配信について
「そういやさ、俺のことは普通に天雷って名前呼びしても良いんだけど?」
「急になんで?」
ボイスチャット中ならまだしも、この場で荒〇行動のユーザーネームでずっと言われるのもなんだかなぁって気がしたため、りさに問いかける。
メイちゃんはYouTubeのアカウント名『ライカ』から、ライと呼んでくれてるし。
それはまあ、他の友達にも言われるから言われ慣れてるけど、レイはあんまり言われないから、反応が遅くなったりする。
あとエヴ〇っぽくない?
「あやな〇ぃぃいいい」
「いや、本当にシン〇くんみたいに叫ばないでもろて……」
「じゃあライで」
「よろしく」
「……♡」
「なんでメイちゃんはとても怖い笑顔をしてるの!?」
「いえいえ、嫉妬です」
「ごめんて」
「ちゅーしてください」
「振れ幅の差がぶっ壊れてる!!」
「私という美少女が居ながら、りさ姉さんのおっぱいにしか目を向けてないライさんを私に振り向かせるにはこれくらいしないとダメだと思うんです」
「俺をおっぱい星人にするのやめな!?」
否定はしな……なんでもありません。
おっぱい星人って言うけどさ、メイちゃんも意外と胸は大きい方だと思うんだが?
りさが大きすぎるから、比較して小さく見えるだけであって、メイちゃんも綺麗な形をしていると思うんだけど。
何考えさせてんだよ。
「直接見ないとダメだと思います。さぁお風呂に行きましょう」
「行かないからな」
「そんな……」
そんな膝から崩れ落ちなくても良いじゃないか……。
「そんなことより、機材の準備は良いの?」
肉体関係を迫ろうとしてくるから、さっさと話を切り替えよう。
普通男が獣と化して、女の子を襲うのが普通なんじゃないの?
なんで女の子が積極的なの?
しかもこの人VTuberだけど、有名な配信者だぞ?
おかしいのはおれか?
俺のこの考え方はおかしいのか??
隼人に聞いてもいいが、あいつはロリコンだし、頼りにならないから……。
「配信機材と言っても、設定くらいなんですよ?」
「そうなの?」
「私の場合、パソコンとウェブカメラさえあれば出来るんですよ。見てみます?」
ということで、3人で配信部屋にした空き部屋へ向かった。
俺が使わなくなって持て余していた椅子と机を置き、机の上にデスクトップ型のパソコンを設置していた。
モニターは2つだ。
「1つはゲームなどの画面で、もう1つはアバターと配信ツールを起動させてます。分からないことや調べたいことがあったらその都度調べるようにしています」
「ほぇぇ」
「こちらのカメラで顔の表情を読み取れるようになるんです!例えば……」
そう言ってメイちゃんがパソコンを起動させ、右のモニターに宵月メイのアバターを出した。
メイちゃんが笑みを浮かべると、連動するように画面の宵月メイも笑みを浮かべている。
「最近はスマートフォンのアプリで簡単にVTuberとして配信が出来るので、スマホアプリで配信をする方も増えてきていますね」
「確かになぁ、YouTubeの広告とかでも紹介があるし……」
「有名企業勢となれば、もっと高性能なものに変わりますね……表情の変化ももっと滑らかですし、手の動きをトラッキングしているのもありますし……お金がかかってますよね」
「あー、確かに。ロリヲの企業とかのVTuber見てても高性能な配信が増えてきたよな」
「へぇ、私という推しがいながら、他のVの配信を見る……と」
おっと地雷踏んだ。




