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26話   昔の話 後編とイケメン(クソうざリア充)

ちょと遅れました。

お楽しみいただけると幸です。

「ん?待てよ?グラニー、お前は罪系の職業の複製カードは、百分の一づつ上がると言ったな?それならお前とレネンスの各ステータスは、最低でも10万以上って事か?」


「?ええ、そうよ。」


俺が、グラニーに問いかけると『当たり前でしょ?』とでも言いたげな顔で答えた。

まじか、各ステータス10万以上って、少なくても俺らの10倍だぞ?

どんな強さだよ。


俺と尊が、グラニーとレネンスのステータスの高さに驚いていると、グラニーが話を戻した。


「それでカード使い(カードマスター)の『カード実体化』と指揮官(コマンダー)の『指示』の組み合わせで、どうやって私達を倒したか分かった?」


「いや分かんない」


するとグラニーが仕方ないと言う風に言った。


「まあ簡単だからこそ思い付かないしものだし仕方なわね。正解は『カード実体化』で複製カードの人形を出す。それでカード使い(カードマスター)が『カード実体化』のスキルで操れる人形がせいぜい3体なんだけど、指揮官(コマンダー)の『指示』を使えば人形全体に大まかな指示を出せるのよ。そして人形を私達にぶつける。」


本当に簡単な事だな。

でもステータス10万の人形が居ても、こいつらに勝てるか?


「つまり簡単に言えば、実力がグラニー達から1つだけ落ちる冒険者パーティー、2つを相手取っているようなことか?」


「ん〜、冒険者パーティーかと言われれば違うのだけど。冒険者で表すならランクだけは確実にS以上よ。ステータス的にはSSの部類に入るけど、連携はあまり取れていなかったからSランクが無難かしら」


「あ、疑ってるわね。1人で戦う時はステータスがかなり離れてないと相手が10人でも、意外とキツイのよ?」


あ、そっかバラバラに分断されてから襲われたんだっけ。

それならキツイかな?


「あ、因みにカード実体化したカードは、カードに入らないから、複製カードをスキルレベルMAXにして、魔力ポーションとかをがぶ飲みすれば同時に40体までは出せるからね」


なにそれ普通に凄い。

ただ眠気が凄そうだな。


「ん?ちょと待ってよ。肝心の封印したスキルが無いわよ?」


あ、確かに『カード実体化』と『指示』じゃあ、仮に倒せても封印は出来ないな。

こいつらを封印出来ない。


「悪いのだけど、そこは私にも分からないわ。レネンスはどうなの?私達が封印されたスキルなり、アイテムなり知らない?」


レネンスがソファーでごろごろしながら答えた。


「ん〜?僕は、寝てる間に封印されてたから分かんないよ〜」


何ていうレネンスらしい、封印のされ方。

封印されようとしてるのに起きなかったのだろか?

まあそこは良いか。

大体は知りたいこともしれたしな。


「他に何か聞きたい事はある?」


んー聞きたい事か。

あ、そう言えば


「前に本で読んだんだが、罪系の職業はスキルレベルが7以上じゃ無いと、攻撃が通らないとか書いて合ったんだが、本当か?」


「攻撃が通らない?そんな事は無いわよ?ただダメージが1あるかどうかと言うだけよ。スキルはスキルレベル7を境に急激に強くなるから、それじゃないかしら?」


へ〜、スキルレベル7で急に強くなるのか。

て言うかダメージが1あるかどうかって、それ攻撃が通らないって言わない?


「他には何かあるかしら?他に無いならモンスター狩りにでも行かない?クエストでも良いわよ?」


「あ〜、そうだなそれも良いかもな」


「ちょと流空、何言ってるの。昨日のスタンピードの件で昼にはギルドに行くって言ったでしょ」


あ、そうだった。




ギルド


「僕と決闘しろ!!この外道が!!」


ギルドに来た俺達は、金髪のイケメンに決闘を挑まれていた。

何故決闘を挑まれたかと言うと、それは少し前に遡る。


俺達は、昨日起こったスタンピード関連の話でギルドに呼ばれた。

ギルドに着くとギルドマスターが待っていて、ギルドマスターと一緒にスタンピードの報告(他の冒険者がどのくらいの数で何処から来たか等の報告)を聞いて、昨日話した話と齟齬も無かった為すぐに終わった。


その後は、スタンピードの報告報酬とスタンピードを止めた報酬、スタンピードのモンスターの報酬、元々のクエスト報酬(元のクエストは『魔消の洞窟』の調査)を貰った。


因みに報酬は1211万ゴールドだった。

内訳は、スタンピード報告報酬が5万ゴールド、スタンピードを止めた報酬が200万ゴールド、元々のクエストが50万ゴールド、スタンピードのモンスター合計239匹(キークスに5体渡した後)で956万ゴールド(1匹、4万ゴールド)だった。


それと今回スタンピードを止めた事で俺と尊、レネンスはCランクに昇格、グラニーは冒険者登録したての為、Dランクになった。


因みに尊はその場に居なかったが、パーティー単位でランクを上げるとギルドマスターが言った為、不服そうではあったが渋々受け入れていた。

ただグラニーは異常らしく、ギルドマスターが『こんな奴にDランクしか与えないといけないなんてな。お前は早くSランクになってくれ』と言っていた。

いやグラニーは、人間族で言うSSS級のモンスターだよ?

まあ各ステータス10万超えだからね、分かる人には分かるのだろう(レネンスには無反応だった)。


この後の予定も無かった為、何か良い日帰りクエスト又は買取素材の張り出しが無いかクエストボードを見てみようと言う事になった。


ここまでは特に問題無く順調だった。

そして俺は、『今日は平和に終わりそうだな〜』等と考えていた。

だがこの後、俺はギルドに来て平和に終わる事は無い(決めつけ)と思い知るのだった。


俺達(レネンスはグラニーが背負って寝ている)はクエストボードを見ながら話していた。


「ねえ流空。この依頼なんてどう?D級ダンジョン『光の穴』の『ミラーアント』のドロップアイテム、『光の触覚』25個回収なんてどう?」


「それじゃあ駄目よ。ドロップアイテムなんて集めるのが面倒なだけよ?それよりもこの『ラージエレファント』の討伐にしましょう。倒すだけだから簡単よ」


「おい今日は、今から日帰り出来るクエストか街の外で連携の確認だと言ったのに、お前達はどうして日帰り出来るクエストを選ばないんだ?

ドロップアイテムは、まあやろうと思えば日帰り出来るかもだが、ドロップアイテムは落ちるか分からないから今はパス。『ラージエレファント』は馬車で3日かかる距離じゃないか」


「そう言われればそうだけど、『光の穴』って見てみたいし、『ミラーアント』もみたいでしょ?」


「折角『ラージエレファント』が食べれると思ったのに」


2人ともクエストを選んだ理由がおかしいだろ。

て言うか『ミラーアント』と『ラージエレファント』って聞いただけでオチが見えたんだが?

それにクエストを受けるなら日帰りと始めから言ってたよな?


「やあ美しく麗しい乙女達。僕達と一緒にお茶をしないかい?」


「それなら、さっきと同じでD級ダンジョン『怨念の塔』の『ゴースト』が落とすレアドロップ『藁人形』なんてどう?必要数は一個だけよ?」


「レアドロップなんて駄目よ。ここは『ギガントス」の討伐よ」


「いやだから個数は一個でもレアドロップは、出るか分かんないからパス。あと『ギガントス』はB級で、俺らはCランク、そもそも依頼を受けられねえよ。はあ〜、もう街の外で連携の確認な。ほら行くぞ」


この後やる事も決まった為、ギルドを出ようとすると男が回り込んで来た。


「やあ美しく麗しい乙女達。僕達と一緒にお茶をしないかい?」


なんだこいつまだ居たのか。

2人(レネンスは寝ている為数に入れない)が無視していたから、俺も無視していたんだが、まあ乙女って言ってるし俺は無視で良いかな?


「流空?どうしたの?行かないの?」


「ほらリク早く街の外に行きましょう」


あ、駄目ですね。

俺が対応しろと?


俺は、ここで初めて男をきちんと見た。

男の情報は金髪、イケメン、顔は整っている、女を2人侍らせている、背中に槍、一目で分かる高級装備。

え?男の情報が適当だって?

だって2人が、ここまで無反応で早く行こうと言っているし詳しくなくて良いかな〜とか思ってさ。

まあとりあえず、俺が言えるのは「リア充爆死スイッチ頂戴」かな?


さてこの手の男は、面倒くさいと相場が決まっているので適当に終わらせよう。


「え〜と2人は、俺のパーティーメンバーでこれから(連携の確認をしに)街を出るのでこれで失礼します」


これで帰ろうリア充よ。


「はあ〜。全く君は何を言っているのかな。僕は君の後ろの乙女達に話しかけているのであって、君には話しかけていないよ。普段ならサインくらいは、するけど今は忙しい退いてくれたまえ」


こいつ人の話を聞かない系だ。

俺も無視すれば良かった。

今からで間に合うか?

いや俺には話しかけてないし無視も何もないな。

よし街の外に出よう。


「あ〜2人共。俺は先に行ってるから後でな」


よしこれで逃げられたな。


「え?何で別れるの?」


「そうね。別れる理由が無いわね」


こいつら俺を逃さないつもりだな。

まあ良い、このクソうざリア充(金髪イケメン)は俺を無視するしな。

何も問題は無い。


「黒髪の美しい乙女達、この後は暇かい?もしも暇なら僕達と一緒にお茶でも飲まないかい?」


「この後は、流空と一緒に(連携の確認を)やるから忙しいわ」


「私も、リクと一緒に(連携の確認を)やるから忙しいわね」


「なっ!!こ、この僕よりそこの冴えない男と行くのかい?」


何か言葉が足りなくないか?

それに卑猥に聞こえるのは、俺だけか?

後、クソうざリア充顔が引きつってるぞ。


「冴えない?貴方よりもよっぽど(戦闘面が)たくましいわよ?」


おい、言葉が足りなくないか?

グラニーはレネンスを指してクソうざリア充に答える。


「そうね。それに私とこの子は(罪系の職業のせいで)リク無しでは生きられない体になってるから」


「なっ!!」


こいつら、わざとか?

それとも狙ってるのか?


「き、君はこんな可愛い娘達にそんな事をして恥ずかしく無いのか!?」


いや気づいてないだけであんた()、そういう目で見てたぞ?

俺?

俺は健全な男の子だから一瞬は許して欲しい。


「いやそんなコトって、俺は何も…」


「しかも3人も!!すぐに3人を開放しろ!!」


え?

開放していいの?

困るのお前らだよ?

まあそれ以前に尊は縛ってもいないがな。


「はあ〜。3人はどうだ?俺と居るのは嫌か?」


「そんな訳ないじゃない。それに流空は命の恩人なのよ?嫌いになるなんて無いわ」


「私はもうリク無しじゃあ生きられないし、リク自身も興味があるし嫌じゃないどころか一緒に居たいわね」


「むにゃむにゃ」


「まあ1人はあれだが、2人は良いってさ。じゃあな、(クソうざ)イケメン」


「ほう、開放する気は無いと。それなら僕と決闘しろこの外道!!」


はあ。

とりあえず言えるのは、主に尊とレネンス、グラニーの言葉足らずが悪い。

どうでしたか?

ここまで言われてなお諦めないとか馬鹿ですよねw


とりあえず次の投稿2日後の3月31日です。

基本は午後10時投稿です。

10時半に出せなければ3日後になるかも知れません。


ご感想、誤字、ここをこうして欲しい、こういう能力が欲しい等など何でも送って頂いて大丈夫です。

ゆっくりと進んで行きますが応援よろしくお願いします。


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