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01 裏切られた騎士



 私は国の中でトップの騎士だった。

 女性だけど、男性に負けないように今まで頑張ってきた。


 雨の日も雪の日も、休みの日だって、一日も欠かさずに訓練に励んできた。

 任務にはいつも真面目にとりかかった。


 全ては、思いを寄せるその国の王子のために。


 私は王子に思いをよせていたけれど、私は平民出の騎士だったから、身分が障害になる。


 幸いにも王子は私を頼ってくれている。

 だから、思いを告げるために、精一杯結果を出そうとして今まで頑張ってきた。


 でも、それはただ便利に使われているだけだった。


 その日わたしは、任務で死地に向かって、命からがら帰ってきた。

 城の中を歩いていたら、王子の声が聞こえて来たので、つい聞いてしまったのだ。


 壁一枚隔てた室内で、王子と、どこかの国の王女が、仲睦まじく語り合っていた。

 そして彼らは、間抜けにも任務に奔走している私を、影であざ笑っていたのだった。



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