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始まりの春1
変なやつ。
それが君の第一印象だった。
高校生活最後の年。
新しいクラスに胸を躍らせて教室に入ると、一際どんよりとした雰囲気を醸し出して俯いている男子がいた。
変なやつだなと思った。
こんなにもワクワクするような日はないのに、と。窓の外は、桜の花びらが舞い落ち、桜色に染まっていた。
私は座席表を確認し、その男子の隣に座った。
話しかけない方が身のためだと思ったが、どうしてそんなにどんよりしているのか知りたい欲がでて、勇気を出して呼びかけた。
「初めまして。」
俯いていた彼はのっそりと顔を上げて驚いたような顔になった。
「初めましてじゃなくない?」
え?
「ほら。1年の時に同じだった。」
思い出した。1年の時によく他の女子からキャーキャー言われていたモテ男。天野 流星。
「覚えてない?」
はっとして返事をする。
「ごめん。顔が見えなかったから...」




