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決着の先
大破した体から魔王リリスは這い出した。
「これほどとは……」
新たな魔法を習得したと聞いていたがまさか魔法を一才受け付けない自分の体に通用する魔法を持っているとは予想だにしなかった。
再生にはかなりの時間を要するだろう。
「埋めてあったものは全て回収したみたいね。律儀なものね」
採掘物をレーダーにかけて探知するとロージの元に全て集まっていることを確認してほくそ笑む。
魔人を攻め込ませて鮮烈な記憶を残すことは失敗したがロージに本来の歴史を記した採掘物を回収させることには成功した。
未来に命を繋げるものたち──ロージたちに過去に埋没するしかない自分たち──魔人たちの思いを託せる展望を抱くと魔王リリスは学園に戻ることにした。
『ミユキさん、魔人の処理完了しました。解説に戻るのであとの処理はお願いします』
「承知しました。学園長」




