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スパイと風紀委員 〜春花〜

バンッ


その銃声とともに、わたしたちの今日の任務が終了しました。

「任務終了。お疲れ様、葵、桜。」

「椿もお疲れ〜!今日も終わった〜!結構簡単な任務だったね〜!」

「そうでしたね、簡単…というか、雑魚しかいなくて、ちょっと面白くありませんでした…」

「二人ともが強いからであって、他の人からすると、難しい任務だからね…。」

な〜んて、話しながら三人で話しながら、家に帰ります。


あ、自己紹介がまだでしたね。

わたしの名前は、本名は関江春花(せきえはるか)、でも、スパイである夜の間は、桜(さくら)と呼ばれています。

そして、わたしの左にいるのは、苗座冬科(なえざとうか)ちゃん、スパイのときは、椿(つばき)って呼んでいます。

その冬科ちゃんの横にいるのは、里田萌夏(さとだもか)ちゃん、スパイのときは、葵(ひまり)って、呼んでいます。

私たちは、裏社会では、スパイ『闇(やみ)の三つ子(みつご)』として、表社会では、ただの中学生として生活しています。


「……ちゃ…春花ちゃん!」

「はいっ!」

「大丈夫?さっきから、ぼーっとしてるけど」

「大丈夫ですよ、明日の入学式、忘れ物をしないように準備をしておかないと、と思いまして」

「入学式と言ってもさ〜、初等部から、中等部に上がるだけじゃん」

「確かにそうだけど、あ、そうそう。明日、入学式のあとに生徒会室に来てってかすみ兄が言ってたよ。」

「なんだろう?」「なんでしょうか?」

「ぼくもわかんない。明日のお楽しみだね。」

そんな話をしているうちに、家の前に着いてしまいました。

「「「ただいま〜」」」

「「「おかえり!」」」

「お疲れ様、今日は早く寝なさい。明日は入学式なんだから」

「「「は〜い!」」」



〜翌日〜


「…………。新入生代表 関江春花」

パチパチパチパチ


「入学式終わった〜!ずっと座っててきつかったぁ…」

「春花ちゃん、代表挨拶すごかった。」

「ありがとう!噛まずに言えて良かったです」


「ねぇね、生徒会室なんて初めて行くけど遠いね…あと、人気なさすぎて怖い」

「確かに。…そろそろ着くよ。」

「どんな内容なんでしょう?気になります!」

そんなことを話し合いながら、歩いて行くと…

「生徒会室、発見!」

「こんな端の突き当たりだったんですね、知りませんでした」


――キーンコーンカーンコーン。これにて、入学式及び部活紹介を終わります。

また、来週……


「ん。チャイムが鳴った。時間ぴったりだし、入ろっか。」



―生徒会室にて―


コンコンッ

「「「失礼します!」」」

わたしたちは、生徒会室に入りました。

「あ、来てくれてありがとう!!これから大事な話、するからさ」

「ほら、突っ立ってないで座りなさいよ」

「よし、全員揃ったぞ…で、何の話だ?生徒会長さん?」

萌夏ちゃんのお兄さん・かすみ兄、わたしのお姉さん・かよね姉、冬科ちゃんのお兄さん・かのん兄が次々に言ってきます。

とりあえず、かよね姉の言うとおりにいすに座ります。

「はいっっ。あたしたちはなんで呼び出されたんですか?あ、まさか…監視がつけられるとか!?…それか、入学式に遅刻しそうになって校門を飛び越えたことがダメだったとか!?」

と全く分かっていなかったらしく、一人で青ざめてる萌夏ちゃんを、生徒会の人たちが引き気味で見ています。

そんな萌夏ちゃんの肩をぽんっと叩いて、普段人前では喋らない冬科ちゃんが

「そんなことで呼び出されたなら、兄さん達が家でものすごく怒ってると思うよ。」

と冷静に説明してくれたおかげで、萌夏ちゃんも落ち着きました。

「萌夏、落ち着いた?…じゃあ、さっそく生徒会会議を始めます」


――❀・❀・❀――


生徒会の会議を聞いてはいけないはずなのですが、なぜ聞かされているのか、ものすごく不思議だったのが、やっと分かりました。

「つまり、生徒会とは別に風紀委員会があって、わたし達に風紀委員になってほしいということですね」

とかすみ兄…じゃなくて、生徒会長に話しかけます。

「うん。さすが春花ちゃんだね。そういうこと」

「三人は最低でもいるらしいんだけど、相性の良さそうな三人を選べって校長先生が言ったのよ」

「それで、相性が良い三人が君達だったってわけだ。嫌なら、断っていいぞ。無理しなくていい」

とかよね姉、かのん兄が説明してくれました。

「話はわかったよ。」

「実際は、誰を推薦するのか考えるのが面倒くさくなっただけじゃないんですか?」

「「「ぎくっ!」」」

姉さん達は口笛を吹きながら、ごまかしていました。

「面倒くさくなっただけだね」

「そ、そんなことは置いておいて、どうするの?」

イエスかノーを言うだけなのは分かるのですが…冬科ちゃんを見ると「どっちでもいいよ。」と思っている顔です。

萌夏ちゃんは〜、「やってみたい!!」と目をきらきらさせています。

あとは、わたしだけなのですが、姉さん達の反応をみる限り断りづらいですし、仕方ありません。

わたしは冬科ちゃんと萌夏ちゃんにうなずき、

「わたしにやらせてください」

「ぼくにやらせてください。」

「あたしにやらせてください!」

と、同時に言い、お辞儀をしました。

すると、生徒会の人達が、拍手をしてくれて、かよね姉がわたし達に抱きついてきました。

「ありがとうー!!これからもよろしくねー!!」

三人は最初はびっくりしましたが、みんなでふふっと笑ってしまいました。

「ありがとう!…三人には悪いけど、担当の先生に提出しないといけないから、プリントに内容とやり方、書いてね」

……大方そんな予想だったのですが…、……これ、結構難しい仕事を引き受けた気がします……


〜次回予告〜

「どんな内容を行えば良いんだろう?」

「…!そうか、その方法があった!」

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