にして…


な:『KEMUSENNSOSU』っすか?


こ:そう。それを母音側の『eueNou』と子音側の『kmsNss』に分けるの。


な:なんか本格的っすね。


こ:ふふーん。それで母音側にはAとIが無いから『(ai)なき』で子音側は無理やり読んで『(k)(m)(s)(n)しく(s)しく(s)』になって、続けて読んだら『愛なきクマさんしくしく』


な:うーん、何だか予想以上に深い闇がこずえちゃんにはあるのかもしれないっすね!


こ:えー!頑張って考えたのになー!


な:そこで頑張らなかったら浅かったんすけどね。闇的には。てかっすね、しくしくは無理やりな上に無い方がすっきりするっすよね。


こ:えー、そうかなー?


な:タイトルが『愛なきくまさん黙示録』って読めたり、本文だって『愛なきくまさんが降臨した』とかって読み直すと違う味が出てるような気がしなくもないっす。


こ:ああっ、本当だ!なおちゃん天才!


な:そもそもっすよ。黙示録ってポエムじゃないっすよね!?


こ:えっ! うそっ!?



なおこず:はい、なおこずでした!



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