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終章:悪魔の仕業?

本日は二話投稿しました。

前の話からご覧ください。

「なあ、知っているか?」

 とある山の麓の学校。

 親友に愛の告白をして振られたばかりの少女は、クラスメートのオカルト部部長に話しかけられて振り向いた。

「何を?」

「裏の山にさ、異世界に通じる穴があるんだって」

 何時もなら、そんな荒唐無稽な話なんて信じやしなかっただろう。

 しかし、彼女は振られたショックで思考力が低下していた。

「異世界に?」

「そう。今世では結ばれない恋人とさ、その穴に一緒に飛び込むと、異世界で結ばれるって言われているんだ」

「異世界で結ばれる……」

 その噂は、彼女に希望を齎した。

「何処にあるの?」

「えっと……確か、頂上付近だったかな? 小さい山だし、直ぐに見付かると思うよ」

「頂上付近ね。ありがとう」

 少女は逸る気持ちを抑え、自分を振った愛する人をどうやってそこへ連れて行くか考えながら立ち去った。

「ちゃんと説明書き読めよ」

 だから、部長がそう呟いた言葉は聞こえなかった。



 来世で好きな女と結ばれるのだと言う幸せな未来を思い、恍惚としたまま痛みも感じずに一瞬で死ねると思って穴に飛び込んだ女は、どう考えても即死な状態で三日三晩生き地獄を味わっていた。

 しかも、目の前の空中に一人の少女の半生が映し出され、目を逸らす事も閉じる事も出来ずに見続けるしか無かった。その少女は親友の転生した姿だと、女は何故か確信していた。

 彼女の目の前で、少女は美青年と結婚した。

 きっと、その男を自分の転生した姿だと誤解しているのだろう。

 女は、声が出ない為に胸中で叫び続けた。その男は違うのだと。私のものに触るなと。

 しかし、彼女の叫びは届かない。

 絶え間無い激痛と、愛する人が自分以外に抱かれるのを成す術も無く見せつけられる現状に、発狂したくても許されなかった。

 親に、神に、助けを求める。

 しかし、誰かが助けてくれるなんて言う奇跡は起きなかった。

 映像が消え、彼女が最期に見たものは、暗闇に浮かぶ誰かの悪魔のような笑みだった。



 彼女が死後解放されたかどうかは、神のみぞ知る。

本当はもっと日常の話を書く予定だったんですが……銀獅子の美少年の話とか忘れてましたね。

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