第一話 その男、危険な香りを纏う。
新年、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします(о´∀`о)
予告通り新しい物語のスタートです。
もし、宜しければこの物語も楽しんでやって頂けると嬉しいです。
高層マンションの一室。
高級そうな家具が並び、キングサイズのベットが中央に置かれた部屋。
その部屋中に響かせているのはベットがギシギシと軋む音。
そして、そのリズミカルな音に合わせた女の声。
「あっ。」
女の後ろには男が膝立ちの体制である。
女は男に突かれる度に、部屋中に響き渡る喘ぎ声を上げる。
男は女の腰を鷲掴みにしており、後ろから激しく突き上げる。
その度に女は切ない感じの喘ぎ声を上げる。
その声を聞き優越感に浸りながら興奮を高めていく男は片手で女の胸を揉み上げる。
そしてその手をまた女の腰に戻すと今までより更に激しく腰を振る。
「あっんぅ。壊れちゃう。壊れちゃうよぉ~。」
男は更に激しく腰を振るう。何かを女に叩きつけるかのように。
女は何度も絶頂を迎え、体を痙攣させる。
何度目かの女の絶頂に合わせるかのように男もまた絶頂を味わう。
「「いく!!」」
男は今までで一番激しく腰を叩きつけた。部屋には息遣いだけが響き渡る。
「「はぁはぁはぁ。」」
男はゆっくりと体を浮かせる。
男はすっと女から離れるとシャワーへと向かう。
「も、もう。ダメ。動けない・・・。」
そのままの体勢でベットに沈んだ女は満足そうな顔になっている。
男は一通り体を流すとシャワーから出てくると、体を拭きカチャカチャと音を立てながら服を着る。
「仁君もう、行くの?」
女はベットから気怠そうな声で仁に声を掛けるが仁と呼ばれた男はそのまま、服を着こんでいる。
女は答えを貰えないのを分かっているかのように次の質問をする。
「また、会ってくれるよね?」
「あぁ。また連絡する。今日も頑張れよ。」
仁は女の頭を撫でるとそう答えた。
「うん。連絡待ってる。」
女と仁はキスを交わす。仁は唇を離すとそのまま、女の部屋を後にした。
◇◇◇◆◇◇◇
仁は繁華街を通り抜け、厳つい男が二人立っているビルの前で止まる。
「お疲れ。」
「「お疲れ様です!!」」
厳つい顔の男が頭を下げて仁に挨拶をする。
その間を通り仁はビルの中へと入っていく。
【山銅組】
その看板が掲げられている一つの部屋に入る。
中には厳つい顔の男ばかりがいるが皆、仁を見つけると、立ち上がり頭を下げる。
「「「「「お疲れ様です!!」」」」」
「おぅ、お疲れ!!」
その挨拶に手を上げて挨拶を返す仁はそのまま奥の部屋に入っていくと、ドカッと奥の部屋にある大きな椅子に座る。
そして、煙草を取り出すと直ぐに部屋の片隅で立っている男が火をつける。
ふぅ~。
上手そうに煙草を吸い一息つくと厳つい男が一人部屋に入ってくる。
「兄貴。失礼します。山桜の親分がお呼びです。事務所に来て欲しいと言われていますがどうしますか?」
「急ぎか?」
「いえ。都合がいい時で良いそうです。」
「なら、適当な予定を立てとけ。」
「へい・・・。」
「どうした?歯切れが悪いな?」
「へぇ。例の件はどうしますか?山桜の親分がうるさくて。」
「あぁ、あの事か?俺達は薬はやらねぇ。そう言ってんじゃないのか?」
「へぇ。そう返しているんですが、シツコイんですよ。」
「仕方ねぇ。今度会う時に直接言ってやるよ。」
「ありがとうございます!」
「他に何かあるか?」
「いえ。特に問題はありません!」
「わかった。じゃあ他の奴もここは良いからシノギに出ろ。」
「へい!おいお前ら行くぞ!!」
「「「「はい!」」」」
受け答えをした厳つい男はゾロゾロと他の厳つい男を引き連れて出ていく。
それを見送った仁は懐から携帯を取り出し、どこかへとかける。
「はい。神崎です。」
女性の声が聞える。すましているのか少し高めの声だ。
「おぉ、凛か?」
「えっ?兄ちゃん?うそっ?!」
「久しぶりだな。皆、元気してるか?」
「うん。元気にしてるよ。お兄ちゃんも元気なの?つうか今何やってんの?」
「ちょっとな。色々あって今は東京に居るよ。」
「えっ?じゃあ顔出しなよ。父さんも母さんも心配してるんだから。」
「そうだな。落ち着いたら帰るよ。じゃあまた連絡するよ。」
「もう切るの?代わろうか?」
「いや。今日はいいや。またな。」
「わかった。またね。」
短い邂逅だったが、仁は満足そうな顔になると今使っていた携帯からシムカードを抜き取り破壊してポケットにしまう。携帯は初期化をしてしまい、同じように服の中にしまうと別の携帯を取り出す。
また、何処かにかける。
「は~い。仁君?何?」
「ミサ。今から空いてるか?」
「えっ?会ってくれるの?」
「あぁ。飯にでも行こう。今から迎えに行く。」
「うん。わかった。待ってる。」
ミサが嬉しそうな声を出したのを確認して電話を切り、仁は部屋を出る。
「おい。何かあったら直ぐに電話をよこせ。今から浜に行ってくる。車はいつものを使う。準備出来てるか?」
「へい。」
厳つい男の一人が慌てて持ってきた車の鍵を仁は受け取る。
「じゃあ行ってくる。」
「へい。」
そこに居る男達は頭を下げているのを横目に見てから仁は外に出た。
この日の月は満月で、人々を照らしている。その月を仁は少しの間眺めた。
「今日の月はいつもより綺麗だな。」
ぼそりと独り言を吐く。それほどに迄、今宵の月は仁にとって綺麗に映った。
そして仁は鍵をぶらぶらさせ、煙草の煙を上げながら夜の闇に溶け込むように消えた。
もう一つ、新たな挑戦を、始めた小説を書いてます。
よろしければ、そちら又今日から始まりますので、見てやってください。
では、また明日の同じ時間に。




