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73話   偽ウェスト

日曜日は投稿出来ずにすみません!!

3、4話(早くて)もすれば、また戦闘メインの話が多々?来ますのでお許し下さい。


お楽しみいただけると幸です。

◇グラニー視点


庭に出ると、地球の大理石の様な物で出来てる椅子とテーブルがいつの間にか出来ていた。

それ自体は驚く事では無かったが、ウェストは2人居るのは驚いた。

しかもウェストと話していた筈のリクは地面に倒れていた。


それを見た私とレネンス、後から追って来たイルミはリクのすぐ近くに駆け寄りリクの様子を見ていた。


するとギリギリで聞き取れる程の声でウェストが言った。


「これは、まさかリクの中の()()()()()()()()()()()()全て壊してから、直したのか?だが何故?」


私はウェストの言葉に酷く動揺した。

何故なら私には『リクの中の元々壊れていた部分さえも全てを壊した』と言う不吉な言葉が聞えたからだ。

この言葉を私はリクの体内が元から壊れていたと言う風に正確に解釈した。


なので私は慌ててウェストに確認した。


「リクの中の元々壊れていた部分さえも全てを壊したってどういう事!?ウェスト、説明して」


私がそう聞くと、ウェストは戸惑いつつも答えた。


「まず前提としてリクの体は表面上はピンピンしていたが、内面は意外とダメージが残っていたんだ」


「!?」


ウェストの言葉を聞いた私は内面のダメージが残っていたと言われて、幾つかの心当たりがあり、ー主に『封印の螺旋』と『強者の入口』等のリクの対応能力を超えた戦闘ーのせいかと考えて目を見開いた。

そんな私と正反対でイルミは極めて冷静に、しかし素早くウェストの言葉に反応した。


「それはつまり流空様自身でさえも分からない程のダメージが戦闘でおこり、それが少しづつ蓄積していたと言う事ですか?」


イルミがそう言うと、ウェストは首を横に振った。


「いいや、違う。リクの内面のダメージは戦闘によって起こったものじゃない。俺は【神の世界】でリクの内面のダメージをある程度軽減した。だが恐らく半年間、いや3ヶ月間も【神の世界】に来る前と同じペースでレベル上げをしていれば、確実にリクの体は壊れていた筈だ。


恐らく自分の体に有った元々の才能(ステータス上昇限界値)を超えた無茶なステータス上昇をしたせいだろう」


私とレネンスはウェストから聞いた言葉により絶句した。

なにせ戦闘と言う一時的な物では無く、ステータス上昇時と言う比較的起こりやすい場面で、リクが内面にダメージを負っていたからだ。


私とレネンスはレベルアップ時のステータス上昇値の基礎値は、それが人間と言う種族の限界値なのだと判断していた。

だけどそれは間違いで、ステータス上昇値の基礎値の1000が限界値さえも超えた無茶な行為(自殺行為)だとしたら?


私とレネンスは良かれと思ってリクに複製カードを使って基礎値を上げたのに、私達どころかリク本人さえも気づかない様な危険な事をさせていたなんて。


私がそんな事を考えていると、大理石?で出来た椅子に座っている方の偽ウェストが笑いながら聞いてきた。


「おいおい片割れさん。お前、【神の世界】の恩恵でイレギュラーの状態を知ってたのに、そいつ等に教えなかったのか?」


偽ウェストの言葉に私は首を傾げた。

ウェストが片割れ?

でも一体何の?


私やレネンス、イルミは片割れと言う言葉に反応しなかったが、ウェストが片割れと言う言葉に過剰に反応した。


「そもそも【神の世界】の恩恵で知った事は他人に教えられ無い。それにお前、『ナンバーズ』だな。俺の姿を使ってまでリクに何の用だ!!」


ウェストがそう叫び敵意を見せると、偽ウェストはニヤニヤしながら答えた。


「ああ、それはな?イレギュラーの体を直して、これからの戦闘に耐えうる体に()()()()()と命ー」


リクの体を作り変えた理由を偽ウェストが得意顔で語っていたが、偽ウェストは急に黙ってしまった。

いや、これは偽ウェストだけの話だけでは無く、私やレネンスとイルミ、ウェストまでも動きが止まった。


それは何故か?

理由は至ってシンプルで、家の方から凄い圧を感じたからだろう。


私達は偽ウェストを、偽ウェストは私達に気を配っていたので、死角からの急に襲って来た圧に体を支配されて動けなかった。

だがイルミは常に周囲に気を配っていたおかげか、険しい顔をしてゆっくりではあるが家の方を振り返った。

そしてイルミは家の方を見ると、驚きの表情を浮かべながら呆然とした様子で呟いた。


「ミコト様がこの圧を?ですがどうやって?」


イルミの呟きで、私達を固まらせている圧をミコトが出しているのだと分かった。

でもこの圧はまるで怒気を叩きつけられているかの様だ。

しかもこの怒気は『憤怒者(ラス)』に圧をかけられているかと錯覚してしまう。


私が驚きつつも少しづつ冷静になって行き、あと少しでこの圧から開放される所まで行ったが、そこでミコトが動き出した。

ミコトの動きー恐らくは私達に近寄って来ている動き(見えないので音で判断)ーに合わせて圧が強くなっていった。


(確か『憤怒者(ラス)』の能力は自身の怒りを原動力にして、炎を生み出し攻撃や防御に使うが生み出した炎に自身も燃やされると言う危険がある諸刃の剣の筈。


つまり、これは『憤怒者(ラス)』の能力では無い?)


ここまで考えた私はこのままミコトに近づかれると動けなくなる、と考えて急いで立とうとしたが、いつの間にか座り込んでいた。


(あれ?私は今、立とうとした筈なのにどうして座ってるの?)


私が混乱していると、ミコトが私の隣を通り過ぎた。

私はミコトが通り過ぎた後、ミコトの髪が赤くなり毛先に黒い炎が有り燃えてるのを見た。


ミコトの黒髪が赤髪になり毛先が黒い炎で燃えてるのを見た私は有る事を確信した。


(やっぱり、これは『憤怒者(ラス)』の能力!!それなら、どうやって私達を押さえつけてるの?


それにミコトは『憤怒者(ラス)』のフィードバックを受けてる筈なのに、何故普通にしてられるの?


・・・まさか『憤怒者(ラス)』こフィードバックを超える程の怒りで我を忘れているの?それなら私の『暴食』でスキを見てミコトの感情を喰って落ち着かせないと)


私がそこまで考えた所で、ミコトは偽ウェストの目の前についた。


偽ウェストは苦虫でも口に詰められたような顔をして、ミコトを見ていた。

ミコトはそんな顔の偽ウェストの様子を気にせずに顔を右手で鷲掴みにして、持ち上げた。

そして次の瞬間ミコトの髪が一人でに動き出し、毛先の萌えている部分が偽ウェストの衣服についた。


すると偽ウェストの衣服に小さく黒い炎が燃え移った。

私が『ミコトは何の為に黒い炎を燃え移らせたのだろう?』と思った次の瞬間、偽ウェストについた黒い炎は、普通の炎とは比べ物にならないスピードで偽ウェストの全身に回った。


「な!?」


偽ウェストはその事に驚きを声を上げた。

偽ウェストはせめてもの抵抗なのか、ミコトの右手を両手で掴み話させようとしているが、全く歯が立たず、寧ろミコトが手に力を入れたのか、うめき声を上げている。


偽ウェストの抵抗は段々と小さくなっていき、遂に抵抗が途切れるとミコトは偽ウェストを離した。


そして偽ウェストを離したミコトは、地面に倒れた。

倒れたミコトの髪は赤髪から黒髪に戻り、毛先で燃えていた黒い炎も消えていて、多少毛先が焦げていたが、大丈夫だろうと考えていた。

イルミはミコトが心配なのか、ミコトの側に駆け寄り、体のあちこちを見ている。


因みにミコトが倒れた事で、ミコトから出ていた圧は綺麗に消えて私達は動ける様になったので、私達は立ち上がっている。


私はそんな光景を見て、ミコトはイルミに任せて、私達は偽ウェストに集中しようと考えた。


その為、私は偽ウェストを見たのだが、偽ウェストの全身に回っていた黒い炎は消えたものの、偽ウェストの衣服や皮膚を燃やしていった。

その様子を私達4人は呆然とした様子で見ていた。


偽ウェストが動かない事から、私は『あ〜、これもしかして死んじゃった?』と少し不謹慎な事を考えていたが、急に偽ウェストの体が一度「ビクン」と反応して立ち上がった。

私は偽ウェストは黒い炎に焼かれた為、皮膚が酷い事になっているだろうと考えて、心の準備をしながら偽ウェストが立ち上がるのを待った。


偽ウェストが立ち上がると、私とレネンスは目を見開いた。

何故なら偽ウェストは人では無く、木で出来た人形だったからだ。


私とレネンスがどういう事かと考えていると、偽ウェストが体を「カタカタ」と鳴らしながら、ウェストを指差して言った。


「片割れさん。何時まで黙っているつもりだ?イレギュラーの仲間が覚醒した今、今更イレギュラー達が引き返す事は出来無い。


それならいっそ全て話した方が良いと思うぞ?」


偽ウェスト(木の人形)がそう言うと、本物のウェストは苦虫を口に詰められた様な顔をした後、地面を向いて口を閉ざしていた。

数秒の間、沈黙の時間が流れたが、ウェストが口を開いた。


「お前は、誰だ?」


ウェストがそう言うと、偽ウェスト(木の人形)はため息をつく様な動作をした。


「自分は何も情報を渡さないのに、俺からは情報を引き出そうとするとはな。まあ良い、俺は【ローナンバー】『ナンバー99』操り手、ルードだ。ああ、この人形が本体じゃないからな?


で?片割れさん、お前も何か言う事が有るんじゃないか?」


偽ウェスト(木の人形)がそう言うと、ウェストは地面を見つめたままだった。

私達(イルミもリクとミコトの介抱しながら、こちらを見ていた)が、どんな意味でウェストが地面を見ているのかと疑問に思っていると、偽ウェストが肩を竦めた様な動きをした。


「はぁ〜、今更悩むとは。どうせそいつ等の運命は変わらない。あの方に()()()()()時点でな」


偽ウェスト(木の人形)はそう言うと、辺りに「ヒュン」という音が何回も聞えた。

するとその後、偽ウェスト(木の人形)は塵レベルで細切れになった。


私達はあまりの事態に付いて行けなかったが、ウェストが『強者の入口』でアルミラと言うメイドが名乗った『ナンバー』とは何なのか、そして『ナンバー』を名乗る者達の目的は何なのかを知っていると言うのは分かった。

なので私はウェストを問い詰めた。


「ウェスト、答えて。『ナンバー』を名乗る人間は一体何者なの?」

どうでしたか?

まあ、あまり戦闘シーンは無かったのでそこまでかもしれませんね。


少しネタバレすると、次は『ナンバー』の事が分かる話の予定です。


次の投稿は日曜日の8月12日の午後9時〜11時(基本午後10時)の予定です。


今後ですが午後11時までに投稿してなければ、その日は無しでお願いします。

その後の予定は、一応後書きで書いている、その時の投稿ペースの予定です。


ご感想、誤字、ここをこうして欲しい、こういう能力や展開、サイドストーリーやキャラが欲しい等など何でも送って頂いて大丈夫です。

送って頂いた物に関しては積極的に取り入れて行きたいと思っています。

ゆっくりと進んで行きますが応援よろしくお願いします。

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