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崖っぷち聖女、拾ったショタ魔王がくっっさモフモフだったので、ついついお持ち帰りしてしまいました!?  作者: 向夏夜なくの
二章 日常と邪悪魔法

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第14話 ちょっと休憩

クエストを終え、街に戻ってきて数日後。


マグノリアとシャーリーは、マオが魔王であることを黙認する仲間として認め合ったことで、以前よりも仲が良くなった。


実家である男爵家を追放されたマグノリアにとって、久し振りに出来た親友である。


「マオ君、今夜の晩御飯遅いと思わない?」

「ちと、遅いかの。確認してみようぞ」


シャーリー家のキッチンから出るダクトが、マグノリア家の窓に直付けされるという違法建築にもとっくに慣れた。


マグノリアは夜ご飯の状況を確認するために、ダクトに向かって大声で叫ぶ。


「シャーリー!夕飯!まだ???」

「うるさい!黙って!待て!」


すぐにシャーリーからの返事がダクトを経由して返ってきた。これがリアルな聖女同士の日常会話である。


「あの似非(えせ)聖女、口が悪すぎない?マオ君からも言ってやって」

「分かったのじゃ」


続いてマオが大声でダクトに向かって叫ぶ。


「シャーリーの美味しいご飯が早く食べたいのじゃ!我は、お主の作るご飯が大好きなのじゃぞ!」

「マオ君♡、ごめんね!十五分経ったら来て頂戴」

「分かったのじゃ!いつもありがとうなのじゃ!」

「はい、はーい♡」


マオは先日、シャーリーの借金返済の為に街の外へ出かけた際に、ついでに魔物を小突いてレベルが少し上がった。


そうして取得した『処世術』のスキルによって、機嫌を取ることが上手くなっている。これで彼女の火葬砲の餌食になることは無くなっただろう(多分)。


「マオ君は凄いわね。聖女の扱い方が上手!教会に居る全ての聖女を味方に付ける日も遠くないかも」

「我にとっては味方になってくれる方が都合は良いがの。教会としてはどうなのじゃ?」

「知らないわ。神聖魔法を使えない私は神に愛されていないの、だから私が神を愛する理由は無いじゃない?」

「結構ドライな考え方じゃの……」


マグノリアがまだ幼く、まともな方法で聖女になることを夢見ていた頃は頻繁に教会に通っていた時もあった。


ただし、当時の彼女は男爵家の令嬢。

貴族社会のマナーや常識を叩き込まれる時間が次第に増えていった。成績が悪かった彼女は、教会に通う時間が段々減っていったという背景がある。


「良いのよ。結果的に聖女になれたんだから!大好きなマオ君と一緒に暮らせているし、今の暮らしにとっても満足してる」

「ふむ。お主の前向きな性格は我好みじゃぞ」

「ふふ、マオ君大好き!」


その夜は、いつにも増してモフり倒しましたとさ。

◯作者コメント


最近ちょっとはしゃぎ過ぎたので、休憩回でした!


前話でシャーリーにモフる権利を与えましたが、依然としてマオはマグノリア家に住んでいます。

マグノリアの方がやっぱり好きみたいですね。


尚、定期的にシャーリーにもモフらせること(ヘイト管理)も欠かしません笑

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