反転の始まり
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生徒会との戦いにめでたく勝利した俺たちは念願の部室を手に入れることができ、お姫様の元で活動している。
といっても活動内容も今まで通り俺の部屋でくつろいでいたのとなんら変わらず、部室で活動し始めたのもつい昨日からなのだが。
俺の能力なんかも、噂というのは伝わるのが速いもので、決闘の翌日には全校へと広まっていた。聞いた話によると、生徒会もこの能力を正式に承認したらしい。
まあ、目の前で使ってみせたんだからそうなるか。
後は…ああ、そうだ。一昨日無理して倒れた『超再生能力者(笑)』先輩のことだが、どうやら無事に戻ってこれたらしい。ただ、上杉先輩の前で『アイドル』や『紫』、『スープ』は禁句だと釘を刺された。流石に同情する。
なんだか、一昨日の決闘が濃かったのと、昨日は昼なんかも部室に顔出して話さなかったせいで、ずいぶんと忍田と会うのが久しぶりに感じられる。
まあ、どうせ会って開口一番「面駅殿ぉー! 寂しかったでござるよぉ!」なんて言うに違いないのだが。
そんなことを考えていたからか、後方に忍田の姿を見つけた。
たまには朝から会ってやるか、なんて思いながら俺は立ち止まる。
忍田も俺を見つけたようで、近づいてきた。
今日はどんな話でもするのやら。なんて考えていると、
忍田は目の前まで来て、開口一番、
「おはようございます、面駅さん」
華麗に可憐に——微笑んだ。
忍田は俺に笑いかけ、俺は言葉を失い、ただ見つめることしかできない。
生徒が歩いていく中で、二人だけが世界から切り離されたかのように止まっていた。
世界が再び、反転した。
☆
『 個人情報書
第3学年 1組 10番 学生番号30110
氏名 神宮寺神楽 女性
生年月日 平成44年 9月 14日生 18才
住所 ——
設定能力 『心酔する美貌』【A+】…思春期の男女全てを思いままに操れる能力。
二つ名/称号 『生徒会長』『嬢王』
備考 ・神立秘密結社学園生徒会長。
・怒ると体裁を気にしなくなる。
・実家が古くからある名家。』
『 個人情報書
第2学年 6組 3番 学生番号20603
氏名 上杉穹 男性
生年月日 平成45年 7月 3日生 17才
住所 ——
設定能力 『超再生能力者』【A−】…あらゆる傷を、瞬時に完治させる能力。
二つ名/称号 『生徒会会計』『偉大なる毒味役』
備考 ・生徒会役員の中で最もクセのない人物。
・アイドルと紫とスープが苦手。』




