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原点を思い出す

母の愛!親の愛というものは海のように深く広い!


高齢化に伴い100歳近い老人の娘、息子たちは70歳代だったりする!


100歳近い老人は70歳代の娘、息子たちに足元に気を付けなさい!とか、食べ物に気を付けなさい!とか、何歳になっても自分の方がヨボヨボなのに自分のことより子供たちのことを思う!


男の母親も85歳になり認知症という最近の老人ボケの名称が付けられていた!





認知症になると不安症、心配症というメンタル的な障害が出てくる!


たが男の母親は男が幸せ認知症と名付けるくらい悪いことは忘れて良いことだけを覚えていた!



7人兄弟で真ん中に姉が一人!


後の兄弟たちはものの見事にヤンキー(不良少年)で、いつも先生や警察にお世話になっていたが母親は言う!


「うちの子供たちは誰一人手がかからんかった!

うちの子供たちは良い子ばっかりやった!」と記憶が幸せな方へ置き換えられていた!


そんな幸せな認知症の母親を親孝行と思い男は週二回、自分の運動教室に送り迎え付きで連れてきていた!



親孝行をするのは息子として当たり前だが、男の中では親孝行と言うより恩返しのつもりで接していた!


男はこの幸せなことしか覚えていない母親に二度も命を救われた!



一度目は若かりし頃、日頃の生活習慣の悪さで命が危ぶまれる病気になった時!



その頃は、母親も元気が良く全身全霊で男を助けた!


「何も心配しなくていい!あなたは病気に打ち勝つことだけ考えて!

お金のこと仕事!病院!家庭!全部任せてあなたは病気に負けないようにがんばって!」



つくづく思うことは男はいくつにもなっても女性に育てられている!



その後、日頃の生活習慣の反省をするわけでもなく暗闇の中で生きた10年間!



10年後やって来たものは生きたまま体が麻痺していく病気!


暗闇に底はなく更に深く落ちていった!



10年後の母親に10年前の気丈な姿はなく、この間に父親も他界して気弱な心配症の母親に変わっていた!



男の病名がわかってから毎日のように病室に来て不安な表情で「お前のことが心配!」と男を不安がらせた!



「お前が心配!お前が心配!」と自分の心配を男に植え付けた!



男は母親に病院に来ないように頼んだ!


「必ず生きて帰るから、病室に来ないでくれ!」と!


最初の病気の時は全力で助けてもらい二度目はことごとくメンタルを鍛えられた!



一度精神的におかしくなり強制退院させられた病院に再入院する時も、再入院一日前に泣きながら拝まれた!

その病院じゃなくもっと良い病院に変わってくれと泣きつかれた!



気が変になりそうだった!

いや!変になった方が楽だったかもしれない!



声を荒げて「自分の不安を俺にもってくるな!!!」と叫んだ時もあった!



だがそんな母親に復活のきっかけをもらった!



病院!治療院!漢方!ありとあらゆる治してくれるところを探した!


そして無理だと言われた!


そんな時、母親が男に言った!



「あんた占いで見たら、この10年間!運勢が悪いのよ!それが来年まであるんよ!」



男はこの母親の良かれと思って言ってくれた会話に心が崩壊した!


目から涙が溢れだした!

それまで張っていた心が崩れ母親に罵声を浴びせていた!

「お前!何を考えてそんなことが言えるんか!このクソったれ!」


「ここで降りろ‼死ね!お前!」くらいは言ったような気がする!」


光が見えなかった!

来年まで暗闇の中なんて耐えられなかった!


だがその時に奇跡は起きた!



罵声を浴びせながら!

涙を流しながら!

どうにもならない状況の中で諦めの気持ち!

もういいや!

もう俺にはどうにもならない!という思いが開き直りの笑顔を創った!



泣きながら笑っていた!

泣きながら口角だけが上がっていた!



奇跡が脳に幸せホルモンを分泌させた!



そこから男は一つ一つ目の前のことを笑顔で乗り越えていくことを実践して今に至る!



気丈に助けてくれた母親もメンタルを鍛えてくれた母親もホントに命の恩人である!



お母さんに感謝しています!



お母さんは左肩があまり上がっていません!


正座もキチンとできません!


キチンと座れないから後ろにひっくり返ります!


認知症もかなり進み、食べてないのに食べたって言うから無理なくダイエットできます!


そんないろんな事が不自由になっていくお母さんは、いつも一緒にいると言ってくれます!

「私は幸せやな!」 何が起きていても「幸せやな!」と言ってくれる!


お母さんに男はホントにお母さんで良かったと心から感謝してます!



そんなことを思いながら健康体操教室の帰りにいつものパンケーキを買って二人で一枚ずつ分けて食べる!


「美味しいな〰!

美味しいね〰!」と言いながら!


「幸せやな!

幸せやね!」


お母さんに恩返しと思ってしてあげたことは闘病中に自分にして良かったこと!


自分を受け入れて自分を誉めて自分に感謝したことをお母さんにもやってあげた!


お母さんの認知症を受け入れてお母さんの人生を誉めてお母さんに感謝してきた!


これが幸せな人生と幸せ認知症の創り方!


今、男には仕事上!

金銭的にいろんな問題が起きているが、いつもの幸せな言霊を笑顔で言い合って幸せを引き寄せる男とお母さんであった!


つづく!





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