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初めて夢を見た日 1

 現在から一年程前でしょうか

その夢の始まりがどのようなものだったかまでは覚えていませんが

現実では見覚えのない、おそらく架空の街中にいた場面が最初でした。



 そこでは普通に道行く人がいて時間帯はお昼頃でしょうか、少し歩けばコンビニやスーパーがあるようなありふれた場所。その街で私は一人暮らしをしていたようで買い物に行く途中だったのか、お店が並ぶ方向へ歩いている最中でした。

 夢の私はこの道を知っていて軽快に歩いて行くんです。

アレを買わなきゃ、何食べよう、天気いいな、ありふれた事を考えてるんです。

でも、一つだけ現実と共通しない認識を持っていました



月を見ないように気を付けないと



 別に昼間に月が見えることはありますし見たところで月がある、で終わるじゃないですか

まるで見てはいけないというようなことが常識で、頭の片隅で常に当たり前の事として思い浮かべていたのです

丁度、月は視界の左上で微かに輪郭が分かるような場所に浮かんでいたと思います。



 その時、視界の端で何かを捉えたのか、音がしたのか、左上を向くハプニングによって月を見てしまったんです。



 その月は大きく、現実の満月の10倍くらいあって、しかも顔まで付いてるんです

子供の落書きみたいな、クレヨンで大きな丸に線の目と口を描いたようなコミカルな顔でした。

あ、やばい、と思った時には変な月と目が合ってしまっていました。

 その瞬間に辺りは夜になったんです。でも真っ暗ではなくて、雪が降ってる時の若干明るい夜空、そこに赤色を多めに足したような物になったんです。

 目が合ってしまってから変な月の表情が少し変わったような気もしましたが夢の私は空色が変わってからすぐに視線を地面に移したので定かではありません



 空気が張りつめて凄まじい緊迫感に襲われる中、私は周りから視線を感じたようで月を見ぬよう辺りを見回すとその場にいた人間がみんな無表情でこちらをジッと見つめていたのです。

その中に一人無表情ではなく、うわぁ、というような顔をしていた人がいました。



 丁度この辺りで月を見てはいけないという、この世界の前提条件に夢の私は疑問を抱き始めました。

明晰夢のように、今夢を見ているのだと自覚して現実の思考を持って自由に行動することはできませんでしたが、少なくともおかしな世界に迷い込んでしまったということを思っていました。



 そこで、その場で唯一無表情ではない人に近づいて話しかけてみることにしました。

次回はその時の会話内容を微かな記憶と寝起きで取ったメモからまとめようと思います。


情報提供をお待ちしております

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