アイドル姉妹
ホテルの最上階の廊下を歩いているアストラルガールズたち。
「今日、楽しかった」
「そうね。けどポー、今日みたいに急に知らない人を誘うのはダメよ、優しい人たちだったから良かったけど」
「そやね、一応うちらは有名アイドルなんやから」
「はっマジ厳しすぎ」
ネルの反抗的な言葉にポーはすぐにサナリアのスカートを掴み後ろに隠れてしまう。
カスミはその言葉にムスッとして睨む。
「そんな言い方ないんとちゃうか?」
「カスミ姉さんもいい子ぶりすぎ、そもそもグループ引っ張ってんのは誰って話し」
「またその話しかいな」
「はっきりさせよ、あーしはそろそろサナ姉がリーダーなのおかしいと思ってるから」
「ネル、疲れてるなら早く休みなさい」
サナリアは優しい口調でネルを諭そうとするもネルはそれにさらにイラッとしてるようだ。
「優等生ぶるのマジうざい、この前のライブもあーしがフォローしたし、カスミ姉さんは歌詞覚えないし、ポーはダンスが下手、サナ姉は全員に甘すぎ、あーしの足引っ張んないで?」
「ネル!自分何いっとんのか分かっとる?」
カスミの怒りを込めた大きな声がポーをさらに怖がらせる。
「何怒ってんの?」
「家族に向かってそんな言い方はないやろ」
「、、、形だけでしょ」
「なんやて」
「あーしのこと全然認めてくんないのに家族って都合のいい時だけ出してくんのマジやめてくんない?」
「二人とも、やめなさい」
サナリアの言葉に二人は一瞬静かになるがカスミは気が強いので言いたいことをはっきりと告げる。
「今日はネルとおんなじ部屋はいやや、誰か変わってくれへん?」
「は?まじうざっ、こっちから願い下げだっつーの、ポー変わってあげなよ」
「あたし、こわいから、、、その、、」
「言いたい事あんならはっきり言いなよ。普通に話せないのキモイよ?」
ネルは今度はポーに牙をむく。
すぐにカスミが間に入る。さっきと違って本気で怒っている。
その眼力にネルは体を震わせ自身の肩をさすりながら顔を下に向ける。
「なんだし」
「ネル、ホンマにええ加減にしいや。さっきの食事んときもそうやずっと帽子被ったまんまで失礼やったやろ」
カスミがネルのニット帽を取ろうとするとネルは反射的にカスミの手を叩く、
「自分、ええかげ、、、」
カスミが冷静にネルを見ると怯えているのが伝わってくる。
「ちょっと散歩行ってくるわ」
そう言い残してカスミはその場を離れる。
部屋の中にネルが入っていき、その様子を見ていたサナリアは頭に手を当ててため息をつく。
「姉さん?」
「なんでもないわポー、私たちも部屋に戻りましょ」
二人も部屋に入っていく。
ネルは部屋の鏡の前で椅子に座り、ニット帽を脱ぐ、鏡には写る頭の片側には羊の角のようなものが生えている。
「また伸びてるし、、、、うざ」




