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戦うヒロインなのですよ

 私が婚約者になった事は、一瞬で国中に広まりました。


 実家が男爵家というのは不利なようで、逆に助かる話でもあるようです。

 家の力が弱いので、配慮も爵位相応で済ませられるからです。

 つまり、既得権益を侵さないのですね。

 これが強い家だと、王妃の実家と王太子の実家で権益の奪い合いになるそうです。



 そんな事情もあって、私が王子様の婚約者になることは、大勢の方から支持されました。

 これで例の公爵令嬢は、王妃様の御実家が押さえてくれるようになりました。押さえきれませんけどね。


 暴走した公爵令嬢を私が華麗な魔法で対処すれば、それでハッピーエンドなのですけどね。本来のルートでは。



 それより怖いヒロイン軍団もそうですけど、一番の問題は。


「まずは顔を見ずに、後ろから近付くのが宜しいのではないでしょうか」

「そ、そうだな」


 王子様の、女性恐怖症を克服する訓練です。

 この世界では魔法の腕前が腕力よりもモノを言います。男が女を怖がるのは、仕方がない事なのです。

 ゆっくりと、時間をかけて私に慣れて頂くより仕方ありません。

 ただし、在学中にですね。


 王子様は王太子なのですが、女性恐怖症では王様になれません。

 このままでは、廃太子として、立場を追われる事になります。


 王太子の立場などどうでも良いと言いたいのですが、廃太子となると、まともな生活もできないことになりかねません。

 下手をすれば御輿にならないようにと王子様が去勢されたり、高魔力者の未亡人は勿体無いと別れる事にもなりかねません。

 このまま王太子として生き残って頂かないと、私の幸せ家族計画が頓挫してしまいます。


 それに、夫婦の営みもできないのは寂しすぎます。

 恥ずかしいですが、王子様との赤ちゃんが欲しいんです!! 文句ありますか!? ありませんよね! これでこの話は終わりです!!

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