同性能
道を塞ぐように大量に光弾が浮かんでいる。
「邪魔だな。道を開けろ」
五属性の魔導砲を起動して極太ビームの物量で光弾を打ち消しつつ、障害物のなくなった道を進む。
「お前もか」
魔王リリスはビームを避けずに真っ正面から受けるが目前でビームが解けて背後で再構成されている。
様子を見るにあちらも魔法を弾く装甲が施されているらしい。
ラスボス戦ではロージが覚醒して光の力的なあれで攻撃してたからな。
あれは魔法じゃないらしい。
まあ普通に考えて最後まで倒されちゃいけない奴に通常の攻撃方法が通じるわけがないか。
光弾が打ち消せたことで上々としておこう。
「視認性は良くなってるからな。接近戦の妨げは消えた」
魔導砲を停止すると回転ソードを両腕回して、両サイドアームからもソードを回転させてリリスに肉薄する。
リリスは翼と手から出した魔力剣で対応し再び拮抗する。
拮抗状態でリリスが光弾を放ってくるがこちらも魔法は効かない装甲なので直前で弾かれて目前から光弾は消える。
集中力が必要なのであまりよろしくないが固有魔法の代償魔法で装甲を削り取ることにする。
「チ!」
こちらが何かを企んでいると悟ったのか、翼を大きく羽ばたかせて拮抗状態を崩そうとしたのでサイドアームの剣を無理やりに翼に突き刺して動きを止める。
拮抗させていたリリスの魔力剣が解放されて、12号機の腹に食らいつくが装甲のおかげで直前で解け、無傷で済む。
「喰らえ!」
代償魔法を使ってリリスの正面の装甲を削ると丸見えになったフレームに上級火魔法ドラゴンブレス──溶岩球を打ち込む。
大破したのか大きな爆発を伴いながらリリスは墜落していく。
追い討ちをかけようと思うと通信が入った。
『学園長、魔人の群れを抑えていますが量が多く対処し切れてません。現在一部の魔人が領の境界線を超えて町に向かっています。よろしければこちらに出向いていただければ』
「……わかりました。行きます」
かなりピンチなのでそちらの応援に駆けつけることにする。
もうすでに大破状態で追い討ちをかけずとももう爆発を避けられないだろうし、たとえ爆発せずとももう動けない。
優先順位は救援の砲が上だ。
領土の境界近くまで加速して飛んでいく。




