第19話「とある担任の驚愕」
まだ水曜日の24:18、1日は25時間よってセーフ、セエェェェエフ!
……いくらなんでも無理がありますね
すみませんでしたァァ!(土下座
第19話「とある担任の驚愕驚愕」
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ジリリリリリリッ!!
「いったい何事だっ!?」
今日は受け持つ授業がないからって教員室でゆったりとコーヒーを飲んでたら突然非常ベルが鳴り響きやがったっ!
あわてて何のベルか調べたら、おいおい、結界が破られてるじゃねえか! こりゃやべえぞ!
一気に教員室が慌ただしくなり、まずは学生へ避難指示が音拡散の魔導具を使ってだされる。大方の避難が済んだのを確認して点呼を取るとどうやらエルーゼがいないらしい。私はなんかこの話の筋が見えたような気がしなくもなかったが流石に無いと信じて学生へ指示をだしていく。
ほぼ全員がシェルターで指示の通りに動きだしたのを確認して私は他の先生と数人で破られた結界の元へ。そこには誰もいなかった。
「畜生め! 犯人を逃すな、探すぞ!」
いきんで指示を出す私に教頭先生が、
「先生、ここに不思議な穴が」
彼のさす場所へ視線を移すとそこは校舎の外壁、その地面から一メルほどの高さに綺麗な穴が空いている。とても小さな穴だが、覗き込んでみると反対側までくっきりと見ることができ、同時にそこへ映る光景に絶句した。
エルーゼが血を流して倒れているではないか。
この穴の向こうは……演習場か。私達は血相を変えて演習場まで走る。扉を開けるのももどかしく蹴破ってエルーゼの元へ駆け込んだ。
エルーゼの様子はよく見れば鼻から血を垂れ流しているようだった。それにあれだけ一直線に壁や結界を貫いた何かはエルーゼより後ろには欠片もない。また、エルーゼは過去に準禁術を生み出した前科がある。この状況から導き出される答えに私は頭が痛くなった。
魔力欠乏を起こして倒れていると思わしきエルーゼを担いで保健室のベッドに寝かせた後、避難解除の指示を出す。
起きたらしっかりと事情を聞かないとな。