立派な魔法陣
大幅なタイムロスになるがステップたちとの戦闘は避けられない。
『覚悟したまえ!』
そういうと魔法陣の羊皮紙を広げて襲いかかってくる。
魔法陣の大家として有名なだけはあり、あの魔法陣の刻まれた羊皮紙は危険だと判断したロージは剣を構えて羊皮紙を切り掛かると背後にいた取り巻きが魔法陣を描いた羊皮紙を取り出した。
『ふ! 分断成功だあ!!』
取り巻きたちが3枚の羊皮紙を地面に設置すると1人でに魔法陣の紋様が光はじめて、地面から岩石の壁が出現した。
『な!』
『マジかよ!』
少し離れた位置で取り巻きに対処していた2人の声が聞こえると思うと生じた壁の向こう側に消えた。
『迷路のクソ仕様さえなければこんなものだ! 魔法陣さえ使えればお前らに灸を据えることなんて容易い!』
分断したことで勝ちを確信したらしいステップは愉快そうな声をあげると取り巻きたちとにじり寄ってくる。
ステップのテンションとは異なり、ロージはあまり脅威に感じなかった。
魔法陣の技術は立派だが身のこなしは拙く、隙だらけだった。
『まずは炙ってやろう! 生意気な平民の拷問パーティーだ!』
集団で囲みリンチできると自負してるようでわざわざ宣言して、ファイアーボールを取り巻きたちと一斉掃射してくる。
だが数を打てば当たると言った感じでろくに動きや隙を突くようなこともしてこなかったので楽々避けると剣でステップを切りつけた。
『グアあああ!』
剣速に対応できずに防御もせずにもろに食らうとステップの魔人は袈裟に大きな傷がつくと火花を散らして倒れた。
どうやら戦闘不能のようだ。
「あっけない。 ろくにレースの練習もしてなかったみたいだな。 俺はそんな奴に負けない!」
『冗談じゃねえ!」
『ずらかっぞ!』
ステップが瞬殺されて格の違いに気づいた取り巻きたちが魔法陣を破いて、壁を解除して走り出すかと思うと足を止めた。
『壁が消えましたね』
『もう終わりかよ』
壁の向こう側の取り巻きが倒されてるのを見たことがよほどショッキングなことだったらしい。
大きな隙だったのでそのままロージは取り巻きを切りつけて戦闘不能にするとステップ一派は全滅した。
「先を急ごう! 油を売ってる間に他の選手が先に行ったかもしれない!」




