デスペナセレクト
実は、このVRMMORPG、かなり死に易い仕様です。
そんなわけで、次の日は夕方にログインしたよ。
あ、俺は一応真面目に大学生している。
さてと、二人が来るまでソロプレイをと思い、街をでたところで、何かがコメカミに当たる感触がする。
ちょっと痛い。
あえていうなら、強い目にシッペくらいの衝撃だろう。
「よし、アイテムを奪うぞ!」
え? 何か聞こえてきたな。
ってか、動けないよ。
『あなたは死亡しました。
その場で復活する場合はデスペナルティが倍課されます。
装備類、アイテム類はそのまま持ち越せます。
街のポイントでの復活は通常のデスペナルティですが、アイテムを死亡したところまで取りにこなければいけません。
仲間に復活させてもらう場合は、通常のデスペナルティでその場での復活が適用されます。』
う~ん、死んだようだ。
これってPKかな?
相手がNPCかPCか分からんままだったなぁ。
アイテムは初期で買ったものが大半だけど・・・・・・。
そういえば、お金は・・・・・・冒険者ギルドに大半あずけてあるからいいか。
けどなんか腹立つなぁ、けどポイント倍は嫌だなぁと悩んでいると。
『タイムオーバーです、今から30秒以内に復活しなければ、デスペナルティが3倍になります。』
うわ!
死にっぱなし対策だよ、厳しいな。
仕方ないので街で復活して、大急ぎで殺されたところに向かう。
「こら~、俺をころした奴~!!」
事実とはいえ、間抜けだよね。
「っち、ずらかれ!!」
3人ほどの人が群がっていたが、散会してそのまま遠くに走っていく。
結局、NPCかPCか分からないままだった。
一度死んでしまったが、色々な事が分かったのは収穫とみるべきかな。
・死ぬ程の事があっても、大した痛みはない。
・急所(さっきは脳に弾丸だった)に当たると死ぬ事がある。
HPとかないから、現実に即してるとみるべきかな?
・死んだら、その場での復活か、街での復活を選べる。
・街で復活したばあい、死体の回収が必要。
・その場で復活したばあいは、アイテムも装備品も残るが、Dポイントが2。
・復活しないでいると、Dポイントが3。
多分だけど、長引くと増えるとおもう。
・自分の死体から、他人がアイテムを漁ることができる。
・PCとNPC、いまいち違いが分からない。
自分の死体をみると、流石に革鎧は脱がすのが大変だったようで、それだけは確保。
長剣と長弓は取られてしまった。
安物だけど、けっこう使いなれてきていたんだけどなぁ。
仕方ないので、新しい装備を買うことにしよう。
お金は大分溜まっているしね。
豪弓は力がたりんので、黒長弓というのを購入、手触りがよいよ。
剣にかんしては、ククリという大降りのナイフみたいなやつを購入した。
刃の部分に重さがあり、コツをつかめば敵の骨をも折ると、店員さんから聞いたよ。
矢はいつも通りに追加購入。
万が一を考えて、ちょっとだけ特殊な矢を数本かったよ。
飛距離が長いのや、爆発するものとか、使いどころはあるだろうね。
他にも色々ウインドウショッピング状態で買物、もとい冷やかしをしていると時間が中途半端になってしまった。
仕方無しに店をうろついてみると、後ろから声をかけられる。
「きみ、僕と一緒に、勇者様を探さないか!?」
開口一番、初対面で放つ言葉だろうか?
いや、敢えて狙っているのかもしれないし、まずは姿をみてみよう。
えーと、容姿普通、髪が金髪、似合ってない。
杖をもって金属鎧を着ている。
首からは十字架モドキが掛けられている。
「きみ。僕と一緒に、英雄様を探さないか!?」
た、多分神官のつもりなんだろうな。
そして、昔じいさんから聞いた設定で、戦いの神に仕えるものは勇気ある伝説となる人物に仕官えるために、探し仕官え、共に戦い、共に神話に語られるという話を思い出した。
きっと、こいつはロールプレイという、芝居をしているのだろう。
そうでもしないとやってられなくなっているのかもしれないね。
「えっと、英雄とか勇者はおいといて、まず君は何者?」
「すまない、気がせいてしまってね。
70時間の義務をかせらられた僕は、強い奴等をみつけて、共に戦わなければならないんだ。
その為、強そうに見える君についていけば、更に強い人と一緒になれるんじゃないかとおもってね。
僕の名前はベアだ。
回復魔法をメインで扱っている。」
クマがおわったら、ベアですよ。
いや、どっちもクマなんだけどね。
それはともかく、回復魔法の使い手か、ちょうどいいね。
もうそろそろ二人がログインする頃だろうから、一緒パーティを組んでやらないか相談しよう。
「ちなみに、現実ではニートだ!」
いや、その情報は要らんとおもうよ。
次回、回復職が追加されるかもしれないね。
ちなみに、彼は、残念な人の予定です。




