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盧溝橋事件後・現地工作(1937年7月)
1937年7月中旬
麻子と今村が手を組んで動いた。
命令書の確保。改竄の痕跡の記録。制令線を越えた部隊の記録。
武藤と牟田口は、自分たちの周囲に網が張られていることを、まだ知らなかった。
竹田は秦徳純との非公式ルートを通じて停戦交渉を側面支援した。表には出ない交渉だった。
みほは陸軍内の強硬派の動向を分析し続けた。
(陛下は怒っておられる。竹中さんは怒っていない。でも、この人が静かな時が一番怖い)
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表向き、盧溝橋事件は現地停戦協定によってひとまず収束した。
だが、水面下では別の時計が動き始めていた。
河辺正三、武藤章と牟田口廉也の命令書は、SSSの書庫に、静かに保管された。
竹中は、それを使う日のために。
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1937年12月。麻子が竹中に報告書を差し出した。
「河辺正三・武藤章・牟田口廉也の動きをまとめました」
「制令線を越えたか」
「越えています。しかも複数回。命令書の改竄も確認しています」
「証拠は」
「三回分以上、揃いました。しかも改竄の証拠まで」
竹中はしばらく黙った。
「動かす」




