4話
4話です。正直大変です。
「皆、よく眠れたかな?」
国王陛下がクラスの皆に集合をかけた。
「この世界には『ステータス』というものがある。自分の能力を数値化したものがある。昨日は時間がなくて説明できなかったからな。
もう、心が決まったものもいるかもしれないが、情報は多い方がいいだろう。最後の一歩は『ステータス』を見てからの方がいい。」
「なるほど。わかりました。それで『ステータス』はどうやって見ることができるのですか?」
「うむ、『ステータス』と念じると半透明の板が出る、そこに書いているのが己の能力だ。安心しろ自分にしか見えん。そして『ステータス解放』と念じると自分以外の者にも見せることができる。以上だ。」
簡単だ!まぁステータスを開くだけで時間なんてかけてられないよね。
『ステータス』
名前:白田 雪
種族:人間
職:癒しの魔法使いLv1
HP:100/100
MP:∞
STR:10
DEX:5000
AGI:10
INT:1000000
MND:10000
≪スキル≫
光魔法Lv1 水魔法Lv1 回復Lv3 治療Lv1
≪固有スキル≫
癒しの手 鑑定眼 保護欲上昇(常時発動・解除不可)
≪加護≫
創造神の加護 幼女神の加護
おぅ…なにこれ…
周りの生徒たちも次々にステータスを開いていってるようだ。
皆、自分のステータスを見て驚いている。
「ふむ、みなステータスは確認できたようだな。それではもう一度聞こう、これからどうしたい?」
皆がステータスを見ることを止め、陛下の方を見る。
「私は、魔王討伐に参加します。」
一番最初に名乗り出たのは、委員長だった。
「そうか、ありがとう。」
それから、次々と名乗り出ていった。
「ぼくも!まおうとぉばつ、いくの!」
僕がそう言うと、皆びっくりした顔で僕を見た。
「む、無理をしなくてもいいんだぞ?」
陛下が言いずらそうに言った。
「むりなんてしてないよ!ぼく、いやしのまじゅつしだもん!いくの!」
「なっ!癒しの魔術師だと!?」
なんだろ?僕変なこと言ったかな?
「どうしたんですか?」
委員長が急に驚いた陛下を訝しむ。
「いや、すまない。癒しの魔術師は前勇者のメンバーにもいた、とても珍しい職なんだ。」
「ぼくってすごいのぉ?」
姫様に聞いてみると、
「えぇ、そうよ。」
姫様が嬉しそうに答えた。
「やった~!じゃあ、ぼくいっていい?」
「だが、こんな小さな少女にそんな危険なこと…」
「あら、それなら私も行きます。なら安心でしょ?お父様。」
「な!お前も行く気か!?」
「もちろんよ。」
姫様がいつもの笑顔を止めて真剣に陛下に向き合った。
「…わかった。」
陛下は、渋りながらも許可を出した。
「よかったわね。行けるようになったわよ。」
やった!ありがとう姫様!
あれ?なんで姫様が一緒だと良いんだろ?
姫様って僕の保護者になってない?
「私、武術には心得があるの。雪ちゃんのことは私が守ってあげるから大丈夫よ。」
む!守られるんじゃなくて守りたいんだけど…
でも、あんなステータスだとむりだよねぇ…
はぁ、でも!守れるくらい此処で鍛えてやる!
きっと僕のSTRも上がるはず!
ありがとうございました