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ジェネラリーナイト  作者: 星芽龍英
第1章 始まりの竜
9/70

第8話 合図

お待たせしました!

読者の皆様は今日からゴールデンウィークに入っている方もいるでしょう。

そこで(何がそこでなんだろう)

ゴールデンウィークを記念して5月3日~5月7日の5日間は毎日1話投稿をしたいと思います!

え?なんで4月30日と5月の1日、2日はないの?って

お察しくださいww


さぁ前書きはここまでにして本小説の第8話をお楽しみください。





 サイド [アルメリア・フォレスト]




 バリスホート卿がエドバ君に詰め寄るのを見て私は嫌な予感がした。



「なにかね?君は私の娘に不満でもあるのかね?言っておくがね娘はあの2大帝国の皇女達にーー」

「あ!それはダーー」



 それは悪くも的中し、私は反射的に隣にいるレンスレッテさんに風属性魔法の無音結界(サイレントスフィア)をギリギリで展開させた。その直後私は聞いてしまった。いえ、聞こえてしまったと言う方が正しい、小さな小さな声を。



 「黙れ。バリスホート」



 その声を聞いた瞬間、背中に冷たい汗が流れるのを感じ、体がこわばって動かせなくなったが、このままいけばマズイと頭が彼を止めろと言っている。もちろんエドバ君を止めるつもり、なにより経験上この後何が起こるか知っている。内心レンスレッテさんにサイレントスフィアが間に合って良かったと思いつつ、なんとかパンパンと大きく手を鳴らし注意を引きつけた。


 手を鳴らしたのに気付いたのかエドバ君は視線を私に向けた。その時エドバ君の瞳が見えた、その瞳は冷徹で人1人殺せるような目。だがそれは一瞬の間に消えた。それに私は内心安堵する。



 「バリスホート卿、ここの使用時間そんなに長く無いですからその辺にしてください」

 「そ、そうでしたか、すみません」



 バリスホート卿に釘を打った。また親バカが再発しないようにと、当然の処置だ。さっきみたいなことはなるべく避けたいのでしょう、バリスホート卿も食い下がらず引いてくれた。そのことを確認してから次に意識を切り替えた。まずサイレントスフィアを解除し不思議そうに自身の父を見ているレンスレッテさんに言った。



 「レンスレッテさんはあそこで待ってて、勝負開始は私がやるから」

 「承知しましたわ!」



 返事よく頷いたレンスレッテさんをピン変わりに見立てたウインドランスに向かわせて、私はエドバ君とバリスホート卿の所まで行って、溜め息混じりに言った。



 「なにをやらかしているのよ2人とも」

 「いや〜……本当にすみません。あのままだったら私……」



 そう言うバリスホート卿は小刻みに震えていた。自業自得とはいえと同情しながらエドバ君に目を向ける。



 「先程はお見苦しい姿をお見せしてしまってすみません」



 エドバ君が私とバリスホート卿に頭を下げて謝罪をして来た。それにバリスホート卿も謝罪した。



 「私の方こそすまない。娘のことになるとつい感情が先走ってしまった」



 置いてけぼりを喰らっている気分になったがよしとしましょう。



 「まぁいいわ」



 そこで言葉を切った私にエドバ君が諦めた顔をした。次の言葉に予想が付いたのでしょうね。



 「エドバ君、賭け事の条件。あれでいいわね?」



 我ながら気持ち悪いぐらいの笑みをしているのがわかる。事実エドバ君の瞳が映しているのだから。



 「わかりました、その条件でいいです」

 「ふふっ!言質は取ったからね!」



 冷ややかな視線を感じるが知った事じゃない、言質は取ったのだ!なら早く試合を始めようと思ったがエドバ君の技量を侮ってはいけないのを忘れてはならない。ならーー



 「エドバ君」

 「あー……いいですよ、なにを言っても今の私に拒否権なんてあってないような物ですからね」



 それを聞いた私は足取り軽くエドバ君とレンスレッテさんのちょうど真ん中に立って改めてルールの説明をした。



 「今からルールの説明をします」



 待っていましたと言わんばかりにレンスレッテさんとバリスホート卿は拍手をする。それに私は物足りなさを感じるが説明を続ける。



 「今回は結界破壊(バリアブレイク)で勝負してもらいます。ルールは先に相手の結界を破壊した方が勝利とします。またこの種目はエドバ君に有利なため」



 そこで切ってエドバ君を中心に半径50センチの光の輪が足元に展開した。それを確認してから説明の続きを話す。



 「ハンデとしてエドバ君はその円に触れた時点で負けとします」

 「お、鬼使用だ……でもこれなら……」

 「質問がありますわ」



 絶望的なまでのハンデで顔が引きつっているエドバ君を満足しながら見ているとレンスレッテさんが手を上げて質問して来た。



 「そのようなハンデが必要ありますの?お見受けした限りあまり魔力がないのですけれど……」



 その質問に少しイラッとしたが、いつものことなのでそのイラつきを流し、できるだけ優しく答えた。



 「こうでもしない限り彼には勝てませんよ、レンスレッテさん」

 「そう言う事ならわかりましたわ!」



 う、う〜ん。レンスレッテさんこの先大丈夫かしら……と心配しつつ最後の確認をする。



 「最後に。負けた者が勝利した者に1年間従者として使えること、そしてエドバ君が負けた場合は私に謝罪。それでお互いいいですね?」

 「はい!」

 「先程謝罪した気が………」



 なにやらエドバ君が言っているが華麗にスルーし、私は片手を上げてーー



 「それでは試合ーー始めぇ!!!」



 試合開始の合図と共に振り下ろした。





いかがでしたでしょうか。


質問や感想、コメント、改竄点などを頂けると嬉しいです!

下の⭐︎を押して評価、応援、ブックマークに追加をして頂けると幸いです。


前書きにも書きましたがゴールデンウィークを記念して5月3日~5月7日の5日間は毎日1話投稿をしたいと思います!

暇つぶし程度に見てください。



次回は5月3日の17時を予定としております。

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