第24話 その5
『オートフィット開始』
『神経接続完了、シンクロ率74%』
『脳波確認、思考共有A-』
『感情共感B+』
『オートフィット完了』
『武装装着完了』
『電力上限充電を確認』
『システム·オールグリーン』
『行けます』
「いや、行けるって言われても」
「台から足はなれないんだけど」
『カタパルトロック解除』
「え、おい」
『GX3、射出!』
「おいッ!?」
トラックの扉が再び開き
カタパルトの最後のロックが外されると共に
彼らは外へ入りだされる。
「うぉぉおぁぁあぁっ!?」
空に投げ出されあわや壁へと激突……
『姿勢制御します、合わせて』
「まじか!?」
体が勝手に動き始め空中でホバーも使わず姿勢を制御するだけで垂直な壁に三点着地を決める。
「おお……」
『私が言うのも何だけどよく体合わせられたね』
「そう思うならもうちょい加減してくれ」
『とっさの行動以外は私があなたに合わせる、やりたいことをわざわざ口に出す必要もありません』
『これより3分間はシステムの最終調整、あなたに合わせるためのチューニングを行います、好きに戦ってください、あなたに合わせてみせるので』
「おーらい!」
壁を強く蹴り体を捻り、敵にヒーローのような見事な飛び蹴りを放つ。
『締付+5へ修正、推奨動作開示速度修正』
胸に足跡が残るほどの蹴りを受け怪物は爆発
さらにもう一体、回し蹴りで首を飛ばす
「………よし!爆発でもびくともしない」
『……装甲増強を申請』
「はははは!いける、いけるぞ!」
拳が手刀が超高周波振動ブレードが、敵を倒していく。
『…………いや、まぁ、いいんですけど』
「隊長!」
「こいつらは今は俺等に任せろ、お前らは一般人の救助に周ってくれ!」
「了解!」
そう命令するととたんに街に溢れていた要救助者達はみるみる居なくなっていく。
「いいねぇ、やっぱり人命第一だな」
「そしてこの間俺は………こいつらの相手を!」
天蠍の尾という名を与えられた常人ならば両手に持つべき突撃銃を両手に持ち
G3Xは怪物共をどんどん討伐していく。
「………このまま本物の怪物共にもこの装備が有効であってほしいが」
『そんなに本郷早太達に戦ってほしくないのですか』
「そりゃそうだろ、あいつ等は戦うため生まれたわけじゃない、こういうのはなぁ!」
「俺達の仕事なんだよぉッ!!」
「俺はこの島最後の人造強化人間、その1体、小木正児!」
「戦場こそが俺の居場所!」
「俺が………戦うため生まれた俺が!」
「戦わなくていい、全ての人の為に戦う!」
「そうじゃなきゃならないんだよぉッ!」
駆け寄ってくる敵の口にアンカーを掛け
ワイヤーを絡めつかせ
怪物を他の敵共に放り投げ
それを撃ち抜いて
もろとも爆破させていく
「歯がゆいさ……歯がゆかったんだ、俺は!」
「手も足も出ず、されるがまま……」
「少しでいい、少しでいいんだ」
「あいつ等をサポートできる力が」
「あいつ等が戦わ約て済むようになる力がァ!」
「ずっと欲しかったんだぁぁぁあぁっ!!」
『人体スキャン完了、周囲地下上空800m以内の避難完了率100%を確認!』
「誤りである確率は!」
『0.0001%!』
「誤りだったら一緒に腹切れよ!」
『おーらい!』
窓の縁、タイルの隙間、配電だなんだの管、そんなあらゆる物を足場にして彼はビルの壁を駆け上がり
背中に担いでいた3発、グレネードランチャーで敵を強襲、
もう誰も居なくなった建物を崩し
敵を質量で押しつぶす。
『…………無茶苦茶だ』
瓦礫の下、押しつぶされた信者たちがその景色に絶望しながら爆発し、地面が崩壊
崩れていく地面の穴に怪物共が飲み込まれていく。
『下で爆発されると基盤が折れかねません!』
「先を行く!」
『了解、噴射全開、最適体勢をナビゲーション!』
『強く壁を蹴って!』
加速したG3Xは落ちていく怪物共を追い越して地下道路にクレーターを刻みながら降り立ち、
ガトリングガンを構える
「消えてくれよ、消えてくれよ怪物!」
「偽物も、本物も!」
「この島は撤退を始めてたんだ!」
「平和になりつつ、あったんだよぉっ!!」
うぉぉぉおぉぉおぉッ!!
ガトリングガンが敵を打ち砕く
堕ちてくる天使とか嘯く奴らを
鉛玉がたやすくぐちゃぐちゃの肉塊へ削り取っていく。
やがて奴らは起爆され
連鎖する爆発が風を吹かし
重なり合った瓦礫が散り
ビル街の窓ガラスが砕け散り
コンクリに鉄筋が
雨あられのように降り落ちていく
「30年前、もうすぐ来るはずだったんだ、怪物なんてのが現れなければ」
「武器も何も作らなくていい」
「俺が生まれた意味の無い世界……か」
電気も止まらない暗い深穴からもうすぐ昼だと伝えるように空の頂点にある太陽を見つめ
G3Xはため息をついた。
《登場人物紹介》
社会防衛用機械装甲試作段階型
通称:G3X
身長:185cm
体重:170kg
パンチ:2.5t
キック:7.5t
跳躍力:20m
100m:8秒
《概要》
SOCDOがこの半年をかけて改造した怪物を人の力のみで倒すための完全違法のアウトローパワードスーツ。
元は中身もロボットで運用する予定だったのを完成を早める&燃費&現場の意見もあって急遽人間を入れる形となったため未だ安全性等に問題が残ってはいるがスーツ自体の性能は従来のパワードスーツの8倍の出力を誇り
搭載するAIによってはすでに怪物との戦闘が可能だろうと目されている。
搭載されたAIは予測演算及びそれに対する対処や体勢をナビゲーションする役目を持ち
理論の外にいる存在である怪物を相手するため理論や前例を下に解析を行わない、自身のみでもイメージする事ができる能力と使用者のイメージを共感し対応して見せることが必要とされ、現在それが高レベルで可能なのは
アンティキティラとアトモスフィア、そして彼の反乱に参加したAIの内の2体の計11体。
だがアンティキティラは島のブラックボックスであるため利用は負荷
現状G3Xは3機までしか作ることができない。
ええ、わかります通りG3XはまんまアギトのG3-Xですね、正直に言いますと私はジオウ出でてきたところとか映画G4、あと漫画クウガでしかG3シリーズを見たことはありませんが設定は結構好きです。
どこで切ればいいのかわからないまま話を繋げてたらだいぶ間が空いてしまいました、
次の話は早ければ明日には投稿する予定です
複製品の話は短くまとめる予定だったのにだいぶ長くなっちゃったぁ……




