12話目 聖剣が眠る場所へ
誤字脱字の修正しました!
いつもいつもすいません!!
連休中にチェックしていければ・・・
「はぁ~、とりあえず助かったのか・・・。」
昨日無事にブバルディアにたどり着いた後、なかなか大変な目に合った。
まずは衛兵に捕まり連行されそうな目にあったし・・・
それを何とかスノウホワイトの言葉で回避できたかと思ったら、
次はお礼がしたいだとか言いだして、
ブバルディア侯爵家に連れて行かれそうになったので、全力で逃げた。
めんどくさいことに関わりたくないのと、
貴族と関わってもろくなことになりそうないと思ったからだ。
・・・いや、まあ、将来15歳までには何とかしないと
学園に入れないので何とかするしかないけど、今じゃない・・・
こ、侯爵家にび、ビビったわけじゃないぞ!!
で、何とか逃げおおせて、安い宿を借りることが出来て、
今は部屋でやっと一息入れているところだ。
ただ、休憩はする気もなくて、手には十束剣を握っている。
「本当にゲームと一緒だな・・・画面越しに観ていたけど、
生で見るとは思わなかったよ・・・。」
手に持っている十束剣をマジマジと見る。
十束剣の良いところは、能力を吸収してくれて、
十束剣が媒体として発動させることが出来ることだ。
上限10種類の能力を十束剣に吸収できるので、
10個のアイテム分の働きを、この剣一つでやってくれる!
ただ、まあ、欠点もあり、その一つが・・・
「・・・もったいないけど、覚悟を決めて魔力を流すか・・・」
深い溜息をついて俺の魔力を剣へと流し始める。
十束剣は、魔剣の中でも珍しく、魔力を流して使用者を覚えさせる必要がある魔剣だ。
ここでデメリットの一つとして、魔力が少ない場合には、
ただの鉄の塊の剣としては使えるが、魔力を発動させたりする能力が使えないことだ。
必要魔力量は、それこそ騎士でもトップクラスでないと
魔力量が足りずに剣の所有者として認識させることが出来ない。
俺ならできるけど・・・
そして次なるデメリットは・・・
剣が徐々に俺の魔力に満たされて光り始める。
柄の部分から徐々に刃の部分へと光が上っていく。
魔力が魔剣の中を満たしていっているのが、視覚的にわかるようになっている。
そして、魔力を流すことで・・・
パリーーーン!
そんな音が鳴り響くと同時に、剣に浮き上がった魔法陣が粉々に砕けるのであった。
これが十束剣のデメリットその2で、魔剣十束剣を使用するためには、
十束剣に誰が所有者かということを認識するために魔力を一定量流さないといけない。
その時に前の所有者が覚えていた能力が
次の所有者に代わると失われてるということだ。
これで稀少なデスが持っていた神速能力が、この剣から消えてしまったので、
俺がどれだけ魔力を流しても発動することは出来ない。
あとこのほかに欠点としては、十束剣に能力を覚えさせるためには、
それに代わる魔力媒体が必要だ。
どういうことかと言えば、俺が光魔法を使うのに腕輪を装備しているが、
この能力を十束剣に覚えさせるためには、
この腕輪に含まれている光属性の能力を移行させる必要があるのだ。
そして、移行すると腕輪はただの腕輪に成り下がり。
魔法媒体としては二度と使えなくなってしまう。
なので、移行してしまうと常に剣を常備しておかなくてはならない。
まあ、俺の場合はアイテムボックスがあるけどね。
常備していても目立たないし、
ただ、取り出すためのタイムロスはあるけどね・・・
「とりあえず、今は腕輪から移行するのは後にしておいて、
今は、出来るだけ早くあの聖剣を手に入れることだろうな。」
宿から外に出てブバルディアにあるギルドへと向かい、
アイテムや食料の補充をしてからあそこを目指す。
俺はブバルディアの街から歩いてある方向にある森を目指した。
そこはなんでもないような森なのだが、なぜか・・・
「聖剣が眠るダンジョンになってるんだよなぁ・・・。」
俺が森のとある一画に足を踏み入れると急に景色が変わった。
先ほどまで、鬱蒼として暗がりの森の中を歩いていたのだが、急に明るさが増す。
ただし、森の鬱蒼は変わっていないため、違和感が半端ない。
だから、ここから急に変わったのだと実感できるのだけど。
「・・・それ以外でも実感できるけどね・・・。」
俺はゆっくりと剣を構える。
それに呼応するように森の中からゆっくりと鎧を着た兵士が出てくるのである。
こいつらは、このダンジョン内のモンスターのようなもので、
侵入者を排除するように動いてくる。
「まあ、聖剣を守る騎士としたら、あってるんだけど・・・。」
カシャン!カシャン!カシャン!
鎧を着て歩く音が辺りに響きわたるが・・・
「ゲームの時も思ったけど、どれだけいるんだよぉ!!」
目の前の木々の間から見えるのは、騎士!騎士!騎士!
前方至るところに騎士が埋め尽くしている!!
それも・・・
「ありえないから!!!」
事もあろうに騎士は突き出した手に魔法陣が浮かんだかと思うと、
水の矢がこちらに向かって飛んできたり、火の矢、土の矢が飛んでくる!
こいつら魔法も使えるんだよぉ!!!
ありえんし!!
必死に逃げながら、逃げきれない前方を塞いでいる騎士に対して、
舌打ちをしながら剣で切りつける!!
緩慢な動きをする騎士であるため、俺の一撃は見事に胴を捉えるのだけど・・・
キィーーーン!!
金属同士が当たった高い音が辺りに響きわたるだけで、
騎士の鎧に一応傷は入っているのだが、深く傷が入るだけで、
騎士の方も気にする様子もなく、こちらに向かって剣を振るってくるのだ!
「ああもう!!どけよ!!」
振るった剣を躱して、躱した際に騎士の横っ腹に蹴りを入れる!!
身体強化をして、身体能力が上がっている俺の一撃であるため
騎士が横へと飛ばされ、ガラガラと音を立てて身を横たえた。
ただ、横たえただけでそれ以上の効果はなく、
ゆっくりと騎士は起き上がろうとしていた。
「ああ、もう!!」
俺はその場から駆けだして、その騎士の横を通り過ぎていく。
そこからは、騎士を避けながら森を駆けていく。
ただし、避けながらとは言え、俺は騎士たちが大勢いる方角へと駆け出していた。
この森の中では方向感覚が失われてしまう。
そのためどこへ向かっているのかは分からなくなってしまうのだ。
だけど、このダンジョンの唯一方角が分かるのは、
騎士たちが守っている聖剣の位置だ!
騎士たちが湧いている方角に聖剣がある!
これだけが分かるのだ!
逃げ出そうとしても逃げ出す方角も分からなくなるため、
このダンジョンに挑んだなら、進むことしかできないし、
クリアすることだけしかこのダンジョンから出ることができない。
まあ、ゲームだと死ねばゲームオーバーになって、
森の外に出れるけどね・・・ってか、現状死んだら・・・死んだままだろうな・・・
「まあ、クリアの方法を知っているから、ここにある聖剣を選んだんだけどね。」
とりあえず騎士たちを躱しながら、
それでも騎士たちが湧いている方向へと向かって走る。
逃げれない騎士は剣を躱して横っ腹を蹴って通っていく。
そして、だいぶ中心部に進んだ時に・・・
「・・・マジかよ・・・。」
目の前に剣を構えて、必死に騎士たちと戦っている冒険者の一団を発見したのであった!
・・・どうしようかな・・・
・・・はぁ~・・・見捨てるには忍びない・・・な。
意思を決めて、冒険者の一団へと駆け寄っていく。
両手に剣を持って、飛び込んでいったのであった!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。
いつも読んでいただきありがとうございます。
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