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1章.5 俺はウルド(3しゃい)

ウルド君3しゃい

もうあげちゃお

俺はウルド。


エルフの里に産まれたエルフの男の子だ。


もちろん両親はエルフだし、当たり前だが。


「私の可愛いウルド、ご飯の時間よ!」


母さんの名前はリーリエ。


綺麗な金髪でモデルさんみたいだ。


エルフって美男美女しか産まれないってアニメや漫画の定説だけど本当なんだなって実感する。


「かあしゃん、ごはんたべる。おなかぺこぺこ」


3歳になり、一通り喋れるようなった。

歩ける様になったから行動範囲も広がったし、近所さん?のエルフ達も、子供が少ないのか物凄く可愛がってくれる。


「今日は狩りの日だから、パパが獲物を狩れるようにお祈りしましょうね?」


母さんが女神の様な微笑みで語りかける。

こんなんマザコンになるぞ?


「たいじゅさま、とおしゃんをおまもりください。」


お祈りを済ませてご飯を食べる。

今日のご飯は日本で見た事ない山菜とビッグボアの炒め物と硬めのパンだ。

肉は好きだったので、エルフは草以外も食べれるようで安心した。


「かあしゃん、ぼくもはやくかりいきたい。」


お腹いっぱいになって若干眠くなりつつ言う。

弓とか早く使ってみたい。


「うふふっ。ウルドにはまだ早いわ。もう少し大きくなったらパパに教えて貰いましょうねー?」


母さんが俺の頭を撫でながら優しく答える。

試しに言ってみたけど流石にまだ無理かー。


この世界はレベルという概念とスキルという神様からの恩恵がある世界だ。


産まれてから3歳、流石にレベル1か最悪0だな。

そんな子供を狩りに連れて行く訳ない。


「じゃあかあしゃん、まほうおしえて。」


「魔法もまだ早いわ。魔力が足りない身体で魔法を使っちゃうと倒れちゃうの。ウルドはまず、魔法を使っても大丈夫な身体を作らなきゃ、ね?」


母さんがまた優しく答える。


むむむ、MP足りないのに魔法使うと危ないらしいのでこれもお預けか。


「ウルドも出来る訓練だと、瞑想っていって、目をつぶって魔力の流れを感じて循環させるって修行があるけど、ってウルドにはまだ難しい話ね。ごめんなさいねー?」


母さんがまた頭を撫でてくれる。


なるほど、瞑想か。

どうせ暇だし、やってるうちに魔力ってのがわかるようになれば儲け物だ。






2時間ほど早速瞑想を試していると、外が騒がしい。

どうやら父さん達が狩りから帰ってきたからしい。


「かあしゃん!とおしゃんかえってきた!」


「うふふっ。じゃあ一緒にお迎えに行きましょうか!」


母さんが嬉しそうに俺を抱き上げる。


因みにエルフが貧乳というのは本当らしい。

母さんは、人間で見ると普通ぐらいだが、エルフの中だと巨乳だとか。


父さんの友達のルシウスさんが酔った時に言っていたが、里の女性を見るに事実みたいだ。


「リーリエ!ウルド!今日は大物が獲れたぞ!今日は宴だ!」


父さんがこちらに気付き嬉しそうに手を振ってくれる。


父さんは弓の名手で狩りのリーダーをしている。


早く教わりたい!というか、こんな大きなビッグボアを弓で倒せるんだな…異世界すげぇ…


「とおしゃん!おかえりなさい!けがない?」


尊敬する父さんに笑顔で抱き付きながら言うと、目に涙を溜めて父さんが笑顔で抱き上げてくれた。


「ウルド!心配してくれるのか!?……父さんは嬉しいぞ!!どうだ皆!ウチのウルドは賢い良い子だろう!?」


「隊長、本当に変わりましたね…いや、まぁ確かにウルド君は可愛いし賢い良い子ですけども。」


隊員のエルフさんが苦笑しながら答える。

父さん、俺恥ずかしいよ…


「あなたお帰りなさい!あら、本当に大物ね!今日は張り切って一杯お料理作るわねっ!」


母さんが父さんを笑顔で迎える。


「よし!ならば今日は宴だ!さあ皆!とっとと解体を済ませるぞ!」


「うおおおおお!!!宴だああああああ!!!」


まだ若い隊員のエルフ達が嬉しそうに叫ぶ。







昨日もなんとか記念で宴じゃなかった?


宴やり過ぎじゃない?大丈夫?この里…

幼少期はサクッと進みます!

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