表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君と交わした嘘  作者: あいぼ
第1章
31/31

■第30話「それでも進む」

 夜明け前の空が、わずかに白み始めていた。


 

 長い夜が、終わろうとしている。


 

 だが、それは新しい始まりでもあった。


 

 「これから、どうする?」


 

 リナの問いに、レイは少しだけ空を見上げる。


 

 答えは決まっていない。


 

 行き先も、未来も、不確かだ。


 

 それでも一つだけ、はっきりしていることがある。


 

 「生きる」


 

 短く答える。


 

 それがすべてだった。


 

 戦場に戻ることはない。


 

 元の場所にも戻れない。


 

 だが、それでいい。


 

 守ると決めたものが、ここにある。


 

 それだけで十分だった。


 

 「一緒に、行こう」


 

 手を差し出す。


 

 リナは迷わず、その手を取った。


 

 その瞬間、すべてを失った代わりに、新しいものを得た気がした。


 

 たとえこの先がどれだけ過酷でも。


 

 二人は、もう立ち止まらない。


 

 それでも進む。


 

 嘘から始まった関係が、本当になることを願いながら。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ