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電光怪人チェイン〜ヒーローになりたい僕と26のチートな力〜  作者: 蒲竹等泰
第21話 吼えろ!ドラゴン
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第21話 その5

「ほら」

「ほら!」

「どうした!」

「どうにかしないと苦しいだけだぞ!」


眼の前の男の拳が俺に一撃を入れ続ける。


痛い


痛い


痛い


痛い!


俺の怒りに呼応するように手に大きな炎が宿り

それを押し付けた瞬間青い炎が敵の腹を貫通する。


そして敵の拳は止まり

痛みは止む


………はは!

やっぱり暴力だ

そうだ、そうさ、そうだよなぁ!?

暴力には暴力

暴力で暴力は止められる!


「俺は………最強になる」

「そうすりゃ、あいつ、みたいな………」

「あいつみたいな奴が居なくて済むんだよぉっ!!」


胸を、

鎧の奥に覗く水晶っぽいのを砕いた、貫いた!

これであいつは能力を使えない!

胸の真ん中貫かれたんだ、

ぜってぇ痛い!

はははっ!死んだ!勝った!


「俺の勝ちだ、やっぱり俺が強えんだよぉなぁ!!」


よろめき出す敵に宣言する

自分が上だと

情けなく俺の両肩を掴む敵の手を


払―――――「根性ぉぉおぉぉおっ!!」


…………ぁ?


頭に鈍い痛みが響く


意識が一瞬ぐらつく………って

いや、そうじゃねぇ!?


「な、なんでだ!?お前、胸のど真ん中ぶち込まれただろ!?」

「何で生きてられる!?」

「再生するったってお前人間だろ!?」

「人として死んどけよ!?」


「言ったろ、根性だよ………ていうかもう胸に穴開くとか経験済みだし」

「………ま、まぁ、馬鹿痛いけど」


みるみる体が修復していく


「………っ、ならもう一度」


『………無駄だ、あれは君が実力で当てたのではない、奴はわざと受けたのだ』

『今出せる最大火力がいかに怪物には無意味か』


「そんなはずはない!」


『敵には高速移動能力がある』

『しかもそれをある程度制御している』

『我々の動きなどやろうと思えばスローモーションだ』

『つまり彼を倒すには敵に気が付かれない速度or完全不意打ちだ』

『つまり彼のイメージを超えるイメージが必要ということだ』

『………正直技にもなってない攻撃とその頭の硬さでは彼に勝てるとは思えん』


「うるさい」


『いい加減き認めたまえ、彼の方が今はまだ強い』

『その強さの秘訣を、彼のもとで学ぶべきだ』


「うっ……」


『君は強くなれる』

『もしも誰よりも強くなりたいというのなら、誰よりも強くなる方法を知っておかなくては!』


「………何が方法だ」

「あいつが運良く強い能力を引き当てただけだろ!?」


『そうかの?わしにはそこまでいい能力には見えんがの』

『龍と電気、どちらの能力がほしいと聞かれたらわしは迷いなく龍の力を選ぶ』

『お前が宿しているのはそれほどまでに強力な可能性だ』


「………どうだか」


「ねぇ、君には……なんというかな、自分の戦闘スタイル?みたいなのは無いのかな」


「あ?」


俺が構えたまま動かなかったからか

敵は構えも取らずに尋ねてくる。

戦闘スタイル?


「ほら僕だったら……今は持ってないけど刀と蹴り、場合によってはビームによる近接戦」

「マキナだったら重火器による中遠距離だ」

「ゲームはやったことがあるかな?人にもね戦う上で自分の領分というものがあるんだよ、たぶんね」

「………そうだ、初登場のとき流してた曲」

「たしか、吼えろ!(  Kung-fu)ドラゴン(Fighter  )?」

「カンフー使わないのか、カンフー」


「………あれは第一印象が大事だと先生が言うから、俺のイメージする強くてクールな頂点(キング)の登場曲を流したと言うだけだ」

「登場曲ってのはああじゃないといけないんだろ?」

「まさかあとひとつでも流せってんじゃないだろ?」


「………お前何歳だよ」

「パラダイスキングはまぁDVDがあるからわからなくもないけどまーくんとかどうやって知ったんだ10年くらい前だぞ……?」


「なんとなくだ、俺に聞くな!」


拳を繰り出す……が、カウンターをまた顔にくらう。



「はは、強化がリセットされてやがる」


能力を制御しているコアを壊したからだろう

強化する能力も一度解除されたみたいだ。

全然痛くない


「畳み掛ける!」


形勢逆転!


………いや、さすがに俺だってバカじゃない

ただの拳は効果が薄いかもしれない

このチャンス


「逃さない!」


あの貫通する炎を腕に、拳に纏わせる。

狙いは敵の首元

頭と胴を焼きながら切り離す

それならさすがに死んでくれるはず


「うぉぉぉおぉぉおっ!!」


「『『!』』」


その拳が当たる瞬間

不意に男が止まり別の方向を向く


拳がずれた

しかし首半分が焼け溶けた。


大人なら喉仏さえも溶けるほど


だけど



「ごめんストップ、まずいことになった」


敵は痛がる素振りすら見せず

なんのつもりかそう言った。


「あっち?」


金色の指が遠くを指差す


『おそらくは』


「………気のせいじゃない、近づいてくる」


『はい、間違いなく』

『……というか何でわかったんです?』


「混ざったんじゃない!?」

「そういうの後にして!」

「学校では流石にまずい……!」

「ごめん真司君、ちょっとヤバいことになるかもだけど頑張って耐えてね、できるだけゆっくりかつ臨界的に最速で行くから!」


「は?おい、何!?」


『小僧、操縦権変わるぞ、少し寝てろ!』


「は、おい、小僧って!?」


『電気の!崩れない程度に全力で行け!』


「ありがたい……!」

《Overuse》


その瞬間、俺の意識は飛んだ




過剰使用(Overuse)詳細

グレードアッパーに搭載された心の杯は内部で2つに分かれており、通常状態(チェインII変身時)は+50%分がデバイス及び使用者の魂の器に接続されているが

いざというときトリガーを押すことで+20%分の心の杯を一時的に追加で接続することができる。

これこそが過剰使用状態であり

この状態だと100%の能力を使用することが可能。

この状態になると生物と電気の中間の状態となり

大量の電気を生み出しながら

電線や電波などをたどりながら

最大約光速で走行することが可能になる。

しかも彼の生み出す熱は生み出す電気に、そして生み出す電気は走る速度に比例する。

なお本当に光速になると思考が追いつかず脳があらゆる情報を伝達発信がうまくいかなくなるため、

ある程度まともに戦闘を行うには光速の半分くらいまで速度を落とさなくてはならない。

また10秒連続で繋ぎっぱなしにした場合怪物化し意識が奪われ、怪物としての本能に従う暴走状態となる。

そのため一応安全装置が付いており

10秒間連続使用すると強制的にグレードアッパーは機能を停止する。

また、グレードアッパーが機械である以上一定の熱をチェインが発生させた場合でも機器の破損を防ぐため安全装置が起動する。

そして何より器を増やす減らすを繰り返すことは魂に対する負荷が大きいためそう何度も使用できない。

なお、安全装置によってチェインIIがチェインに戻っても生成した電気と熱は残るため解除後もスペック自体はある程度維持される。

また、この状態なら

壊れる覚悟があるならもう一度だけほんの一瞬なら過剰使用状態が使用できる可能性がある。




まぁ、つまり安全装置ってのは私の都合で強制的にチェインIIを解除するための方便です、

難しく考えないでください。

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