27話 決闘・・・にならなかった
話を聞かない系イケメンの登場です。
因みに1人だけ、イケメンの言いなりになりかけます。
お楽しみいただけると幸です。
「ほう、開放する気は無いと。それなら僕と決闘しろこの外道!!」
クソうざリア充(金髪イケメン)は、長いなもうクソ充で良いか。
とにかくクソ充は俺にそう宣言した
とりあえず、尊とレネンス、グラニーの言葉足らずが悪いな。
え?レネンスは寝てただろって?
まあ、うん、寝てたし悪いかな。
て言うか面倒だし決闘する理由も無いし受けなくて良いよね?
「え〜とこの後忙しいのでお断りします」
「貴様に拒否権は無い。僕はAランク、しかももうすぐSランクになる予定だ。貴様のランクは知らないがどうせDランクだろう。さっさと僕と決闘して、彼女達を開放しろ」
「いやだから、開放も何も2人とも嫌がってないし」
「貴様がそう言わせているだけだろう。彼女達の様に美しく麗しい乙女達が、強くて優しくて何よりも女性を大切にする僕よりも、冴えない貴様を選ぶ訳が無い!」
こいつ、まじで話を聞かねえな。
て言うか、美しいと麗しいって意味同じじゃ無い?
なんて言っておい返そうかな〜。
多分俺の顔がかなり馬鹿にしたような顔になっていたのだろうが、クソ充は、ギルド内にも関わらず武器を出してきた(以前何処かのギルドで冒険者同士が戦いギルドを全壊させ周囲にも被害が出た為、武器を抜くだけでもご法度)。
「早く武器を構えろ!!決闘だ!!」
うわ〜こいう馬鹿だわ〜。
俺はどうするべきか分からないので、とりあえず受付の方に顔を向けた。
するとカーラさん(受付さん)と目が合った。
とりあえず目で「助けて」と言ってみる。
すると、首を横に振りながら「無理です」と言うような目をされた。
「はあ〜、やるしかないかな〜」等と軽く考えていと、
「猶予は与えたぞ!!」
と言ってクソ充が、攻撃してきた。
「やばい!!」と思ったがそんな事は無く、クソ充の動きは意外と遅かった。
まあそれでも何とか対処出来るレベルであるだけだがな。
とにかく対処出来る速さなので、俺に突き出してきた槍先を後ろに居る尊達に当たらないように避けつつ、右足で槍を地面に押さえつけた。
Aランクとは言っても、多分技術と実績で選ばれたか賄賂とかだろう。
だってキークスの方がBランクなのにやばそうだし。
俺は右足で槍を押えつつ言った。
「ギルドで武器を抜くのはヤバいんじゃないの?」
クソ充は、折れの右足を槍からどかそうしたのかと力を入れながら言った。
「僕はAランクの冒険者だぞ!!その程度問題無い!!それに可憐な乙女達が、悪漢に洗脳されているのだ!!ギルドも僕を咎めたりはしない!!」
「あ、そう」
何ていうか、俺は悪漢に見えるのだろうか、それに洗脳って。
て言うか尊は日本からの縁(正確に言えば関わったのは護身術の訓練から)でしかも命を救ったから、そのままパーティーを組んだ。
レネンスとグラニーは罪系の職業のフィードバックを抑えるために俺と居ないといけないからパーティーを組んだわけで、俺は特に『洗・脳・・はしてない・・・・あれ?
こう考えると尊は命を、レネンスとグラニーは理性を俺に救われた?守られた?訳だよな?
もしかして3人共恩を返そうと、俺とパーティー組んでくれたのか?
・・・きっとそうだな。
彼女達には悪い事をしたな。
きっと彼女達もこの好青年のイケメン(金髪イケメン)と居たいだろうに、そうだな俺は消えよう。』
「3人共、今まで俺に対する恩とパーティーで無理矢理縛って悪かったな。今持っているお金も皆に返そう。幸い街から出なければ、俺でも生きていけるから、この好青年のAランク冒険者と一緒に行くと良いよ。」
『俺は好青年のイケメンの槍から右足を退けながら言った。
すると何故か俺が縛っていた子達は不思議そうな顔をした。』
「「え?」」
「なんだ分かってくれたのか。君も彼女達を縛っていたと分かっていたんだね。さあ麗しの乙女達、僕と共に行こう」
『俺が縛っていた子達は、好青年のイケメンを無視して俺に詰め寄ってきた。』
「ちょ流空。何言ってるの!?恩とパーティーで縛る!?恩は私を助けてくれた時のだと思うし、最初にパーティーを組んでって言ったのは流空だけど、最終的には私からパーティーに入れてって言ったじゃない!!流空は、縛ってなんかいないわよ!?」
「ええ、そうね。それに私の恩の方は、リクにも利益があるからギブアンドテイクだし、パーティーには入れて貰った立場よ。リクが縛ったなんて有り得ないわ」
『全くこの子達は、縛っていた俺に対してもこんなに優しいなんてな。
本当に悪い事をした。』
「俺に気を使わなくても良いんだ。皆はこの好青年のAランク冒険者と居た方が幸せになれる。俺は邪魔者だからな消えるとするよ。寝ている子にも悪かったと伝えておいてくれ。じゃあな」
「ちょと待ってよ。ちょ、流空!!」
「ちょとリク。貴方は、私とレネンスには絶対に必要だと分かっているでしょ?何処に行くの?」
『どうやらまだ俺を気にしているらしい。
黒髪の乙女達が俺の服を掴んでギルドの外に出るのを止めてきた。』
「ほら君達の相手は、そっちの好青年イケメン冒険者だよ?」
「これじゃあ埒があかないわね。レネンス、起きて。貴方の出番よ」
「んにゅ〜?グラニー何〜?」
「ほらリクが行っちゃうわよ?」
『どうやら寝ていた子を起こしてくれたらしい。
丁度いい、この子にも挨拶しておかないと。』
「今まで縛って悪かったな。もう開放するから、幸せになってくれ」
『簡単な謝罪をしてから立ち去ろうとすると、さっきまで寝ていた子がおんぶされるような形で俺の背中にくっついて来た』
「ちょとリク〜。開放って何〜?それに僕を養うって言ったよね〜。僕は、絶〜対にリクを逃さないよ〜」
『逃さない?
俺はこの子を縛っていたのに、逃さない?
何を言っているんだ?
あれ?
なんか急にだるくなって来た?
いやいや、今はそんな事はどうで良いから離れ・な・・いと・・・』
ドサッ
・・・あれ?
俺は、何でうつ伏せで地面に転がっている?
確か最後に覚えてるのはクソ充の槍を押えて、あれ?
そこから先の記憶がない。
何故?
「あ〜、リク〜。戻った〜?」
何かうつ伏せで倒れている俺の上に、レネンスが乗ってる。
何これ?
「戻った?とりあえずどう言う状況なのか説明して欲しい」
「お〜。何時ものリクだね〜。2人共もう大丈夫だよ〜」
「流空、大丈夫?私達を縛ってたとか言わない?」
「縛ってた?なんで?」
「良かった、何時もの流空ね」
「流石はレネンスね。私のはそこまで便利じゃ無いわ」
「??」
ますます意味が分からんな。
俺が首をかしげていると、クソ充が焦った様に何かを言ってるが無視で良いだろうか?
「ほら流空行くわよ。さっきまで変だったんだから、何処かで少し休みましょう」
「そうね。今はここに居たくないわね。早く行きましょう」
「リク〜。早くおんぶ〜」
なんかレネンスだけ酷くない?
いや何時もか。
「じゃあ1回帰るか?」
「そうね。そうしましょう」
「ええ。何処でも良いから行きましょう」
「・・・」(注:レネンス)
レネンス寝るの早くない?
いやもういいや諦めよう。
「ちょ、ちょと待ちたまえ。君は何を言っているんだ?彼女達をまだ縛ると言うのか?」
「縛る?縛るも何も縛って無いし」
「な!まさか白を切るつもりか!!さっきまで縛ってると認めただろが!!」
「いや白を切ってるつもりは無いんだが。俺は縛ってると言ってたのか?」
尊とグラニーは2人揃って頷く。
まじか、具合でも悪いのだろうか?
まあ良いか。
だがクソ充は良くはないようで、俺達の前に出て来て槍を向けてきた。
「何を帰ろうとしている!!さっさと彼女達を開放しろ!!」
「おいおい、さっきの余裕は何処に行った?て言うか槍をしまえ」
なんかこの槍から嫌な感じがするな。
折るか?
いやまあ折れるか分からんが。
俺が武器を出すか考えると、受付の奥から人が出て来た。
「ギルドで武器を出して良いと誰が言った?」
「あ、ギルドマスター」
奥から出て来たのは、怖い顔をしたギルドマスターだった。
「ふん、こいつが彼女達を開放しないから分からせようとしただけさ」
「それはリクに決闘を挑むと?」
「ふん、決闘を挑むまでも無い。彼女達を縛っているものが無くなれば、僕を選ぶに決まってる」
「おいおい、リクはそんな奴じゃねえよ。それにリクはCランクだぞ?冒険者ランクが1つ上なら本人達の同意があればするが、お前は2つ上のAランクだ。認められないな」
お?
良いぞギルドマスター、そのまま決闘を無しにしてくれ。
「それなら彼女達を開放する事だ」
「そもそも何で縛られてると思った」
「それは彼女達がそこの男を選んだからさ。僕よりも冴えないその男を選ぶなんて有り得ないからね」
こいつマジで失礼だな。
しかも縛られてると思った理由がくだらな過ぎる。
俺が呆れていると、レネンスが起きたらしく俺の背中から降りて横に立った。
「リクが冴えない〜?」
「ああ。僕はAランク冒険者だ。それに自慢じゃないが、評判も良い。そんな僕に比べたらその男なんて取るに足らないだろ?それでどうだろう、美しい黒髪の乙女よ。僕とお茶をしないかい?」
クソ充は、レネンスの方に誘う様に手を向けて来た。
「レネンス?」
レネンスは、俺の横からクソ充の所まで行きその手を取った。
「うん。君は素直で良いね。僕は素直な子は好きだよ。それでそっちの子達はどうすr」
「勘違いしないでね〜。僕は『お前が立っていることを許可していない』よ〜」
ドサッ
レネンスが低い声を出したと思った瞬間、クソ充が崩れ落ちた。
「よ〜し、終わったね〜。リク〜、帰ろ〜」
「え?ちょと良いのか?あれ」
「良いの良いの〜。あ、そこの君〜。それの後処理よろしくね〜」
レネンスがギルドマスターを見ながら言った。
「ちょ!?その人ギルドマスター!!」
「え〜?ねえ君〜。文句無いよね〜?」
ギルドマスターは確かに元冒険者だがそんな口のきき方で良いのか?
そう思ってギルドマスターの方を見ると、ギルドマスターは体中に汗をかいていた。
何故?
「あ、ああ。分かった。いや、分かりました。こいつにはきちんと処分を下しておきます」
「ん〜、よろしく〜。ほらリク〜、行くよ〜」
「え?ちょと良いの!?」
俺はギルドマスターの方を見ようとしたが、そのタイミングでレネンスが背中に乗ってきたので、見えなかった。
「良いの良いの〜」
「良いから早く行ってくれ。それと出来れば明日も顔を出してくれると助かる」
???
ああ〜もう!!
何がなんだが分からん!!
ヒロイン達(尊、レネンス、グラニー)の誰かだと思いました?
残念!!
言いなりになりかけたのは、流空でした!!
(感想等でヒロインを取られてほしいと来たら、そういう展開も考えます。一応取られる展開はありますがヒロインではないです)
さてお巫山戯もここまでにして、次の投稿は2日後の4月2日です。
(明日、エイプリルフールの話が書き上げられれば投稿します。その際本編の投稿は、明日から2日後になります。)
ご感想、誤字、ここをこうして欲しい、こういう能力が欲しい、こういう展開にして欲しい等など何でも送って頂いて大丈夫です。
ゆっくりと進んで行きますが応援よろしくお願いします。




