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3章.7 激怒

朝に予約したつもりが公開していた

新手のスタンド攻撃かッ!?

ーーープツンと俺の中で、何かが切れた。



「黙れ。おいお前、確か精霊信仰だったか?ならお前は精霊に殺されて地獄に落ちろ。…ドライアド、俺が他を片付けてる間にこいつにお前の怒りをぶつけろ。、」



俺は弓ではなく剣を抜いた。

そのままゆっくりと歩き、敵陣に近付いて行く。



「何を言って……ぐわッ!?やめ、あああああ!!??」



アリューズに木の根がそれぞれの四肢に絡まり締め付けていく。

そしてじわじわと締め上げていき、軋む音が聞こえて来る。



「やめッ!?た、助けてッ…!?ぐあああああッ!!」



後ろの騎士達は目の前の光景に身動きが取れなかった。

自分達の信仰対象である精霊が、敬愛する王族を殺そうとしているのだから当たり前だ。



「がああああッ!!もう、ゆるッぐがあッ!?」



バキバキと音を立てて四肢の骨を粉砕した。

俺は気絶した王子の顔を殴り気絶から起こす。



「おい、死ぬ時に意識を失うな。起きたまま、絶望の中で死ね。……お前ら騎士もよく見ておけ。ここにいる全員を殺したら、次はこちらからお前らの国に行ってやる。……家族が生き残ればいいな?俺にやった事はそういう事だ。後悔の中で死ね。」



そして一本の木の根がアリューズの首に巻き付き、あまりに勢いよく締め上げられて首が飛んだ。



それを合図に騎士達は発狂して逃げ惑い始める。



「ひ、ひぃ……!た、助けて下さ……」


「俺は国に無理矢理命令さ………」

 

「いや、嫌よ……!お母……」



逃げる騎士の命乞いを聞かず斬り捨てる。

魔力探知のおかげで逃しはしない。



そして、ほぼ無抵抗の騎士達を切り続け、気付くと最後の1人だった。



騎士の女は腰を抜かして失禁しながら命乞いを続けている。



「な、何でもしますから……!家族だけは…家族だけは、助けて下さい……!お願いしますッ…!」



俺は近付いて騎士の首に剣を当てながら話す。



「国に戻って伝えろ。俺がこれから自ら行って、お前らが二度と関わらないと頭を下げない限り、俺は滅ぼすまで攻撃を止めないと。行け。」



そう残して俺は王子の頭をそいつに投げて里に戻っていった。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






里の入り口に近付いた時、ドライアドから止められた。



「貴方、着替えてから帰ったら?返り血で凄い事になってるわ。そんなんじゃあの子達に泣かれちゃうわよ?」



そう言われて身体を見ると、確かに服が返り血で凄い事になっていた。



俺はドライアドに感謝して、血塗れの外套を脱いで指輪に仕舞い、新しい外套に着替えた。



「ありがとうドライアド。流石にまだ冷静じゃないみたいだから助かったよ。」



すると、悲しい顔をしたドライアドがひとつ質問してきた。



「ウルド、精霊使いのスキルを手に入れて嫌になった?後悔してない?こんな事になって、私は辛いわ…。貴方の優しい笑顔を、夢を、スキルのせいでこんなに……!」



俺は酷い顔をしていたんだろう。

ドライアドの頭を撫で、俺は答えた。



「俺は嫌になんかなってないよ。このスキルのおかげで君とこうして話せてるからね。それに、遅かれ早かれオリビアの事でティーザニアとは揉めていたさ。だから君のせいじゃない。」



俺の中の怒りがゆっくりと薄れていく。

ドライアドのおかげで気持ちが落ち着く事が出来たよ。ありがとう。



「ふふっ!貴方、精霊まで口説くのね?その力を持ったのが貴方で、本当に良かったわ!ひとまず今日はゆっくり休んでね?動くのはそれからよ?」



口説いた覚えはないんだが…。

でも、俺も君が最初の契約精霊で良かったよ。



俺はそうドライアドに思いつつ、今度こそ里へ戻っていった。

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