人物紹介【光竜教】
照らす光竜 リア・アルア
物を光るようにする権限
「私は、光神リア。あなたに、より良き光がありますように、なーんてね」
綺麗な白い鱗のドラゴン。人間の子供程度の体格しか無く、現在確認されているドラゴンの中でも際も小柄である。基本的に無邪気で明るい性格をしていて、何も考えていないようにも見える。本当は〈光竜教〉の光神なんて役割は辞退したかったが、自身の立場を理解していない訳では無いので、仕方なく受け入れている。ただ、メアとコアは少しくらい大人しくしてほしい。物を光らせるようにする権限は、その名の通り、指定して触れた物体は光り続けるようになる。用途不明の権限であったが、地下暮らしにおいて、火を使用しない光源は重要なものとなり、そういった理由もあって〈光竜教〉は存在しているのだ。
光影の闇竜 メア・ダクア
光を奪う権限
「もう二度と、リアに手出しはさせない。その為に俺は強くなった」
真っ黒な鱗のドラゴン。人間よりも少し大きい程度の体格しか無く、かなり小柄な部類のドラゴンである。基本的には冷静であり、真面目な性格ではあるのだが、リアの事になると色々吹っ飛んでしまう残念な人物でもある。光を奪う権限は、光っている物に触れると、その光を消すことが出来るという、用途不明の権限であり、本人もその使い道に困っている。そんな権限に頼るよりも、自身の技能を磨く事に活路を見出し、ドラゴンの中でも珍しく剣を使う。また、身軽であり、アクロバティックな動きをしたり、体術を駆使する事も多い。部下である〈闇竜騎士〉を率いて〈光竜教〉の表向きな武力となっている。
衝動の破竜 コア・グレア
触れた部位を爆破する権限
「リアちゃんに手出ししようとするなら、あたしが破壊してあげるわ!」
暗い赤色の鱗のドラゴン。比較的大柄であり<光竜教>に属するドラゴンの名中では一番の巨体である。元々、感情的な性格であり、それを抑えようとするような性分でもない。リアの事になると尚更吹っ飛んでしまう残念な人物である。触れた部位を爆破する権限は、とても強力なものであり、視界にある一度触れた部位、触れてから五分経っていない部位を指定して爆破する事が出来、固体であれば基本的に何でも指定出来るため、触れられただけで危険である。小さくて可愛いものを好み、元々は独占欲を満たすために、ギアの暴力からリアとメアを守っていた。メアがリアの為に強くなろうと努力しているのを知っており、今では同志として認めている。
揺蕩う境竜 エア・マドア
境界を引いて弾く権限
「必要なら動くよ。それが僕の役割だからね」
緑色のドラゴンで、標準よりは小型の部類。<光竜教>のドラゴンの中で唯一人の姿を持っていて、糸目で茶髪の少年である。面倒な事が兎に角嫌いであり、普段は適当にブラブラ散歩して過ごしている。エアの持つ境界を引いて弾く権限とは、自分で引いた線を中心に、両面へ弾く力を発生させる権限であり、自身を囲むように線を引けば、あらゆる攻撃を弾く結界のような役割を持たせたり出来、その力の発生は任意で行えるため、エアの攻撃の際だけ、その効果を無くしたりも出来る。何かの事情があって、人の姿を得たらしいが、その事実は変わらない。面倒があったら嫌だなとか考えていたところ、ソアが<光竜教>へと引き込み、今に至る。
言霊の智竜 ソア・メレア
声を聞く権限
「俺は力を信用していない。道具は上手く使うべきだろう?」
蒼い鱗の標準的なドラゴン。トアと似て、他人に対してあまり興味を持たない性格ではあるが、積極的に行動に移すことは少ない。どちらかと言うと、静観している場合の方が多い。基本的に〈光竜神殿〉に引き篭もっており〈光竜教〉を実質仕切っていると言っても良い。声を聞く権限と言うのは、相手の言葉を聞いた時に、心に秘めている言葉も一緒に聞こえる権限である。基本的に、嘘を見抜く等の使い方もできるが、聞こえてくるのはその時に考えている事なので、役に立たない情報も多々ある。メアとコアが〈光竜教〉を設立したが、組織が大きくなるにつれて上手く動せなくなる。それを聞いたソアが、運営を引き受ける事に決めたらしい。