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君の本音テロップを書き換えたい。〜本音わかるのになぜかすれ違う〜  作者: かのきみなと


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episode_9 航にとって衝撃の事実

西田さんはこれまで見たこと無いくらい笑顔だった、少なくとも口元は。目元を見ると、目頭が少し紅に染まり、膨らんでいた。


そして頭の上には [ごめんね、さようなら]と書いてあった。



俺は [さようなら]というテロップが何を表しているのか、よくわからなかった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


俺は家に帰ると、須田に電話した。さっきなんでブルースプリングカフェに西田さんがいると知っていたのか聞くためだ。

電話をかけると、須田はすぐに電話に出た。


「もしもし」


「もしもし航、西田さんは大丈夫だったか?」

須田は食い気味に聞いてきた。


「ああ。なんかカフェの中でほかの女子から詰められていて大変そうだったから、西田さんだけ連れて店からでてったよ。」


「あぁ⋯やっぱりか。とりあえずお前が西田さんと合流できてよかったよ。」


「ところで⋯なんでお前が俺と西田さんが今日ショッピングセンターに出かけるってことを知ってるんだ?」


「それがなぁ⋯、実はお前が西田さんと付き合っていること、実は他の人に結構広まっているらしいんだよ。それで、今日デートするってことも、なんか噂で流れてたっぽくて。」


「いやマジかよ。学校中に知れ渡ってたりするのか?」


「いや、それはないと思う。広まってたとしてもうちの学年の女子だけじゃないかな。俺もあくまで金田から聞いただけだからな。」


「そうか。でも俺らの高校じゃ付き合ってることぐらい普通のことだよな。それがなんでこんなすぐに広まっているんだ? 俺ら付き合い始めて、まだ3日しか経っていないのに。」


「あぁ、それは⋯⋯。」


「なんか俺に言いづらいような話なのか?」


「正直、ものすごく言いづらいな⋯」


「そうなのか。でも教えてくれないか。俺も秘密を隠された状態で付き合いたくないから。」


「わかった。でもどうか気に病まないでくれよ」


俺は頷いた。だが須田の"気に病まないでくれ"という発言が少し引っかかった。

須田は続けて言った。


「あのな⋯すごく言いにくいんだけど、 今お前と西田さんって付き合いはじめただろ⋯。実は、それ色々あって西田さんが受けている罰ゲームらしいんだ。」


俺は須田の言っていることがよくわからなかった。


「罰ゲーム⋯?色々あって⋯?」


「俺も聞いた話なんだけど、西田さんは3組の岡田里奈たちから目をつけられていて、嫌がらせされているらしいんだ。嫌がらせの一つで、岡田が西田さんにお前と1週間だけ付き合って振るよう言ったらしいんだよ。」


俺は困惑した。西田さんが俺のことが本命ではないということは知っていたが、まさか西田さんは嫌がらせで告白させられていたとは、、、


「岡田さんって、今日三組で今日西田さんとブルースプリングカフェにいたひと?」


「ああ。今日のお前らが行ったデートも、そもそも岡田たちが仕込んだものだったんだ。」


俺はその言葉を聞いて、土曜日の放課後三組から聞こえてきたことを思い出した。


・・・・・・・・・・・・・・・・

「落ち込まないでよ里奈、だからこうして西田に復讐してるんじゃない。来週にはあいつも恥ずかしさでいっぱいになってるわよ。」


「そ、そう、よね。あと五日で私を蹴落としたあいつにも罰が下るものね。」


「そうよ。だから明日、一緒に頑張りましょ 」


・・・・・・・・・・・・・・・・

俺は絶句した。ショッピングデートは本当にあいつらが仕組んだものだったと確信してしまった。


「そうだったんだ⋯。それじゃ俺はどうすればいいんだ?。」


「俺もこれ以上はよくわからないからなんとも言えないが、西田さんがやりたいって言ってることに、なるべく合わせたほうがいいと思う。多分岡田たちが全部仕組んでいる。岡田たちは敵に回すとなかなか厄介な奴らしいから⋯。そして、もしお前振られたとしても、あまり気にやまなくていいと思う。」


「そうか⋯、わかった。ところでお前は岡田里奈さんのことなんでそんなに知っているん?」


「金田が前に岡田と喧嘩になったことがあったらしいんだけど、それがすごく大変だったっぽくて。

いまでもたまに岡田から召使のように扱われることがあるっぽくて⋯、その話をよく聞いてたからかな。

金田もいま西田さんのことを心配しているんだ。だからさっきもショッピングセンターまで様子を見に来たんだよ。」


「そんな面倒くさいやつなんだ、、、。まぁわかった。教えてくれてありがとう、じゃ。」


「じゃあまた明日な。」


俺は電話を切った。そして大きくため息を吐きながらベッドに寝そべった。


岡田里奈、、、西田さんと仲が悪くて、俺と西田さんについてなにか裏で計画していることは知っていたが、まさかデートまであいつらが企画したものだとは思わなかった。


つまり西田さんは俺のことなど全く好きになどなっていなかったのだ。


これが帰る途中の西田さんの頭の上の [さようなら]という字幕(テロップ)が示したことだったのだ。


あと4日間、どんな気持ちで西田さんと関わればよいのか、わからなくなった。

俺はぬけ殻のような気持ちになった。

すっかり意気消沈してしまった佐藤航。この後の展開は如何に?


次回へ続く。


※現在多忙で執筆が追いついていないため、次回作の投稿は3月27日を予定しています。


本日も読んでくださり、ありがとうございます。

よろしければ感想、レビュー、ブックマーク、評価などもかいていただけると幸いです。

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