↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終わらない青春の中で  作者: 白月 海
PR
8/61

8話 平和な1日

「ご、ごめんね!いきなり大きな声出して....」


シーンと静まり返った教室に、恥ずかしそうに顔を赤めている結城が言った。


キーンコーンカーンコーン...


丁度その時、休み時間が終わり次の授業の時間になった。


「おーい、お前ら席につけー」


5時限目、6時限目と授業が終わっていき、ホームルームも終了した。

...結城はそそくさと帰っていった。


結局あのおかげで、月野からの攻撃を避けられている訳だが...


(俺を庇って...?)


なぜそんな事をしたのか分からないが、考えても答えは出てこないので真琴も帰る事にした。

ついでにバイトは休みだ。


(ふぅ...それにしてもあの委員長様は何とかならないかね...さすがに不良不良と言われ続けると辛いもんがあるよ..)


若干のイライラが残るものの、そうしてしまったのは自分自身と分かっている。

あの時喧嘩さえしなければ今頃友達が出来てたんじゃないか、と後悔する時もある。


(まぁ過ぎた事だ、メシ食べよ...あ)


いつもの場所に、″いつもの″が無い。

そう...カップ麺だ。


面倒くさいのでもう今日は良いかな、と思っていると

グゥゥ~...腹が鳴く音がした。


「...買いに行くか」


―スーパーに到着し、いつものようにカゴを取りカップ麺のコーナーへ

今日もまた10個くらいカゴに入れて会計へと向かっていった。


それからテスト期間が終わるまでは、月野からの攻撃は無かった。


テストの結果?

家であまり勉強はしていなかったが、授業はしっかりと聞いていた為か思ったより良かった。

二年生の最初のテストという事もあり、教師陣もあまり難しく作らなかったのだろう。


1日の授業が終わり、バイトへと向かおうとする。


「ちょっと待ちなさい」


随分と久々に感じるその声の正体はもおう分かっている。

月野 鏡花だ。


「...」


しかし、また何か言われると面倒なのでそそくさとスルーしていく。


「ちょ、ちょっと!」


「悪いけど今からバイトなんだ、また明日にしてくれ」


それだけ言い残すと、教室から出る事にした。


...「ありがとうございました」


いつもより少し早めの出勤をしてると、新しく二名のお客さんが来た。

夫婦だろうか。


「ご注文お決まりになりましたらお呼び下さい」


村上さんから教わった通り、失礼のないよう伝える。

ついでに最近はもう一人で任されている。

コーヒーの淹れ方も慣れてきて、お客さんに出せる程度にはなっていた。


「あらあら、可愛い店員さんですね」


「そうだな、うちの娘と同じくらいか?」


「高校二年生です、先月あたりからここでバイトさせてもらっています」


「偉いわね~。あ、それじゃコーヒーを2つお願い」


「かしこまりました」


たまにこうやって話をしてくれるお客さんもいて、常連さんとも話すようになっていた。

この夫婦はあまり来た事がなさそうだけどもその声からして間違い無く良い人達だろう。


こうして、また1日が終わっていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。