61話 強くなる覚悟
まずは訂正をお知らせします。
本編52話、イルミの処遇でイルミのステータスを何箇所か間違えていたので、直しました。
それがこちらです。
イルミ 17歳
職業 №£€に選ばれし者
称号 異常者(効果停止中)
Lv.100
体力 150000/150000
魔力 150000/150000
攻撃力 150000
魔攻 150000
防御力 150000
魔防 150000
素早さ 150000
スキル
固有スキル
次に謝ります、すいません。
今回は皆をかっこよくしようとしたら、何故かちょと恥ずかしい事になってしまいました(自分視点で)。
皆さん活動再開で疲れていると思いますが、この小説で少しでも娯楽を提供出来たらと思っております。
とりあえずお楽しみいただけると幸です。
「お前達が地球に帰る方法は、ある」
俺はそう言われた時、歓喜の声を上げるのを我慢しつつも顔がにやけていた。
なにせ、この世界には急に連れて来られたからな。
勿論、家族に会いたいし、日本に帰って自分の部屋でゆっくりとしたい。
他にもやり残した事が色々とあるしな。
そこまで考えて俺は自分が興奮していると分かった為、1度深呼吸をした。
他の3人(尊、レネンス、グラニー)も落ち着いたらしく、俺の方を見ている。
俺はそれを確認して自分が落ち着いたと思ってから、ウェストに質問した。
「それで、その方法は?」
ウェストは俺を目をじっと見ていたが、暫くするとふっと笑みを浮かべて言った。
「興奮して何も考え無しに聞いて来たら、何も答えないつもりだったのに、深呼吸1つで通常運転に戻るとは、お前達の世界の方向性は本当に技術なのかと疑いたくなるな。
さて真面目な話、お前達がお前達の世界に帰る方法はいくつか有るが、何をするかという大まかな方向性は2つ有る。
1つ目は召喚された理由を解消し、神に返してもらう。
2つ目は帰還手段を自力で見つけ出して帰る。
リク、この2つならどちらを選ぶ?」
ウェストにそう聞かれた俺はどちらを選ぶべきなのかを考える。
答えはすぐに出た為、答える。
「帰還手段を自力で見つけ出して帰る」
俺がそう答えると、ウェストは間髪入れずに質問して来た。
「2つ目はもしも帰還手段が無かったら、それまでだが何故だ?」
「確かに帰還手段は無いかもしれないけど、1つ目よりはましだ。
1つ目は確かに召喚された理由を解消すれば、神が俺達を地球に返してくれるかもしれないが、そもそも国が言っていた、俺達が召喚された理由が怪しい。それに正直レネンス達の件が有るから、神頼みはしたくない
その点、2つ目なら無ければ無いで諦めがつくだろ?」
俺がそう答えると、ウェストは頷きならが言った。
「そうそう、それで良い。何かを切り開くのは己の力であって、神頼みしても道が開ける訳じゃ無いからな。それに今この世界には神どころか天使の1柱すら居ないから、例え召喚の理由を解消してもお前達の居た世界には帰れない」
「「「な(〜)!?」」」
これにはイルミ以外の俺達全員が驚いた。
俺は驚いて居たが声を出さずにすんだ。
俺はウェストの話が全て本当ならそんな気がしていた為、動揺しつつも聞いた。
「神や天使が1柱?も居ないって言うのはどういう事だ?この【神の世界】に神や天使が居ないだけじゃなく、この世界にはもう神や天使は居ないのか?」
ウェストは首を横に振りながら答えた。
「ああ、この世界の神や天使は全て消えたよ。理由はお前達が強くなったら教えてやる。それと2つ目の方法の話だが、例え帰還方法を見つけても、神や天使に勝てないと帰れないから頑張って強くなれよ」
「「「「「は(〜)?」」」」
動揺を隠せない俺達4人(イルミ以外)の目が、爆弾発言をしたウェストに向けられた。
しかし、そんな事等お構い無しに、ウェストは爆弾発言を続けた。
「そもそも『異世界召喚』を英雄も勇者も居ない国が成功させられる訳無いだろ?だが『異世界召喚』が成功しないと国どころか世界が滅ぶ可能性が有ると、判断された時だけ、『異世界召喚』は成功する。
その理由は簡単だ。召喚させる側の神と召喚される側の神が交渉して、誰を何人連れて来るか決めているからだ。それはつまり神と神との契だ。そんな神と神との契を人間が破るんだぞ?もしも担当していた神が荒い奴なら、破った人間を殺しに来るからな。つまり神と戦っても勝てる又は引き分けになるくらい強く無いと帰還しても意味が無い」
俺は異世界召喚には、そんな裏が有ったのかと驚きながら、少しずつ昇華していった。
ウェストが行った事は確かそうだと俺は思った。
つまり自力で帰還すると言う事は、神や天使と敵対してしまった事を考えて俺達はもっと強くならないといけないと。
かなり厳しい気がする。
何せ俺と尊の目標はレネンスとグラニーに追い付く事だったからな。
う〜ん、どうしたものか。
俺が苦虫を口の中に入れられた様な顔をしていると、ウェストは何故か少しだけ苦い笑顔を浮かべながら追加の情報を出した。
「異世界召喚の神事情にプラスして今のこの世界はかなりヤバイ問題が有る。
その問題を解消しない限り、この世界に来れてもこの世界から他の世界には入れ無いだろう。
だからお前達は、そのヤバイ問題に対処する必要もある。
まあその問題に対処出来れば、神や天使との戦闘なんて楽なものだから大丈夫だぞ」
まじか、対処出来れば神や天使の戦闘なんて問題無い程のヤバイ問題ってなんだよ。
俺を含めた4人(イルミ以外)はそんな問題に対処出来るのかと難しい顔をした。
俺達が苦い顔をしているのを見ていたウェストが、今までで1番真面目な顔で俺達に聞いて来た。
「もしもお前達が将来、お前達の世界に帰れるほどに強くなった時に俺を手伝ってくれるなら、お前達が将来的に神なんか簡単に超える事が出来る力を授けよう。だが途中で死ぬ可能性も勿論有る。いや、むしろ死ぬ可能性は99%以上有るだろう。
それでもお前達は強くなりたいか?」
俺はウェストのその言葉に驚いた。
そして俺はウェストの表情から、具体的なものは分からないが覚悟を感じ取った。
それも生半可な覚悟では無く、それそこ自分の持っているものを全て捨てる程の覚悟だ。
俺が強くなりたいのは、日本に帰りたいからと言うのが大きい。
でもその願いが俺1人の願いだとしたら?
俺は俺の願いに皆を巻き込んで良いのか?
もしかしたら、この世界で皆と一緒に居た方が良いんじゃないか?
ウェストの覚悟を肌で感じて、俺はそんな思考に囚われた。
しかし、他の4人は違った。
「勿論強くなりたいわ。私は皆の中で1番の足手まといだもの。強くなれるチャンスが有るなら、全てをものにしてみせる。そして強くなって、皆を守るわ」
尊はウェストを真っ直ぐ見つめて、力強く言う。
「そうね、私も自分は強いと思ってたもの。それなのに同格の筈の旧知にも劣ったわ。それなら私も、今の大切なものの為にもっと強くならないといけないもの」
グラニーは自分の手のひらを見ながらそう言った。
「私は私の大切なものを全て守ると、いえ守らなくてはならないと使命感の様なものを感じておりました。ですが私は貴方に負けてしまいました。ですから私も強くなります」
イルミもウェストをしっかりと見て答えた。
「僕はリクに『養ってくれたら、助ける』って言ったのに、リクを何回も死地に追いやった。だから僕も強くなるよ」
最後にレネンスがウェストを見て答えた。
俺は4人の行動に戸惑いつつも、4人を止めようと言葉を出そうとしたが、ウェストに止められた。
「おいリク。俺はお前が俺からの力を貰おうと貰うまいと、どっちでも良い。だがな、俺は覚悟が出来た奴の邪魔はさせないぞ。お前は今、1番何がしたい」
俺はその言葉を受けて、喉まで出かかった言葉を飲み込んだ。
俺はレネンス達の言葉を聞き、表情を見てから少しだけ考えて、ウェストをきちんと見ながらに答えた。
「俺はこの世界に来て、他のクラスメイト達よりも弱くて凄く不安で、クラスの奴らに見捨てられた時は悔しかった。でも尊が俺を助けようとしてくれた時は凄く嬉しいかった。それにレネンスやグラニー、まだよく分かってないけどイルミとだって一緒に居て俺は楽しかった。
尊は自分を足手まといって言ったけど、俺だってこの中なら普通に足手まといだ。だけど、たまたま発現した固有スキルで今まで戦えてた。だから俺の強くなって、皆を守りたい」
ウェストが笑顔で俺達に手を向けて言った。
「分かった。お前達に俺から力をやろう」
ウェストがそう言うと手のひらが白い光を発した。
その白い光はウェストの手から伸びる様に移動していき、イルミ以外の全員の中に入った。
すると体の中から何か温かいものを一瞬だけ感じた。
白い光が俺達に入って光が消えると、ウェストは言った。
「今の光が将来的に神をも超える力だ。そこのメイドは、器が既に一杯だから、後は技術を磨け」
ウェストにそう言われるも、俺は実感が沸かなかった。
多分だが尊達もそうだろう。
ウェストは、そんな俺達を見て言った。
「あ〜、始めのうちは実感が無いが、レベルを上げてればその内実感する。多分ステータスには表示されるだろ。ステータス見てみろ」
俺はウェストの言葉に従ってステータスプレートを見た。
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横田 流空 17歳
職業 カード使い
称号 超え続ける者
Lv.35
体力 239/22688 +2100(100+2000)
魔力 199/22688 +2000
攻撃 240/22760 +2105(5+100+2000)
魔攻 239/22688 +2000
防御 240/22760 +2103(3+100+2000)
魔防 239/22688 +2000
素早さ 239/22688 +2002(2+2000)
スキル
カード制作Lv6 カード操作Lv5 カード開放Lv6 複製カードLv2 カード実行Lv1 必要経験値減LvMAX 言語理解LvMAX
固有スキル
インストールLv1 (クールタイム残量 140時間50分11秒 ステータス減少率 95%)
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称号が付いてる。
多分ウェストが俺達に渡したのは、この称号だろう。
だが『超え続ける者』?
どんな効果なんだ?
て言うか『必要経験値減MAX』って、『世界の本』の『獲得経験値上昇MAX』も有るから、経験値系のスキルのダブルコンボだよな?
普通に強くない?
俺は文字からある程度、考察は出来るもののから正確な情報が欲しいと、ウェストに質問した。
「さっきウェストがくれたのは、称号の『超え続ける者』とスキルの『経験値増加MAX』だろう?スキルの方は効果は分かるが、『超え続ける者』はどんな効果なんだ?」
「『超え続ける者』は上限レベルが100だとしても、それを超えて成長して行く。因みに成長補正も着いてるから、レベルが1上がるだけでもかなり変わるよ。まあ、その代わりにかなりレベルが上がり辛くなるけど」
ウェストは平然とした顔でそう言った。
だが、上限レベルの開放なんて聞いた事ないぞ。
あれ?
そもそも、コースター大陸でレベル100超えた猛者は居たのか?
戻ったら調べて見よう。
レベル上限が上がるのは良いけど、レベルが上がり辛くなるのは意味が無い気がする。
いや、『必要経験値減MAX』が有るから、どっこいどっこいか?
俺が悩んで居ると、これまたウェストが平然と言った。
「あ、因みに『必要経験値減MAX』のお陰でレベルアップに必要な経験値が1/10になるから、多分今までよりもレベルが上げやすいと思うぞ」
「は?」
どうでしたか?
なんかウェストに覚悟を言う時に、流空も尊もグラニーもレネンスも、本当に言ったら又は聞いたら恥ずかしくなった気がします。
もしもお暇な方で感想を書いても良いと言う方は、宜しければ是非、流空達の覚悟の所の感想を下さい。
感想を踏まえて、今後のシリアスシーンを書きたいと思っています。
次の投稿ですが、2日後の6月13日の午後9時〜10時(基本10時)の予定です。
今後は、もしも11時までに投稿してなければ、その日は無しでお願いします。
その後の予定は、一応後書きで書いている、その時の投稿ペースの予定です。
ご感想、誤字、ここをこうして欲しい、こういう能力や展開、サイドストーリーやキャラが欲しい等など何でも送って頂いて大丈夫です。
送って頂いた物に関しては積極的に取り入れて行きたいと思っています。
ゆっくりと進んで行きますが応援よろしくお願いします。




