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番外・魔術解説対談


フィレット(以下フ)

「こーんにちはー☆

L・Fの魔術士フィレット=ルーンでっす!

それで、横にいるのがー」


アスベル(以下ア)

「アスベル=シルメリスだ。よろしく頼むよ」


フ「本編で僕らが色々使ってる魔術、一体どんな設定なんだろ?ってのを何故か今から説明する事になったんだけど……何から言えばいいのかなぁ」


ア「使える者と使えない者の違いから始めればどうかな。

ナティ・アルシュに文明を築いている種は多々いるが、誰しもが魔術を使えるわけではない。

それを分けるのが“魔術素養”さ」


フ「この世界の魔術は大抵、自然の力を自分に取り込んで使うから、取り込む事ができなきゃ話になんない。

それができるかどうかが素養の有る無し。どれだけ取り込んで操れるかが素養の強弱ってワケ☆」


ア「もっと細かく言うなら“月の術素養”と“星の術素養”だね。それによって操れる魔術の種類が変わってくる」


フ「うん。

簡単に言っちゃうと、星は、地水火風あとちょっと難しいけど光闇を使う攻撃系。

月は周りに漂う目に見えない命の光や、空に浮かぶ月の光を使う回復・補助系が中心なんだ。

それ以外にも、かなり惨い術があるって聞いたことがあるけど、どうなの?」


ア「さあ……どうだろうね?」(含み笑)


フ「うわ怖;まあいいや。

力の元も組み立て方も違うから、どちらかの素養があってももう一方が無かったらそっちの術は使えない。

僕は星系術はかなり使える方だけど、月系は全く使えないんだ。

だから、傷治したり何十年も保つ様な防御結界作ったりは苦手かな」


ア「私もたまに、両方持っているリークが羨ましくなるよ」


フ「アスベルさんは今のままで十分だと思うなー」


ア「そうかい?

因みに素養の有る無しは遺伝の影響が強いから、ほぼ例外無く素養を持たない種族もいる」


フ「獣人と徒人(とびと)がそれ。

僕も徒人だけど、かなり特殊なんだ。実は他から力を借りて素養を強くしてるしね」


ア「逆に魔族や精霊は生態系そのものが我々と大きく異なり、それぞれ魔術として組み立てなくても似た事を可能にするほどの力を持っている。

黒翼種は体の造りは我々と大差ないが、魔術ではなく内にある力を使って具現させると言う意味では、彼らに近いかもしれないね」


フ「便利そうだよねぇ、宵闇のワイヤー。あの形以外にもできたりするのかなぁ。お皿とか?」


ア「今度聞いてみたらどうだい?

あと、リークの空間破砕や、宵闇君の壁も魔術とは違うようだ。どういう仕組みなのかは私にもわからない。

あの道具を何か解明できるまで調べてみたいものだよ」


フ「リークの剣はともかく、宵闇は体の中なんでしょ?開いて中探すわけにもいかないんだし……(横を見)いや、必要ならやりそうだよね貴男は。

えーっと、ちょっと魔術以外の話になったけど、戻すね。

使ってたのの説明がまだだったからさ」


ア「月と星の細かい違いもまだだったね」


フ「うん。じゃあまず星の術から。

さっきも少し言ったけど、魔術使うには、『自然の力を自分の中に取り込んで→質を変えて→術を組み立てて→放つ』って順序があって、声に出した方が自分の中で整理しやすかったり、放つ時に力を込め易いから詠唱するんだ。


だから、魔術使うのに慣れてるヒトが変換や組み立ての簡単な術を使う時なんかは、声に出す必要が無かったりするんだよね。

術によって高中低位が別れてて、『気温の低い場所や水の近くだと水系が強くなる』って感じに、術士のいる場所によって多少威力も変わるんだ。


これまで(Story:2終了現在)で僕やリークやラグが使ったのを低位から順に言ってくと、


『ファイア』

(低・拳大の火の玉を飛ばす)


『アイスアロー』

(低・氷の小さな矢を飛ばす)


『ヴォルト』

(低・一定範囲に雷を撒き散らす)


↑フ「ラグは先に電撃当てたい所に針を刺して、避雷針みたいにしてるよね」


『フレシット』

(低・鋼の錐を数本飛ばす)


『ヒリーアル』

(中・光を治癒の力に変えて傷を治す)


『ウォール』

(中・土の力の結晶で盾を作る)


『フリージング・ウェイブ』

(上・氷の波を上空広範囲に作り、撃ち降ろす)


『エアルスブレイド』

(上・広範囲を大量の真空刃で斬り裂く)


『ヘルゲート』

(上・闇の力で亜空間に繋がる亀裂を開け、同時に黒い雷で広範囲をなぎ払う)

ってトコだね。


ある程度までの術なら、ちょっと組み立て方を変えれば、二重や三重にして使うこともできるんだ。


あと時々使ってた移動術みたいなのとか、リークの剣を防ぐのに使った腕輪みたいなのは、僕のオリジナル式。

『探知』は月術の『探査』に近いのを目的に編んだ範囲の小さいモノ探しの術。


移動術の方も本当に短い距離しか跳べない不便な術なんだよね(苦笑)

実は1でリークから逃げた後、何度も跳んで結構大変だった」


ア「怪我もしてたしね。

では、次は私が月の術について説明するよ。


力を周囲から取り込んで使う点は同じだが、星と違って形を組み立てる必要が殆ど無いのが特徴かな。


代わりに、使いたい場所に円を描いて範囲を指定する手順が要るのさ。

円が広いほど使う力も多いから、高位低位もあるけれどあまり関係ないね」


フ「取り込み→変換→範囲指定→発動ってコトだね☆」


ア「そう。移動術などの一部の術は、範囲指定と言うより出入り口を作る感覚だけどね。

その場合出入口を作るのは本人でなく、他の月系術士が作っても問題ない。私はセリシアに任せる事が多いね。


一度出口を作った場所を持続させる事も、頑張れば可能だよ」


フ「何年も前の出口を保たせるなんて芸当、普通じゃ頑張ってもできないから。


白翼種は素養が強いヒト多いから、月の術法を使った『移動塔』なんて施設もあったりするよね」


ア「ああ、祖父が文献を研究しながら建てた物で、凄く好評だよ。

最も、一つ建てるのに莫大な予算とかなり高位の術士が何人も必要だから、主要都市にしか建てれていないのが現実だ」


フ「それでも、あるだけいいなぁ。

僕自身は星系しか使えないし徒人は基本的に素養ないから、作りようがないんだよね。

仮に翼島や第二翼島から術士を呼んで建てても、維持ができない」


ア「まぁ、何事も向き不向きだよ。

君の所にある移動速度の大きく上がる『風の道』なんかは、君の力と徒人の器用さの結晶だ。


ではとりあえず、これまでで私とリークが使った術の説明に移ろうか。


『守護』

(低・一定時間、攻撃を防ぐ薄い光の壁を作る)


『治癒』

(低・囲った場所の傷の治りを早くする)


『移動法陣』

(中・出口に指定した場所へ瞬間移動する。景色が反転するので酔う人が多い)


『探査』

(中・自分を中心に広範囲を調べる。特殊な目印などがあれば、それを辿ってかなり遠くの様子を知ることも可能。月術の中で数少ない円を書く必要がない術)


『再生』

(中・囲った部分の傷を高速(ほぼ一瞬)で治す)


『隔絶法』

(高・一定範囲から対象を出られなくする)


『傀儡』

(高・対象を不可視の力場に捕えて操る。禁術)


『侵径探査』

(高・特定の物、人物から、それに関わるものを探し出す)


『偽型』

(高・体細胞の結合などを無理矢理変化させ、任意の姿に体つきを変える。

見破られにくい分身体への負担が大きい。リークに常時掛かっているのがコレ)



『隔絶法』なんかは、私なりにアレンジして使ったが、大体の説明としてはこんな所だね」


フ「リーク、そんなの使ってたんだ……それに禁術使ってもよかったの?」


ア「月の術には相手を傷つける類が殆どないからね。あったらあったで使ってはいけない禁術ばかりさ。


フィレットも人のことは言えないだろう?

『ヘルゲート』なんて、使える者が殆どいないから認知されていないだけで、本来なら術規定で禁術に指定すべきものだ」


フ「否定はしないけど、あの時はあれが一番だったんだよ。

あの状況で中途半端なの使ったら、皆助からなかったよ。

あ、またフライングと言うか、裏設定な説明になるけど、『術規定』ってのはね?島同士の間で結ばれてる『同盟法』の中にある、術やそれに準ずるモノに関する規定のコト」


ア「主に、使ってはいけない術や、転移系の魔術、魔族や精霊族達の他島で使える力の幅に関する制限などがあるね」


フ「ロスト・フラグメントも感じ的には禁術っぽいんだけどねぇ。

公には出せないから、術規定には入ってないんだ。

リークがあれを人に向けて使うのは、どうにかして欲しいんだけど」


ア「うーん、それは難しい所だね」(苦笑)


フ「まぁ、この世界の魔術の説明はこんな所かな。」

ア「そうだね。また話が進むと紹介した事以外にも色々出て来るだろうけど」


フ「だね☆

それじゃあ、今回はこの辺で閉幕しまーす」


ア「付き合ってくれて感謝するよ。

では、また本編で」



↓以下、対談に入れれなかった補足。


ナティ・アルシュの魔術は、世界に漂う『源』を使用する。


『源』の形は二種類あり、地水火風の属性を帯びたものと、属性を持たないものに分かれる。

前者は星術、後者は月術で使われる。


どちらの『源』を取り込めるかは個人によって違う。(生まれつき『源』取り込み用のフィルターに決まった形の穴が空いているようなもの)

両方取り込める者も珍しくはない。


星術月術ともに、『源』を取り込めるかが素養の有無、どれだけ取り込んで操れるかが素養の強弱となる。

『源』を取り込んだ後、自身の魔力と合わせて術として構築できる形に変換するのも同じだが、その後は異なる。



魔力は生物が生まれついて持っているもので、そのままだと術としての形を成すまで固まらない源を固める俗に言うと糊のような役目をする。

源だけ取り込んでも魔力が尽きれば術は発動しない。

故に術師は髪を伸ばして魔力タンク替わりにしたり、術具を身につけて魔力を貯蓄したりしている。

生命力とは分離した別物なので、体調が悪くなっても使っていない魔力自体が減ったりはしないが、術を構築するために精神集中しなければならないので怪我や体調不良はその方向から影響を及ぼす。

術や、発動型の術具を使うと減り、休息や時間経過で増える。

因みに魔族や精霊族は存在自体が源の固まりであるので、魔力は持たない。源を使って何かの現象を起こすのに、わざわざ魔力と混ぜて術型を構築する必要がない。但しその分範囲を極端に限定したり構成を変えて任意の形を作り出す等の繊細な作業はやりにくい。

例:地属性防御

レビシスの力……自身の源で周囲に干渉、地面を隆起させて巨大な岩壁を作る。

フィレットの魔術……源を変換して組み立てることで、不純物の無い板状の高硬度結晶を作り出す。

数枚重ねたり対象を囲んだりも可能。

でも範囲は狭い。


黒翼種の錬気固化は無意識に体内の魔力と混ぜて得意な形を構築している。ただ、体に染み付いた単一の構成なので、出すのに集中力は殆ど必要ない。


星術


攻撃用の術型が圧倒的に多い。


源を取り込み→(光闇の場合は、源を結合させてその属性を作る)→体内で自分の魔力と合わせて構築できるように変換→術の形を構築する→発動、と言う手順を踏む。


体内で術力に変換する際、火と風の源を合成することで光属性の源を、地と水の源を合成する事で闇属性の源を作り出すことができる。やや難しい。


術型の構築時に複数属性を組み合わせることも可能。想像力と複雑な術型を意識内で構築する器用さは要るが、必ずしも素養の高さが必要な訳ではない。


月術


回復・補助用の術型が多い。

源を取り込み→体内で自分の魔力と合わせて変換→範囲指定→発動、と言う手順を踏む。


意識下で複雑な術型を構築する必要はないが、変換の時点で発動させたい効果に応じた性質を源自体に付与する必要がある。(透明な粘土で包んで任意の凹凸を作るようなもの)

無属性の源には元々生命力に近い性質が備わっている為、低位の回復魔法なら効果付与の必要も殆ど無い。


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