第1話 出会い ④
スーパーを出て、家までの帰り道。
ビニール袋が手にぶら下がっているだけで
肩が少し痛い。
「ま、こんなもんか」と独り言を呟きつつ、
淡々と歩く。
「誰か!誰か!助けて!!」
住宅街の角で、緊迫した声が響いた。
声のする方向へ駆け寄るとそこには
数人の男に囲まれ、怯えた表情の女性がいる。
俺は瞬時に状況を判断する。人数は不利。正面からまともに戦えば圧倒される。
――なら、気づかれていないアドバンテージを活かす。
幸いにも男共は女性に夢中で俺の事なんか眼中にないらしい。
小さく前にステップし、相手の死角に回り込む。
一瞬の間合いで肩口を弾き、相手は壁に背中をぶつけてひるむ。
「な、なんだお前……!」
残る二人が叫び、怒りで前に突っ込んでくる。
右手で一人の腕を払い、左肘で顔面を打つ。
体の勢いを利用して後ろに押し、さらに蹴りを入れる。
もう一人もバランスを崩して地面に倒れた。
気づけば、全員無事に倒していた。
女性は少し震えながらも、安堵の表情を浮かべる。
「あ、ありがとうございます!!ありがとうございます!!」
声に少し余裕はない。戦闘の緊張から解放されて、まずは素直に感謝の言葉が出たのだろう。
何度も下げていた頭を上げて
少し呼吸を整えると、彼女は続ける。
「……よかったら、お礼させてください!」
「いやいや、大丈夫ですよ! こちらも無事でしたし」
俺は少し照れくさそうに笑いながら答えた。
しかし、女性は強く首を縦に振り、目を輝かせる。
「是非、是非!お礼をさせてください!」
その真剣さに、俺は仕方なく小さく頷く。
どうしても断れそうになく、彼女の後ろについていくことにした。
助けた女性
月島 結菜 つきしま ゆいな
26歳
身長162cm
栗色のロングヘア
瞳 茶色
色白
スラッとしているが華奢ではなく程よい大人の女性らしい体型。
同じ言葉を繰り返す癖がある。
基本的には落ち着いているが、頼りなさもあり
守ってあげたくなる系女子。
戦闘能力は無し。




