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人に向けて魔法が撃てない俺はニートになろうとしたら底辺クランに入団させられました  作者: いぬぬわん


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第1話 出会い③


数分歩いてスーパーに到着。

カレーになるであろう具材達をカゴに入れレジに向かう。

大体2300円くらいか。

赤月家はルーを2種類混ぜるので

一気に買うとちょっと高くなりがちだ。



「へぇ、最近のスーパーはこんなもんも売ってんのか」



大人気クラン白銀のしろがねのつばさ

遂にカード化!!

今季の新人も収録!!

白銀の翼ホワイトチョコ税込550円

と書かれた、明らかにチョコはオマケの

商品を手に取ってみる。



白銀の翼といえば誰もが知ってるクランである。

メンバーの実力は勿論の事だが

ビジュアル偏差値が高すぎで男女共にファンが多く

現在、東京でNo.1クランとも名高い。



欠点という欠点もなく強いて言うなら

入団テストが厳しすぎてメンバーが少ないくらいか。



今季の新人ってことは〝あの厄介クソ女〟もカード化

されてるって事だよな。



俺たちの同級生で今季、白銀の翼に受かった

生徒がいて大層、世間から騒がれてたもんだ。



あの女は─────っと考えていると

ドンッという衝撃が体に走りに思考を止め

目線を向ける。


「きゃっ」


「おっとっと、大丈夫かい?」


目線を向けた先にはまだ幼稚園児くらいの少女。

恐らくはしゃいで走ってぶつかってしまったのだろう。


少女に手を伸ばすと彼女は手を取り立ち上がる。

するとすぐに


「お兄ちゃん、ごめんなさい」


「おっ、謝れてえらいなぁ。でも危ないから気をつけるんだよ」


「うん!またねお兄ちゃん!」


と言ってまた走って立ち去る少女。

おいおい、大丈夫か?と俺の心配をよそに

笑顔で走り去る彼女。

人にぶつからないようにな、と彼女を心の中で

心配しつつレジへ向かう。


「合計で2860円です」


「3000円からですね、140円のお返しです」



なんかちょっと高いなと思いながらも会計を済まし

ビニール袋に商品を詰める。


「なんだこれ、いつ入ったんだ.....?」

カゴの中にはカレーの材料のに混じり

白銀の翼のホワイトチョコが入っていた。



少女とぶつかった時にカゴに入ったのだろうか。

確かに棚に戻した記憶はない。


物凄く要らないし返品したいくらいなのだが

わざわざ言いに行くのも面倒だ。



せめてあの女だけは出るなよ、と願いながら

スーパーを後にした。






白銀の翼


港区に拠点を構える、東京No.1クランと呼び声が高い。

現在の正規メンバーは新人を入れて6人。

企業のスポンサーも付いており

戦闘時のバックアップ体制などかなり手厚い。


男女共にファンが多くカード化される程。

正規メンバーのみが着れる白と銀を基調とした制服は

多くの魔法学生の憧れ。







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