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捕捉
息を合わせて突破する罠を超えるとついに出口が見えてきた。
ロージたちは速度を落とさずにそのまま出口を抜けると師であるマウントが提示している最短ルート通りに足を進める。
がいきなり怖気のようなプレッシャーに襲われ、足を止めた。
「っ!?」
目の前を魔力の奔流が駆け巡り大きな地割れが発生した。
何事かと周りを見渡すと空中に大きな翼を持った魔人の姿が浮かんでおり、ロージは戦慄した。
見た瞬間に自分の天敵であると理解した。
「あれは……」
口をついて魔王という言葉が出そうになるとこの前見たマウントの乗っていた魔人が翼を持つ魔人とぶつかり合い始めた。
『野良の魔人であれば学園長がいれば大丈夫でしょう。私たちは早く進まないと』
しばらく状況が飲めず、戦いに見入ってしまったが冷静になったアリシアの声が我に帰り、先に進ことにする。
まっすぐ進みたがったが地割れの時に隆起した地面のせいで大回りして進まなければならない。
『チ、追い付いて来やがったな』
タイラーが不機嫌な声をあげるのでその先を見るとまっすぐこちらに向かってくるステップたちの姿が見えた。
『ついに捉えたぞ!』




