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別世界  作者: むごな
リンドス国編
22/22

選ばれた理由を知りたい

町で一晩過ごして今日からが情報収集だ、初日はラスクが一緒に行動してくれるみたいだ。となると初日はラスクの前でしても怪しまれないような行動をしないといけないのが面倒だな。ただ正直最初からライと二人で歩くことになることよりは最初にだけラスクがついてくれていた方が楽だな。


朝食も食べ終わったので、今から情報収集をすることになるが具体的にどんな情報を集めればいいのかあまりわからないな。

「今からどんな情報を集めに行くんですか?」

「そりゃ、この町にいる戦力の確認だよ。どんな魔法を使う奴がいてどの程度の実力なのかとか、このままだと俺たちは魔法の研究所に行き情報を盗みに行くわけだが、その際の警備兵の人数とかそういう情報だな。あとは情報を盗む以外で手に入れる方法を見つけるためだな。」


こいつするならするで徹底するタイプなのか?違うな犯罪者になりたくないだけだろうな、にしても本当に今回の作戦を行うのか人を間接的とはいえ殺してる俺が言えた口ではないが情報を盗むのは普通に犯罪だからな正直まだ抵抗感がある。だから俺も別の方法がないか調べておくか。


「あとは貴様がこの町の住人の顔を覚えて変装できるようにしておいたりするためだな。」

ライが急に話に入ってきたあんまりラスクと話そうとしないから珍しいな。確かに警備兵の顔とか覚えておいたら潜入するのが楽になるな。だけど俺とライとラスクは別意見だった。

「それは今回は意味ないから、する必要はないだろ。」


今回は意味がないからしないでいい?要は今回だけの特別な事情があるっていうことか、なんだ?あっ、今回いるって確定してる魔法使いとして、空間魔法を使う人がいるからっていうことか。確かに空間魔法を使う相手だと俺の魔法使ってもどうせだませないっていうことか。今回も俺が不利な相手をしないといけないのかよ、というよりこの世界において強い存在は俺の魔法くらい対策できているだけか。


とはいえ意味無いは言いすぎだろ、変装することができたら一瞬でも相手の判断を遅らせることができる。それに相手が使える空間魔法がどんな魔法かもわかっていない。だから俺は準備しておくか。今回みたいに意見が食い違った場合は自分で判断する必要がありそうだな。


「ラスクさん最初はどこに行くんですか?」

「昼に行く場所だとこの町の騎士団くらいだな。夜だともっといろいろあるんだけど。」

戦力の把握をするために行くべき場所だな、ちょっと待て騎士団?俺行きたくないんだけど、いやラスクがついている今のうちに行くべきなのか。


そしてそのままラスクは騎士団へと向かっていく。騎士団まで行く道中俺は不思議なことに気が付いた。

「ラスクさん、この町は前の町よりも発展しているのに、ホームレスみたいな人が一切いないんですけど、それはなんでですか?」

ラスクは当然のように答える。

「何言ってんだ?そういう場所にいる奴は実験に使われるにきまってるだろ。」


この世界にやってきてここまで世界の違いを感じたことはなかった。ラスクが言っていることはつまり人体実験が普通に行われているということか?こんな世界前の世界よりも嫌いだ。そんな最低最悪のものが通常運転で行われていることに吐き気がする。異常なのは俺で正常なのはラスクやこの世界の住人だと理解はできるが納得できない。だめだあたまが回っているようで回らない。


「お前の世界では違うのか?そういう世界もあるんだな。」

ラスクに俺の動揺はすぐにばれた、でも今はそんなことどうでもよかった。

「ごめんなさい、一人で考えたいです。一度宿に戻ってもいいですか?」

「いいぞ、情報収集は俺とライでやっておく。」


俺は宿に戻り思考をする。ラスクの様子から見てこの世界では人体実験は普通のことなんだろう、なら異世界の存在である俺はどんな実験をされるんだろうか。最悪だ。なんで俺なんだよ、俺よりも優秀な人間はたくさんいるのに。

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