JCS緊急会議・天帝の裁可(1937年7月8日)
1937年7月8日 09:00
皇居内のJCS会議室に天帝、宇垣総理、陸軍・海軍参謀総長、竹中・竹田・麻子・みほが集まった。
「現地の第一連隊から、『支那軍側からの発砲』と、『確認が取れていない』との報告です」と竹田。
宇垣首相が、「最初はどっちが発砲したのでしょうかな?」
知仁は首を横に振った。
「今となっては誰が撃ったかは、もう問題ではない。問題は、誰が私の意向を無視しようとしているかだ」
みほが続けた。
「武藤章と牟田口廉也の動きが気になります。停戦交渉を妨害するような動きと、それを止めようとしない河辺正三が問題です」
「証拠は」
「今、集めています」
「麻子」
「はい」
「SSSを動かせ。武藤と牟田口の命令書、河辺の同意書を全部押さえろ」
竹田が地図を指した。
「秦徳純側のルートとの接触は可能です」
「使え。ただし、頭を下げるな。向こうが損をしない形にしろ」
11:30、知仁はトトと念話していた。
(この火は、ここで消す)
(うん。消せる。ただ、消し方が大事だ。今までと違うと思い知らせるのが大事だ)
13:30。竹中は知仁の前に座った。
「戦線は拡大させるな。朕の言葉として陸軍に伝えよ。不拡大。これが方針だ」
「承りました」
「ただし、現地の兵士たちの名誉は守れ。誰かの失策の責任を、末端に押しつけるな」
「……はい。主要幹部指揮官の証拠は抑えつつあります。後で公開の席で追求します」




