1% 嫌な予感。
「暇だ」
ベットに寝転びながら、ぼそりと一言。
田中一フリーター18歳。
家を出て都会に憧れて出てきたけど
コンビニなどバイトを転々とし先日始めたばかりバイトがクビになって今はベットの上で寝転んでいた。
いわゆる、ニートってやつ。
無駄に青春時代を過ごしモテた事なんて一回もない。
彼女なんて欲しいなんて思ったことない
……。…。本当に…。
ぐすん。
ピローん。
携帯が鳴った…。
「ん?メールか…誰からだ?」
メールを見てみると…
【バカ息子へ】
「げっ!!…まじかよ…。はぁ…。」
題名をみただけでもうすでに本文を見たくない
すでに精神ダメージが…。
「仕方ねぇ…。見るか…」
嫌な予感しかしない。
『おばちゃんが死んだよ。おばちゃん家に帰ってきて手伝いな!色々あるから。今すぐ』
…。
的中してしまった…。
精神ダメージが半端じゃない…。
「ばーちゃん…。」
さっきまでのダラダラしてたが
それどころじゃない早く
ばーちゃん家に行かなければ!
とにかく、要る物をリュックにパンパンに詰めて勢いよく部屋から出る。鍵も焦ってるから乱暴に閉め急いで駅へ。
ばーちゃん家は田舎の方にあり周りは田んぼでほとんどコンビニなどない。
ばーちゃん家に行くのに電車で最低片道4時間はかかる…
移動中ばーちゃんとの色々な思い出が蘇ったがなぜか涙は出なかった…
ばーちゃん家についてすぐには
ばーちゃんには会えなかった…
いや、会わなかった…。
何故だか会いたく無かった。
色々理由があるが今は嫌な予感がする。
ただそれだけだ…。
そしてばーちゃんの家族全員が揃い
ばーちゃんの遺言が伝えられる…。