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推しのVTuberからの愛が重すぎるんだが?  作者: 薄明


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隼人からのお説教

「ってことが昨日あったんだけど」


「とりあえず、君が生きててよかった……」


この前のファミレスに集合した俺と隼人は、対面で食事を取る。

カルボナーラがお気に召したのか、隼人はまたカルボナーラを注文している。

俺はパフェを注文した。


「何とか帰ってもらったのかい?」


「超頑張って帰ってもらったよ。マジで泊まろうとしてたから困ったし」


トドメに、『俺の言うことを聞いてくれないなら嫌いになる』って言ったら泣きながら出て行った。

ちょっと罪悪感はあったが、そもそも鍵をかけたはずなのに、家の中に入ってきた時点でアウト。


「今回の君の悪い点はネットリテラシーが無かったこと。防ごうと思えば防げた事だよ」


「それは反省してる」


リア凸してくる推しなんて聞いたこと無かったし……。

そもそもそんなやつ現実にいるか?


「普通は逆なんだけど、今回は特別すぎたようだし……」


「そうなんだよ……YouTuberやVTuberを特定しようとするならまだしも、俺は一般人ぞ?」


VTuberに、ファンの差し入れとして追跡できるものを入れていたとか、盗聴器等を仕込んだり、YouTuberの自宅に不法侵入があったり、騒音被害を出したり……

これは全て配信者が視聴者等から受ける事件だが、今回は逆。

一般人が配信者からストーカーされる。


「アーカイブを見直したけど、今回のジ〇ゲッサーの場合、視聴者の中にも、自分の住んでる場所の近くが映った時に、『自分の住んでる場所の近くだ!』とコメントしている人がいた。そして君もね」


「あれがまずかったか」


「いや、あれ以前の問題も色々あるんだけど……1番の問題はTwitterじゃないかな」


「Twitter?」


「個人情報を出しすぎていたんだ。僕らは成人しているからまだ良いけど、今の時代は風景の写真でもどこから撮影したのか一瞬で分かるし、もし学生だったら学生服で学校はバレる。あとは君の船の写真。撮ってネットにあげるのはまぁ良いかもしれないけど、時間をズラすとか、『旅行で来てる』とか説明を入れとかないと……リアルタイムで送ったら時刻表で場所割れるよ?今回が特にそうだけど」


「……」


隼人の正論パンチに何も言えなくなる。


「あとは……ちょっとスマホを開いて貸してくれないかい?」


「いいぞ?」


「ありがとう……ここを、こうして、やっぱりほら……」


隼人が俺のスマホを操作すると、知らないアプリがインストールされていた。


「(´・ω・)ナニコレ」


「『トレースリンク』。常時位置情報共有アプリで、一定の時間で位置情報をリンクしたスマートフォンに送ることが出来るのさ。そしてこっちが『クワイエットマイク』これもリンクしたスマホを使えば通知無しで録音できるアプリだ。つまりは君の行動を監視してるし、声も拾ってるってことだね」


「(’ω’)ファッ!!?」


「でしょ?宵月メイさん」


隼人の視線が俺の後ろにいった。


「……流石ですね、ロリヲ・ハートさん」


俺の後ろの座席にいたメイちゃんがゆっくりと顔をあげてこちらを向く。


「ふっ、君の姿は昨日見ていたからね。天雷と接触してる所も目視していたし」


「ふふふっ、ただのロリコンさんとは違いますね」


「僕は真のロリコンさ。中学1年生の少女か否かを見分けることが出来るこの観察眼はあの時間だけでも容姿を把握することは出来る。君が本当中学1年生だったならスリーサイズも分かるんだけど……」


いや、大問題だよ!


「ちょうど良かった。君も居てくれた方が助かったし。僕の意見を聞いてほしい」


いつになく真剣な表情の隼人に、メイちゃんも微笑みを消して真剣な表情となった。


「君もこっちで話そうか」


こちらの席に促すように隼人が声をかけると、彼女は僕の隣に座った。

不思議と甘い匂いが鼻腔をくすぐる。

思考がピンクで覆い尽くされていく。


「お隣に失礼しますね」


「……うん」



昨日みたいに強く言えよ俺ぇ(泣)


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