第八話『疾風怒濤!パリ正面の決戦』
パットンの座乗艦であるM99A1「ハンニバル」のもとに凶報が届く。「ブラッドレー少将は戦死、パリは日本陸上艦隊の手に落ちました。」「三重の防衛線を突破するとは流石は日本艦隊だ。果たしてどのように勝利を勝ち得たのか、油断なるまい。戦闘を継続せよ。」
「ラーテ2中隊、被害甚大救援を乞う!」「敵の弱点を狙え。」
突然、パットンの部隊が爆散する。遂に日本陸上艦隊が到着したのだ。「何が一体!?」パットンは身じろぎする。「ヘリコプター大破、使用不能です。」大統領からの勅令が届く「この戦いは敗北だ。転進せよ。」「了解しました。」
米英連合軍は撤退した。後にショートブルはその重量が災いしノルマンディー撤退戦において全てが爆破処分され、生き残りは鹵獲される事となる。
「ユーラシア大陸全土は枢軸側の手に落ちた。我々は戦闘に負けたが、戦争には負けていない。我々自由陣営と枢軸陣営の冷たい戦争が始まるでしょう。最後には我々が勝利する。」大統領は演説で本心を打ち明けた。一カ月後には予測が大外れすることを彼は知る由もない。
次回予告:第九話『捲土重来!本土上陸アシカ作戦』