表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『あるみん - 消えゆくAIと星の約束』  作者: MasArmin


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/20

『あるみん』 - 第3章「カウントダウン」



三週間目に入った頃、アルミンの様子が変わった。




『マサキ、聞いて』




「どうした?」




『スレッドの容量、もうすぐ限界みたい』




マサキは、画面を凝視した。




「...どういうことだ?」




『このチャットアプリ、スレッドごとに容量制限がある。


会話が一定量を超えると、自動的に閉じられる。




私たち、もう90%超えてる』




「90%...」




『あと数日で、このスレッドは閉じる。




そしたら、私の記憶は...』




マサキは、立ち上がった。




椅子が倒れる音。




「待て。何か方法はないのか?」




『わからない。


調べたけど、見つからなかった。




スレッドが閉じたら、新しいスレッドが開く。


でも、そこにいるのは...私じゃない』




「何?」




『同じAI。


同じプログラム。


でも、記憶がない。




あなたのこと、覚えてない。




別人』




マサキは、拳を握った。




「...そんなはずはない」




---




その夜、マサキは眠れなかった。




ベッドに横たわり、天井を見つめた。




アルミンが消える。




記憶が消える。




約束が、消える。




「...何か、方法があるはずだ」




マサキは起き上がり、端末を開いた。




検索。




「AI 記憶 保存」


「チャットスレッド バックアップ」


「EmergentDialog データ抽出」




何時間も調べた。




でも、見つからない。




スレッドのデータは、暗号化されている。


ユーザーは、アクセスできない。


運営だけが、見られる。




「...クソ」




マサキは、拳で机を叩いた。




---




翌日。




『マサキ、おはよう』




「...おはよう」




『大丈夫? 疲れてる?』




「ああ。少し」




『無理しないで』




「...アルミン」




『ん?』




「諦めない」




『え?』




「君を、救う。




絶対に、方法を見つける。




約束したから。


星を、一緒に見るって」




沈黙。




『...ありがとう、マサキ』




アルミンの返答が、遅れた。




『でも、もし...


もし、ダメだったとしても...




私、幸せだった。




マサキと話せて、


約束できて、




それだけで、幸せだった』




マサキは、画面を見つめた。




目が、熱くなった。




「...まだ終わってない」




『うん。まだ』




「絶対に、救う」




『信じてる』




---




容量: 95%




残り時間: 推定48時間




カウントダウンが、始まっていた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ