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別世界  作者: むごな
リンドス国編
1/10

異世界転移した先は

俺は24歳の男性で名前は大隈 征吾だ。今は大学を卒業して中規模の企業で働いている。今は仕事からの帰り道で雨が降っていた。これまでの人生は惰性で生きており、自分で将来について決めたことなんて片手で数えられるほどしかない。友人といえるような人もできたことがなかった。ただ死ななければ生きることができるのならばそれでいい。


だからこの世界に未練はない、もし異世界に行くことになったら魔法を使いながら冒険を楽しみ、この世界に戻りたいなんて考えることなく、そのまま異世界で暮らしていくことになるだろうそう思いながら。俺は家に帰った。もう夜遅くだし疲れたから寝ようと思い就寝した。


翌日俺は目を覚ますとそこは路地裏だった、どう考えても自分の部屋ではない、知らない場所だ。俺は家で寝ていたはずなのになぜこんな知らない場所に来ているのかと、混乱していた俺の目の前に突然文字が浮かんできた。


あなたは異世界に転移しました。

使える魔法は幻術を見せる魔法です。

この世界のすべての言語を自動的に翻訳します。

今から30分の間あなたの姿は、すべての生物から見えなくなります。


その文字を見ても、混乱は消えない。疑問が常に頭の中から出続ける。

どうして自分が異世界転移することになったんだろうか。自分は選ばれたのだろうか、それともたまたまなのだろうか、選ばれたならなぜ俺が選ばれたのか。誰が俺を転移させたのか、神かそれとも人間か。


それに、何も情報がない、この世界のことを何一つ知らないそんな状況で俺は生きることができるのだろうか。不安が自分の中を駆け巡って当分の間消えないかと思った。だが人間は便利なもので、3芬で落ち着くことはできた。


そうだこの世界は魔法を使うことができるし、あの世界よりも、こっちの世界のほうが楽しそうだと思った。しかし疑問があった。なぜ30分間私の姿は見えなくなるのか、そして使用可能な魔法は幻術を見せ

る魔法。


自分の姿をこの世界の生物に見せてはならないかのようだったからだ。そしてその疑問はすぐにはれることになる。路地裏に人影が見える、その人影の方向を見るとそこにいたのは、紫色の肌をした体のところどころに穴が開いた二足歩行をする生物だった。


あれは、なんだ。


いや、まさか、そんなはずはない、さっきのはきっと見間違いだ、だってあれはどうみても人間じゃない。もしかしたらこの世界では、人間ではなく別のこの世界固有の種が、俺の生きた世界の人間のような種が発展して文化を築いているのかもしれない。

いや、結論を出すのはまだ早い確認をすればすぐにわかることだ、今の俺は誰にも見られることがない状態だ、だから動け。


路地裏から顔を出すだけ、しかし足が動かない。もし動いたらこの世界にいるのは人間じゃないと認めることになるそう感じていたから。だって、自分の使える魔法、最初の透明化の時間、見た生物、ここまで証拠が出ているのだから。

だけど生きるためには、生き残るためには、ここで、今確認をしなければいけない。


俺は勇気を出して一歩を踏み出し、また一歩、一歩と進んでいく。進んでいく道を太陽が照らしていた。

俺が路地裏から顔を出してみた景色はまるで別世界だった。


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